日本明慧
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内へ向かって探すことは、真の慈悲である


文/中国の大法弟子

(明慧日本)大法を修煉する前、知人の紹介で夫と結婚しました。夫は酒を飲まないときはしっかりとしていますが、いったん飲むと完全にだめな人になります。お酒の件で、私たちは15年間争ってきました。夫は酒を飲んだ後、たわごとを吐く癖があり、さらに二階から落ち、耳に大けがをしたこともあります。離婚すると責めてもなおりません。いつも夜は路上で寝て、家に帰りません。酒を飲んだら私達はいつも喧嘩します。毎回、私から殴り、ドアに入っってきたとたんに殴りかかりました。私が快適な生活をできなければ、夫にいい気持ちで酒を飲ませない、離婚もしない、飲んだら殴ると思っていました。
 
 夫が先に大法の修煉を始めました。酒はやめましたが、1999年の迫害が始まってから、酒を飲み始め、私たちは大法を修煉しなくなりました。師父の慈悲と同修の助けがあって、その五年後の2007年、二人は大法の修煉に戻りました。しかし、お酒は私たちの関と難になりました。
 
 ある日、夫はまた酒を飲みました。「今回は止めるべきです。意識できない執着ですので、少しずつ取り除きましょう」と言いました。しかし、お酒に関しては『転法輪』で明らかに書かれているのでそれ以上は言いませんでした。しかし、夫の言葉に衝撃を受けました。「酒を飲むのはあなたのためです」この一言で心性を守れず、喧嘩しました。その夜、夫がちょうど入れる大きな深い井戸に落ちた夢を見ました。さらに鬼二人が長く太い鉄のチェーンで夫を縛っていました。下に降りて助けようとしましたが、私の身体が大きくて入れず、子供に「早く降りてお父さんを助けて」と頼みました。(子供も修煉している)下に降りたのですが、「お母さん、鬼がお父さんを放そうとしないよ」と言う声が聞こえました。私は「上がってきて」と言いました。子供は半分上がってきたところで、「お母さん、上がれないよ。早く師父を呼んで、助けて」と言いました。その結果、子供は上がってきましたが、全身にタンのような汚いものがいっぱい付いていました。
 
 朝、起きた時、夢で見たことを夫に話しました。
 
 夫が出勤した後、私は落ち着かず、何かが間違っていると感じました。彼のことがなぜ私の空間場で現れたのでしょうか。夫は酒を飲むのはあなたのためだと言っていますが、情が重すぎるのではないか、と内へ向かって探しました。
 
 ようやく、すべて私が間違っていると気づきました。私は自己中心すぎます。夫に対する情が重すぎて、私のせいで夫はこうなりました。なんと恐ろしいことでしょうか。夫に対する情を放棄する必要があります。これは本当に彼のためになり、彼に責任を持つことにもなり、本当の慈悲です。夜、夫が帰って来た時、また酒を飲み始めました。酒を飲む姿を見て、なんとかわいそうだろうと感じ、心で涙を流しました。今日は喧嘩せずとても落ち着いていました。子供は十数年来、初めて酒を飲んでいるお父さんと喧嘩しないお母さんを見た、と言いました。子供はあまりにも不思議で何か大きな事件でも起きると思ったぐらいでした。その晩、家はとても静かでした。私は学法し、夫は寝ていました。
 
 夜、自分の空間場をきれいにしてから、涙を流しながら、1時間ずっと夫のために発正念をしました。発正念と同時に私は悟りました。夫のすべての表れは、師父が私の執着心を取り除くため、私の彼に対する情を取り除くために見せてくださったのです。しかし、私は外に向かって探し、他人の執着に執着していました。師父の弟子がこんなに重い人心を持って師父と一緒に帰れますか? 師父の計り知れない慈悲を感じました。ここで、師父に感謝したいと思います。「師父にたいへんご心配とご苦労をおかけしました」
 
 今では、夫は酒を止め、さらにタバコも止めました。情を放棄することで、家族は幸せになりました。
 
2010年10月24日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/18/231163.html

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