■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/10/12/mh130989.html 



北京市:夫は強制連行され、妻は殺害される(写真)

(明慧日本)中共(中国共産党)は内モンゴル出身の法輪功修煉者・孫敏さん(女性)を連行し、迫害して殺害した後、検死報告を偽装し、高層ビルからの転落死だとして偽の事故現場まで作った。孫さんの夫・武陽さんは強制連行され、1年以上が過ぎた。2010年4月9日、秘密裏に裁判が行われたが、家族は何の通知も受けておらず、未だに武さんの行方が分かっていないという。
 
孫さんと娘

武さんと娘

 1999年7.20以降、法輪功が中共により弾圧されて以来、武さんは、地方政府や警察による迫害を避けるため、妻を連れて各地をさまよいながら転々とした。2009年4月22日、武さんは「神韻芸術団の公演DVD」を配布した際、警官に携帯電話による通話を盗聴されたことで、自宅に駆けつけた警官に妻とともに連行された。
 
 4月23日午前8時ごろ、北京公安は孫敏さんを殺害した後、4月28日に夫の武さんに対して、孫さんが4月22日夜、22時から23時の間に高層ビルから転落して死亡したと告げた。実際は、死亡当日の23日、孫さんはまだ牛街派出所の2階にある部屋で尋問されていた。武さんはその隣の部屋で身柄を拘束されていた。
 
 北京市公安局豊台分局の警官は、2009年4月23日1時30分に孫敏さんが転落事故で死亡したと説明している。これに対し、司法鑑定所の「検死報告書」にある委託時間の2009年4月22日と比べ合わせると、時間的に孫敏さんはまだ死んでいないはずである。そして、司法鑑定所ではすでに、彼女の死亡鑑定書を用意していたことにも矛盾がある。事実、検死報告書を作成した関係者によると、孫さんの遺体にある特徴も「検死報告書」の内容と一致せず、外見から、身体や肢体に数カ所のけがを負っていることが分かり、5階からの転落死とは想像しがたいという。また、同部門で働いているアシスタントも「検死報告書」の信憑性が疑われると指摘した。
 
孫さんの遺体

 留置場で武さんは無実を晴らせず死亡した妻のために「起訴状」を自分で書いた。その中に、妻が警官の迫害により殺害された証拠が述べられた。武さんは弁護士を通して、司法部門などの関係機関に「起訴状」を届けることを要求したが、警官は拒否しただけでなく、武さんの「起訴状」を没収し、弁護士に武さんへの法的アドバイスを一切禁じさせた。
 
 2010年4月9日、北京豊台区裁判所は拘留期限を過ぎ、1年以上も不当監禁した武さんに秘密裏で裁判を行った。また、この裁判を行うまでに、武さんと弁護士との面会は留置場側から許可されなかった。裁判当日、傍聴を許された武さんの家族は2人しかいないうえ、法廷の場で法輪功の話に触れることを禁じられ、武さんから遠く離れた聞こえ難い席を手配された。武さんは自己の無罪を主張し、妻が殴られた時の叫び声が聞こえたと話した。
 
 同裁判所は判決を下さないまま閉廷した。そして、武さんの家族に、弁護士に依頼したのは誰だと脅した。実は、家族が最初に依頼した弁護士は、営業免許をはく奪されたことで、出廷を妨害されていたのである。
 
 2009年4月22日から、連行された武さんはずっと行方不明になっている。武さんの家族にも当人の消息がまったくつかめない。孫さんの「検死報告書」は家族と地元の赤峰公安局が北京市の公安局へ行き、幾度もの要求によって暴かれたものである。最初から何の通知も受けていなかった家族側は、自分から行動しなければ未だに武さん夫婦の状況を何一つ分からないという。
 
2010年10月12日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/6/230633.html

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