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中国共産党の犯罪行為は 歳月と共に消え去ることはない

(明慧日本)明慧ネットの報道によると、中国の安徽省亳(ハク)州市に在住の法輪功修煉者・楊金英さんは2003年11月、中共(中国共産党)による迫害を受け、苦難を嘗め尽くした末、当時、中学生だった息子2人を残して亡くなった。それから7年後、成人した長男・王磊さんは、母親を迫害し死亡させた現地の公安局を告訴し、法に基づいて加害者を処罰するよう要求している。
 
 王磊さんの告訴状には、以下のように書き記されている。
 
 「1年半の監禁生活を強いられた母は、様々な非人道的な迫害を受けていました。母は常に罵られ、殴られていたのです。『喧嘩する際、顔は打つな』と、中国人はよく言うのですが、50過ぎの母に対して、警官は顔ばかり狙って殴りました。手で殴って疲れると、靴に変え、靴底で殴ったのです。1回に300発以上顔を殴りました。また、母は人格上、耐え難いほどの侮辱を受けました。
 
 さらに、警官は母の両手を縛り、両足が床に着かないように、1昼夜吊り下げ、皮のベルトで殴り続けました。このほか、脅迫の手口もよく使われました。いつも何人かが母を囲み、罵声を浴びせながら、体を押したり突いたりして、『大人しくしないと、息子2人とも、高校受験を許さないぞ。仮に合格しても入学させないからな!』と脅迫したりしました。さらに、真冬に、母に冷水を掛けたり、真夏の炎天下に、コンクリートの床に立たせ、太陽にさらしたりしました。
 
 母の体重は急激に50キロから半分以下に激減したのです。同室の人は見るに忍びず、家族から差し入れられた牛肉をその都度、母に分けてくれました。しかし、母は食べずに大事に取っておいたのです。それを見た人に『あなたはこんなに痩せているのに、なぜ食べないの?』と聞かれ、母は『息子2人は高校の受験が近づいたので、私より栄養が必要だから』と答えたそうです。このような優しい母が、公安局に迫害され、全身に傷を負い、寝たきり状態になり、両便を失禁するようになったのです。それなのに、釈放される前日、母はまた、容赦なく唐辛子を混ぜた水を一杯、むりやり飲まされたのです。
 
 母は迫害され続け、息も絶え絶えとなり、危篤に陥りました。公安局は責任を逃れるため、2003年11月11日、『病気治療のための一時出所』の名目で母を釈放したのです。その釈放期間中に、母は3年の実刑判決を言い渡されました。私と弟は、母を留置場からすぐに病院に運んだのですが、危篤だと宣告されました。治療の甲斐もなく数日後、母は亡くなりました」
 
 中国全土において、中共による法輪功修煉者への残酷な迫害は11年も継続しており、被害者は続出し、死亡者数も増加しつつある。楊金英さんの長男のような訴えは、中国の各地で起きている。しかし、現在の中共の統治下では、このような訴状が受理されることはまず難しいだろう。
 
 加害者達は皆ただ、中共の命令に従ってしただけのことだとよく口にするが、では、第二次世界大戦時に、ナチスの命令に従ってユダヤ人を虐殺した犯罪者達は、なぜ今なお、発見され次第裁かれるのだろうか。中共にすっかり洗脳された今の中国人は、歴史から教訓を汲み取らなければならない。
 
 現在、法輪功への加害者の多くは、すでに国際組織・法輪功迫害真相調査連盟に名前を収録され、さらに一部の暴行は、国連拷問禁止委員会の報告書にも記載されている。中共の犯罪行為は、いかに時を経ようとも、必ず、法に裁かれる時が訪れるであろう。 
 
2011年02月06日

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