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師父は大きな鉄の錠を開けてくださった(二)


文/雲南省の大法弟子

(明慧日本)しばらくして、一人の警官が寝ついて、もう一人はコンピュータをいじっていました。その人に対して、もうすぐ夜が明けるので、あなたも寝てください、と私が思うと、彼は本当に寝ついて、2人ともいびきをかいていました。私は鍵で扉を開けて、5階から下りました。表門も施錠されていて、当番室の警官は伏せて眠っています。なぜか私は、怖いとも思わないし緊張もしていません。私は両手を合掌して「師父、私は衆生を救いに行きたいのです。ここに閉じ込められているわけにはいきません。慈悲なる師父よ、私を加持して、この錠を開けてください」と念じた途端、一瞬にしてその大きな鉄の錠がガチャンと開きました! 私は涙を拭きながら門を開けて外へ向かって歩きながら、心の中で絶えず「師父、ありがとうございました! 師父、ありがとうございました!」とつぶやきました。
 
 師父のご加護のもとで無事抜け出る
 
 留置場を出てから、私はずっと発正念をして師父のご加護を願いました。人影を見かけるたびに、私が見えませんように、と発正念をします。服と現金が必要なので家に帰ろうとしましたが、家の門外には警官の姿と、近くにはパトカーもあります。それに、夜が明けると大通りと交差点には多くの警官がいます。しかたなく私は山へ向かって歩きました。「洞窟があればいいな・・昼は洞窟で休んで、暗くなったらまたなんとかする」と考えていると、本当に一つ小さな洞窟を発見しました。この山には何度も来たことがあるのに、洞窟があるなんて聞いたことも見たこともありません。これも師父のご加護だと分かり、心の中がとても暖かくなりました。
 
 私は昼間ずっと洞窟の中で煉功し、大法を暗唱して、発正念をしました。喉が渇いたとか、お腹が空いたとか、疲れたとか全然感じませんでした。午後8時ごろに私は山を下りて、元の勤務先に行って知人の助けを求めようとしましたが、会社の正門近くで警官が警備員に私の消息を尋ねる場面を目撃しました。しかたなく私はまた山に戻りました。午後10時ごろにもう一度山を下りて、草むらの横に座って対策を考えている時、突然、数人の警官が走ってきました。この時、逃げる時間はもうないので、私は草むらに「私は大法弟子です、私をかばって下さい。大法弟子を守ると、あなたにきっと良い未来がある」と話しかけました。なんと、草むらは茎を揺らし開けて私をかばいました。
 
 警官らは私のそばに来て、きょろきょろ見回しても私を発見できません。一人は「さっきまで見えたのに、どうして姿が消えたのだろう?」と言い、「我々が見間違ったんだろう」、「そんなはずはない、彼女がここから下りていったのを見たんだ」などと言い合っていました。
 
 このようにして10分ぐらい経過し、「あなたたちは、早くここから離れてください。私にはまだやるべきことがあるのです」と私が思ったとたん、「じゃ、他のところを探してみよう」と言って彼らは去りました。私は立ち上がって、誰に助けを求めたらいいかと思いながら歩いていました。「師父、誰の家に行ったらいいか、ご教示ください」と思うと、すぐにAさんを思い出しました、Aさんは私から真相を聞いて、真にこの迫害の邪悪さと残酷さを理解した一人で、ちょうど彼は近くの村に住んでいます。しかし、彼の家の住所を私は知りません。
 
 すでに深夜ですので、多くの村人は眠っています。一軒の家の扉がまだ開いているのを見かけて、私はノックして尋ね、Aさんの住所を教えてもらいました。私はAさんの家に行って状況を説明すると、Aさん一家は「共産党は本当に人間性を持っていない。あなたたち法輪功を修煉する人はみな良い人です。安心して我が家に泊まってください。いつまで泊まってもかまいません」と言って、たくさん美味しいものを持ってきてくれました。
 
 翌日、Aさんは着替えの服と現金を持ってきてくれました。私はお礼の気持ちを込めて、彼の家族にもっと詳しく真相を伝え、また5セットの功法を教えてあげました。私は「衆生を救い済度することを止めてはいけないので、早く大法弟子の中に戻りたいのです。それに、あなたたちを巻き添えにするわけにもいきません」と言うと、Aさんは「では、道路状況を確認させてください。安全にあなたを送り出しましょう」と言ってくれました。
 
 (続く)
 
 (明慧ネット「神が人間界にいる」応募原稿)
 
2011年03月02日

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