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闘争心を解体する(一)

文/貴州の大法弟子 金進

(明慧日本)私は大法の修煉を始めてから13年が経ちました。最初、法輪大法に出会った時、私の心は打たれ、これは私がずっと探したかったものだと感じました。それから歓喜心が生じ、しばらくの間は人と話さえしたくなくなり、話すこと自体意味がないと思い、学法と修煉に精進しました。次第に心性が高まったとき、やっと自分の状態が正しくなく、常人の状態に相応しなければ、常人は理解してくれないと分かりました。
 
 修煉すると、たくさんの人心を放下しなければならないと認識したので、放下しましたが、一部の闘争心などの人心はなかなか取り除くことができませんでした。法理上では忍耐しようと思いますが、何かに遭ったら修煉者としての自覚がなくなります。以前、沿海のある都市で外資系の企業で働き、1年間に6回も転職しました。自分は設計の能力があると自惚れて、上司や社長と意見の衝突が発生したら、すぐに不平に思い辞職してしまいました。それから、学法をして、やっと自分の能力は師父が知恵を与えて下さっただけで、常人の技能にしか過ぎないと分かりました。こうしたことから、きっと自分にふさわしい場所があるという常人の考えが強く反映されて、完全に心性の関に直面しているのだとは思いませんでした。
 
 このように難関を乗り越えられずに後悔もしましたが、再び同じことに直面すると、元の木阿弥になりました。繰り返しているうちに、心身ともに疲れ果て、なぜ修煉はこれほど難しいのか? 一生修煉しても成就できるのか? と思いました。しかし、やはり続けて修めるべきだという信念を持っていましたので、修煉を放棄することはできませんでした。
 
 こうして4年が経過しましたが、修煉は進まず、根本的な執着心をなくすことができず旧勢力に隙に乗じられました。北京で法を実証した時に逮捕されて、刑務所に監禁されました。出所してからは現地の資料拠点の需要で、私はある同修と一緒に資料を作成するようになりました。その間、同修とトラブルも発生して、数日間話しをしないこともありました。途中で何回も止めようと思いましたが、理性的に考えて、止めたらまさに旧勢力の罠に陥ると分かりました。旧勢力は喜びますが、師父は心を痛められます。そして、師父に按排された修煉の道も破壊され、自分に障碍を残してしまいます。
 
 こうして、同修との軋轢から2年経ちましたが、私はやはり根本的に自分のことを内に向かって探しませんでした。最近の衝突で、来年からこの人と一緒にいないようにしようと決心しました。しかし私は、心を静めて学法することができず、数時間かかっても一段落の法も暗記することができませんでした。自分の状態が悪く、冷静に学法しなければならないと思いました。どうしても静かに学法できない場合、私は意念で頭の中に一点一画、法を謄写するようにします。一句を読んでから、頭の中に書いて、その字が明晰に浮かんでくるようにします。それから『転法輪』を暗記した時に、師父の『北米での巡回説法』の中の内容が啓示されました。それは「それなら多くの生命はあなたの修煉が良くできていないため、済度されないかもしれません。あなたの修煉がよくできていないため、彼らがよくならないかもしれません。あなたに多くの心は取り除かれていないため、彼らを妨害していると同時に、逆に彼らもあなたを妨害しています」でした。
 
 私は目覚めました。静かにこの説法を味わいながら、真に内に向かって探しました。なぜ数年来、闘争心をなくせないのかが分かりました。それは、これだけ修煉してもずっと旧勢力の按排から脱出していないからです。旧宇宙の特性は私利私欲であり、人を変えることばかりを考え、自分を変えたくないのです。修煉しても人間の考えを抱いて当然のように自分の同僚や上司、同修を見ています。人の欠点ばかりをみて、長所を見なかったのです。いつも人はこうこうするべきだと思い、師父の法理を持って考えていませんでした。
 
 私の考え方は旧勢力に適合していました。たいへん危険でした。旧勢力は自分のすべてが最高だと考え、宇宙の極高の次元から下まで細かく按排しました。さらにこの按排を無理やり師父に押し込んで、師父が法を正されることに巨大な妨害をもたらしました。
 
 よく考えれば、旧勢力は私を任意に操るために、私が生まれた後も細かく按排しました。私は偏屈な山村の、男尊女卑の思想が強い家庭に生まれました。上には4人の姉がいて、2人の兄は生まればかりのときに亡くなっていたのです。こうして、唯一の男子である私は、両親にとっては宝物です。私は小さいときからこの環境の中で甘えて育ち、心が狭くて人に寛容に接することができませんでした。次第に「自分だけが良ければいい」と思うようになり、家の中で姉と喧嘩し、外では隣近所の友だちと喧嘩し、クラスメイトと喧嘩ばかりしました。仕事をするようになってからは、いつも同僚と争ったりして、仕返しなどもしばしば考えました。これだけの年月の中で、旧勢力は変異した物質を私に押しこみ、師に手伝って法を正し、衆生を救い済度する今の時期に私の足を引っ張るつもりだったのです。
 
  (続く)
 
2011年01月29日


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