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師父と大法を無条件に信じているのか(一)

文/中国の大法弟子・浅悟

(明慧日本)修煉を始めてから、師父と大法を信じるという根本的問題に関して、私はずっと偏った理解をしていました。目で見える三つのことをしっかり多くやるほど、師父と大法を深く信じることに等しいと、ずっと思っていました。一方、自分の心を修めるという無形の重要性をあまり理解できませんでした。それで、私は毎日三つのことをしっかり行い、ひいてはそれを常人の仕事のように行っていました。毎日三つのことをしっかり行うことが間違っていると言いたいのでなく、三つのことをしっかり行うと同時に、自分の心を修めることを緩めてはいけない、と言いたいのです。
 
 ここ1、2年、私の周りの同修に起きたことを例に挙げて、師父と大法を信じる程度の違いがもたらした結果を説明したいと思います。まさしく「大法人心を看る(『洪吟二・無題』)」です。
 
 まず、同修Aさんの話をしましょう。私の親戚Aさんは70歳近くで、定年退職時の肩書きは「高級教師」でした。私がずっと、Aさんの修煉状態がとても良いと感心していたのは、彼女の修煉年数が長くて理解力が良いためではなく、彼女が三つのことをしっかりと行っているからです。例えば、Aさんは『転法輪』を5回も暗記したことがあります。その熟練程度とは、私が『転法輪』の内容をAさんに聞くと、彼女はいつでも即座に、その文章は第何講の何段落目にあると答えられます。彼女の言ったとおりに『転法輪』をめくって探せばすぐに見つかります。一方、私もAさんについてとても長い期間をかけて、ようやく1回だけ『転法輪』を暗記してみましたが、すぐに忘れました。そして、彼女は毎日2、3人の中国人に「三退」をさせることができ、ひいては30年間中共(中国共産党)の理論研究に務めた頑固な人にも脱党してもらいました。煉功、発正念は言うまでもなく、よく続けています。
 
 しかし、ある親戚・Sさんの家に1カ月くらい泊まって、帰って来てから、意外にもSさんの影響を受けて、Aさんは子供への情にとても執着するようになり、まるで別人になったようでした。Sさんは子供の就職のために多くのお金を費やして、子供に分譲住宅を買ってあげる時も、結婚式をする時も多くのお金を使いました(1人の子供に数十万元・日本円で1千万円近く)。彼女に比べて、私は本当に恥ずかしくなりました。私にも収入がありますが、子供のためにそれほど使っていません。少しの補いとして、今後、孫のために「お金を貯めましょう」と言いました。私はAさんに「この情は取り除かなければならないもので、修煉の最終段階まで来て、まだ常人である子供や、遠い先の孫世代まで考えることは本当に良くないことです。もしそれに妨害されると、きっと後悔しますよ」と言いました。Aさんは、「そうですね、この情を取り除くべきですね」と言いました。
 
 しばらくして、Aさんに病魔の妨害が現れました。最初は軽い咳が出ていましたが、だんだん息苦しくなって、階段を上る時も力が出ず息切れがしました。これは病気ではないと分かり、Aさんは三つのことを疎かにしませんでした。しかし、この妨害を狙って発正念をしても症状が軽減するどころか、ますますひどくなりました。Aさんは「一般人は『法輪大法が素晴らしい』の一言を言っただけで恩恵を受けますが、10年以上修煉した私は、三つのこともしっかり行っているのに、師父はどうして病魔の妨害を一掃してくださらないでしょうか?」と言って、動揺しました。
 
 私は、Aさんに「私達が負った使命は重大で、将来の果位も高いため、遭遇する魔難も大きいのです。しかし、この魔難は旧勢力が加担してきたもので、師父が加担されたのではありませんよ。今の病気をきっかけに心をしっかりと修め、心性を高めて乗り越えてください。今のあなたの考え方は正しくないと思います。師父と大法をかたく信じる意思を動揺させてはいけません」と言いました。
 
 しばらくしてまた会った時、Aさんは涙をこぼしながら次のように言いました。「私は心性を守れなくて、師父に申し訳ないことをしました。息子と婿から『病院に行こう、行こう』と説得されて、結局、親孝行の心に流されて病院に行きました。検査の結果、軽い肺炎に罹っていましたが、それ以外はすべてが正常でした。このような結果から、私には病気がないと分かりました」
 
 私はAさんを慰めながら、「早く師父の説法ビデオを見てください」と言い残して帰りました。家に着いて間もなく、Aさんが入院したと連絡が入りました。私は急いで病院に行ってみると、Aさんは点滴を打たれて酸素吸入をしていましたが、知覚と意識はハッキリしていました。Aさんは「あなたが帰った後、息子たちが来て無理やり入院させました。ここの病院ではちゃんとした検査ができないので、息子たちは市の大病院に連れて行きます」と言いました。私は「行くべきではありませんね・・息子たちが無理やり連れて行こうとするなら、あなたはしっかり『師父、助けてください』と念じて、その一念を緩めないでください!」と言いました。彼女は「分かりました、そうしましょう」と答えました。
 
 しかし、Aさんは市の大病院まで連れて行かれました。検査担当の医師が不在のため、翌日まで待つことになりました。しかし、翌日の明け方に、病魔はAさんの命を奪いました。Aさんの死は自分自身に無念な思いを残し、大法にもマイナスのイメージを与えました。
 
 私はAさんの死にとても困惑し、近距離で彼女のために発正念をしていなかったことで自分を責めました。彼女の修煉状態はとても良く、三つのこともしっかり行っているので、きっとその難を乗り越えられると信じていました。今になって思うと、彼女は三つのことをよく行うことで、心を修めることを疎かにし、常人の情にも妨げられて、とうとう旧勢力に隙に乗じられたのかもしれない、と私は思いました。
 
 (続く) 
 
2011年02月27日


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