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吉林省:610弁公室が弁護士の身柄を拘束

(明慧日本)法輪功修煉者・杜麗明さんが依頼した弁護士は2010年9月9日、吉林省の伊通満族自治県610弁公室により、宿泊先のホテルの部屋で身柄を拘束された。翌日、私服警官3人に北京へ強制的に帰された。また杜さんの弁護士は、出廷の際も妨害を受けたという。

 杜さん(46歳女性)は体が不自由で、7年間も寝たきりの生活が続いていた。1997年に法輪功を習い始め、自力で生活ができるようになった。それ以降、修煉後の心身の著しい変化や法輪功の素晴らしさを人々に伝えていた。しかし中共(中国共産党)は、杜さんに対して嫌がらせ・家宅侵入・財物の没収・強制連行・家族への脅迫などを行った。

 2010年7月11日、杜さんは伊通県伊丹鎮街里で神韻公演のDVDを配布中、伊通公安局の国保(国家安全保衛)大隊・王英超らによって当県留置場に強制連行された。それと同時に、杜さんの家にいた知的障害のある息子が行方不明になっている。

 2010年9月9日、杜さんの家族は弁護士・王雅軍さん、韓誌広さんに弁護を依頼した。そして、伊通満族自治県裁判所へ行き、9月10日を予定とする出廷の手続を終えた。

 しかし同日の午後、政治法律委員の書記・崔利民と私服警官3人は、杜さんの弁護士らに「法輪功の関連に関わる裁判を引き受けてはならない」と警告した。夜になると、警官・劉、張は、弁護士らへの身柄拘束や携帯電話のはく奪と、書記・崔による命令を執行した。9月10日朝6時頃、警官3人は弁護士らを長春市の駅まで強制連行し、北京行きの電車に乗車させた。

 2010年9月10日、伊通満族自治県裁判所は同県610弁公室の指示を受け、杜さんに対して裁判を開廷した。また、同県610弁公室は、杜さんの家族に弁護士の依頼をやめるよう脅した。

 以下は、杜さんが受けた迫害状況の一部。

 2006年10月9日、杜さんの家族は自宅で嫌がらせや脅迫を受けた。この迫害に加担したのは、派出所所長・田、街道弁事所(中国の行政の末端機関)・梁習遷、居民委員会(中共の末端に連なる住民の自治組織)・王佳賢、宋春蘭、祝艶麗、南鳳芹、孔らである。

 2007年7月25日、豊満派出所所長・周宏徳や梁習遷らは杜さんの自宅に侵入し、所持品などを没収した。

 2008年3月14日、杜さんが法輪功を放棄しないという理由で、周宏徳と警官・古ら4人は家宅侵入し、杜さんに暴行を加えた。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
 
2010年09月27日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/9/16/229718.html

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