■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/12/22/mh234929.html 



法輪功を擁護する王永航弁護士の近況

(明慧日本)法輪功修煉者を弁護する王永航弁護士(37歳男性)は、2010年10月11日の夜、沈陽第一警務所に連行された。12日午前、王さんは数人の受刑者に殴られ、その後、独房に入れられるなどの迫害を受けた。
 
弁護士・王永航さん

 11月19日になってから、家族はやっと王さんと面会することができた。しかし、刑務所側は王さんに対する暴力については認めなかった。家族は王さんが暴行をうけたかどうかを調査し、その責任者を探すよう求めた。これにたいして刑務所側は、これはとても重要なことで必ず家族に返答する必要がありとした上で、要求の内容を提出するように要求した。王さんの家族は10月25日に書類を送り、28日に電話で問い合わせた。
 
 しかし、3週間待っても連絡が来なかった。家族は、瀋陽郊外にある検察庁に王さんと面会できるよう強く求めた。検察官はただちに対応し、王さんと面会できるよう刑務所に連絡した。これにもかかわらず、11月19日午前9時、家族が刑務所に王さんとの面会を求めたが、会わせようとしなかった。家族は仕方なく刑務所の事務所に連絡し、事情を説明した後、はじめて面会を許可された。王さんの妻は法輪功を修煉しているという理由で面会を拒否され、妻の母だけが面会を許された。
 
 王さんの変わり果てた顔を見て、明らかに睡眠不足と、栄養失調になっていた。家族はとても心配して「殴られたのか? なぜ家に電話をしないのか? 受刑者に監視されているのか?」などと訪ねた。面会者は王さんと電話でしか会話することができず、隣の部屋で監視員が電話の内容をずっと盗聴しているため、王さんは笑いながら「食事も睡眠も大丈夫です、殴られていません、電話をしないのは電話が壊れたからです」などと話した。
 
 王さんは遼寧省の弁護事務所の弁護士で、2007年に多くの法輪功修煉者を援助した。2008年5月、妻が連行された事件で、公開書簡を発表し、法輪功修煉者に拷問を用いることの違法性を訴え、1999年から実刑を下された法輪功修煉者を直ちに釈放するよう当局に要求した。公開書簡の中で、中国共産党(中共)当局に対して、法輪功を邪教組織として認定することの違法性、そして法輪功が国家法律、行政法を破壊していることを理由とした迫害は致命的な間違いだと主張した。しかし、王さんが所属する弁護士事務所は圧力を受け、事務所側は王さんを解雇した。王さんの弁護士証明書は今も司法局に没収されたままである。2009年6月16日、王さんは法輪功修煉者を弁護したことが理由で2009年7月4日に身柄を拘束された。2009年11月27日、王さんは7年の実刑判決を言い渡され、2010年4月22日に秘密裏に遼寧省沈陽第一刑務所に監禁された。
 
 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを參照) 
 
2010年12月22日


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