■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/10/24/mh253416.html 



だんらんの中秋節、母に会えない子供(写真)

(明慧日本)中国では、旧暦8月15日の中秋節は伝統的な一家団らんの日である。しかし、明宇ちゃんはこの数年、この団らんの日に母と一緒に過ごしたことはなかった。 
 
王改珍さんと息子の明宇ちゃん

 明宇ちゃんの母親は、山西省大同市に在住の王改珍さんである。法輪功修煉者である王さんは、大同市鉱務局三病院の神経科の看護婦として勤務している。王さんは法輪功の修煉を放棄しないため、2010年7月26日、勤め先で警官に連行され、大同市留置場に1カ月あまり拘禁された後、9月17日に労働教養2年を科され、山西省太原市新店女子労働教養所に移送された。
 
 王さんは、1998年に法輪功の修煉を始めた。修煉する前は病弱で、短気な性格だったが、法輪功の修煉を通して健康な身体を得ることができ、毎日笑顔が絶えず、優しい性格に変わった。
 
 しかし、1999年7.20から、中共(中国共産党)は法輪功への弾圧と法輪功修煉者への迫害を始めた。王さんは、「なぜ、政府は心身ともに元気で、高い道徳を得られる法輪功の修煉を許さないのか。なぜ良い人になろうとしてはいけないのか」と思い、1歳の息子・明宇ちゃんを連れて、法輪功の素晴らしさを伝えるため、北京にある陳情関係部門を訪れた。その後、言葉が話せるようになったばかりの明宇ちゃんと一緒に天安門広場で「法輪功は素晴らしいです」と叫んだ。
 
 2001年11月2日、王さんは、法輪功修煉者が残酷に迫害され、中共の法輪功に対する誹謗中傷によって人々が騙されているのを見ていられず、街に出て人々に法輪功の真相を伝えた。しかし、中共による法輪功の誹謗中傷を信じた警官が、幼い明宇ちゃんのことも全く気にせず、王さんを強制連行し、3年の労働教養を科して太原市新店女子労働教養所に拘禁した。
 
 2006年11月7日、山西省大同市「610弁公室」は秘密会議を開き、法輪功修煉者への逮捕を企てた。公安局や派出所と結託し、当日の夜、市内の多数の法輪功修煉者の自宅に侵入し、大量のパソコンや周辺設備と法輪功の資料を没収し、20数人を強制連行した。警官17人は同日の夜7時、王さんの自宅に侵入し、パソコンやプリンタなどの私物を没収した後、王さんと明宇ちゃんを同市鉱務局機床工場の保衛科に拘禁した。拘禁中、王さんは警官に法輪功の素晴らしさと悪行為に悪の報いがあることを教えた。明宇ちゃんは再び母と離れることを怖れ、ずっと母の手をつなぎ、一歩も母と離れなかった。王さんの正念と勤め先の強い要求(王さんは優秀な看護婦さんであるため)で、警官の良識を呼び覚まし、王さんは釈放された。
 
 明宇ちゃんは法輪功が急速に広まった時期の1998年に生まれ、法輪功が迫害される日々とともに成長した。明宇ちゃんは幼いながら、たくさんの苦痛に耐えてきた。母と3年間離れ離れになり、8歳のとき、父が交通事故で亡くなった。夫を失くした王さんは子供を育てながら、遠く離れている勤め先の病院に通勤し、子供のため、休むことなく働いていた。明宇ちゃんは家の鍵を首にかけ、仕事で遅くなる母を待って怖くなったときは、家の電気を全部つけて待っていた。明宇ちゃんは、なぜ警官が優しい母を度々連行するのか分からなかった。
 
 空の名月を見上げながら、明宇ちゃんは今年も、母がいない中秋節を過ごした。母に帰って来てほしいと月に願っていることだろう。しかし、明宇ちゃんのような子供は、中国本土にどのぐらいいるのだろうか? 子供たちは父や母が自分の信仰を放棄しないという理由だけで、この満月の一家団らんの日に親と離れ離れにさせられる苦しみを受けなければならない。
 
 善良な人々を呼びかけたい。明宇ちゃんのような子供に救援の手を差し伸べてほしい。法輪功修煉者への迫害に加担している警官にも呼びかけたい。早く目を覚まし、明宇ちゃんのような子供に親を返してほしい。私たちと共にこの法律を蹂躙する迫害、人間性を失った迫害を制止しよう。 
 
2010年10月24日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/10/18/231159.html

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