刑務所職員として真相を伝えた経験
文/中国の大法弟子・鵬慧
(明慧日本)私は刑務所で作業員を務めています。この刑務所には大法弟子が不当に収容されています。刑務所内の警官の素質は玉石混交で、彼らの大法弟子への態度も各々異なっています。私は、彼らがどのように同修に対応するのか、毎日注視していました。
私は直接、収容されている同修たちと接触する機会がなかったため、刑務所の同僚に真相を伝えていました。ある日、同僚の1人が私に、「所内の法輪功修煉者は全員転向せず、法輪功が良いと言っています」と言いました。私は「彼らは法輪功を固く信じ、また圧力に晒されても、なお法輪功が良いと言っているのだから、法輪功は本当に良いものですよ!」と返事しました。
誠意を持って真相を伝える
所内には明慧ネットで暴露された警官がおり、ある時彼は、私と同じ部署に転属されてきました。以前、私はある出来事から彼との関係で軋轢が生じ、それ以来、彼は私を敵視していました。私も彼が同修に対してどう対応するかを心配していました。しかし、私は以前の軋轢を解消するため、努めて礼儀正しく彼に挨拶しました。彼が配属されて数日後、彼は私に「お姉さん、私はこの部署に来る前、あなたがここにいると聞いて、とても気分が悪くなりました。その理由は、過去の出来事だけではありません」と言いました。過去の出来事だけではないというのは、私が法輪功を修煉していることが気にくわないということでした。また常人の道理から言えば、過去の出来事の間違いは彼の方にありました。しかし、私は誠意をもって彼に「私のあの時の態度は間違いでした。申しわけありません」と謝りました。すると、彼はとても感動していました。そこで、私は彼に真相を伝えることにしました。以下はそのやりとりの記録です。
私「あなたは刑務所で法輪功修煉者と接触しましたか?」
彼「はい」
私「修煉者に転向を強要しましたか?」
彼「当然しました」
私「修煉者は転向に応じましたか?」
彼「いいえ」
私「修煉者を殴ったことがありますか? 」
彼「ありません」
私「くれぐれも修煉者を殴ってはいけません。それは最も良くない行為です」
彼「しかし職務上、修煉者が煉功しているところを見かければ、対応しないわけにはいきません」
私「警官であっても、法輪功修煉者に善の念をもって接している人は多くいます」
このようなやりとりを経てから、彼は以前、修煉者の家族に誠意をもって対応した出来事を私に話しました。これは、彼が良い人になりたいという心の現れだと私は思い、彼に「あなたは正しい行いをしましたよ」と言いました。そして、私が「法輪功を弾圧するのは間違いです」と言うと、彼は「しかし、私は国家が決めることは、全てが正しいと思っています」と言いました。私は一言一言、力を込めて言いました。「法輪功の弾圧は江沢民ただ1人によって決定されたのであり、江沢民1人で国家を代表することはできません。中国には法輪功修煉者が1億人いますが、この1億人と江沢民、どちらが国家を代表しているのでしょうか! 1億の人民は国家のある部分をしめているのではありませんか? 江沢民は国家と人民に敵対しています!」
彼は明らかに衝撃を受けていました。私は引き続き彼に言いました。「ある出来事の良し悪しを判断する時、善悪を基準とするべきで、誰が言ったのかで判断してはいけません。もし、江沢民が国家の指導者だから彼の言うことが正しいのであれば、あの喬石、朱鎔基なども国家の指導者ではありませんか? 彼らはみな当初、法輪功を取り締り、弾圧することに反対していました。法輪功によって多くの人々が恩恵を受けたにもかかわらず、江沢民が法輪功を弾圧したのは、1億の人民の利益を犯し、ひいては国家の利益を犯しています。友よ、私は法輪功を修煉しています。私にはまだまだ欠点が多くありますが、私には真・善・忍を修めようとする心があり、この心が最も貴重なのです!」この話を聞いて彼は「お姉さん、私はあなたのことを誤解していました!」と言いました。なんと数日後、彼は警官の職を辞し、転職していきました。
手紙を書いて善を勧める
ある日、私は所内に1枚の表が掲示されているのを見つけました。表には、所内の拘禁されている法輪功修煉者は「犯罪者」だと書かれていました。私は心がとても辛くなり、仕事を終えて帰宅した後、上司と所内の警官たちに善を勧める手紙を書きました。「法輪功の修煉者は犯罪者ではありません、彼らに罪はありません!」「あなたの職権と良心に基づいてこのような良くない行為を制止し、くれぐれも法輪功への迫害に参与しないでください。当刑務所の名誉に泥を塗るようなことをしないでください」私が手紙を出した後、刑務所の状況は一変し、環境はとても良くなりました。
2011年03月11日
|