■日本明慧 http://jp.minghui.org/2011/04/03/mh045670.html 



ある若い大法弟子の修煉の道

文/中国の大法弟子

(明慧日本)私は小さい頃から恥ずかしがりやで、あまり話すことが好きではありませんでした。特に、皆の前ではとても恥ずかしく感じていました。父は身体が丈夫で、気骨があり、剛直な人柄で、村人からの信望が厚いのです。しかし、私はまったく違う性格で、男の子なのに、よく女の子のように内向的な性格だと言われました。大学受験に失敗したので、父と共に農業に従事するしかありませんでした。
 
 やがて父は脳血栓になり、注射をしても効果がなく、漢方薬を服用することにしました。薬代がとても高く、しかも効果もあまりなかったため、結局、他人の紹介で気功を学び始めました。初めのころ父は、いつも動作の要領を覚えられなかったので、私に要領を書いておくよう要求しました。あの頃、村で法輪功を学んでいたのは字が読めない数人の高齢者しかいませんでした。ある人が遠方の親戚から1冊の『転法輪』をもらいましたが、誰も読めませんでした。私はその『転法輪』を借りて帰って一気に読み終えました。それから法輪大法の修煉を始めました。
 
 それから父はますます健康になり、半月ぐらい経ってから病状が完全に消え、元の丈夫な身体に戻りました。私は若いのですが、力は父に及びませんでした。父は50キロの化学肥料を肩に担いで、山を登り、野良仕事に出ても平気で、疲れを感じませんでした。この噂はすぐに広まり、しばらくして、法輪功を修煉する人数が激増して、村と隣村の修煉者数は40〜50人になりました。1998年の高齢者祭りで、父は要請に応じて功法を披露しました。
 
 あの頃の皆はとても真剣で、夜明け前に、わが家に来て煉功し、それから野良仕事に出て、夜8時になったら学法をしていました。間違いがあれば、すぐ法に照らし合わせて解決することができました。ある2人の若者はタバコや酒、賭博に夢中でしたが、法輪大法を学んでからそれらの悪い習慣をやめ、皮膚が白くなり、体も丈夫になりました。また、2人の女性は病気を患っていましたが、大法を学んでから元気になり、薬もいらなくなりました。
 
 村のある商売人が3万元で我が家の1年分の果物を買いとりました。昼間は依然として私達が果物の面倒を見て、農薬や水をかけましたが、夜は商売人が警備をしていました。真っ赤な果実は本当に人を惹き付けました。しかし、父が「これらの果実は他人に売ったのだから、我々は勝手に食べてはいけないぞ」と言いました。ある日、私は田畑で水を汲んでいるとき、暑くて喉が渇いて耐えられず、無意識のうちに一つの大きな果実に手を伸ばしたとき「自分は煉功者なのだ」と思い出し、師父の「常に高い基準で自分を律しなければなりません」(『転法輪』)を思い出しました。私は手をひっこめて、よだれを飲み込みました。その1年間、田畑の果実を一つも食べたことがありません。これは小さなことかもしれませんが、大法の威力を感じました。
 
 1999年7.20、中共(中国共産党)は法輪功への迫害を発動させました。我が家は最も深刻な迫害を受けました。小さい頃から度胸がなかった私は、中共の無神論の教育を受けて成長してきたので、恐怖心から、どうすればよいか分かりませんでした。師父の説法と厳しい現実、および強烈な執着心、変異した観念が頭の中で混乱し、終日はり裂けそうになっていました。
 
 剛直で度胸がある父は、派出所に何度も呼ばれ、半分白くなった髪の間から出てくる汗を見て、父の受けた圧力が分かりました。
 
 あの頃、家宅捜索・尋問が繰り返され、煉功や学法を中断されました。大晦日の前の2日間、私は中共のメンバーに強制連行され、15日間拘留された後、さらに1カ月の強制洗脳を受けました。耐えられない寂しさと、家族の涙、家庭に対する情、邪悪な圧力の下で私は屈服し、修煉を放棄する「転向書」を書きました。
 
 それから私は大法から離れて、常人の生活に戻り、たばこを吸い、酒を飲み、マージャンをし、流行歌や、アクション、ホラー映画に夢中になり、市場でいつもDVDを買って家に持ち帰り、見ていました。多くのDVDは偽物で、官能的なものでしたが、多く見れば見るほど平気になり慣れてしまいました。邪悪が私の隙に乗じたのです。
 
 その数年間、我が家は少し貯金できましたが、家庭は険悪で、自分も怒りっぽくなり、いつも妻とけんかをしていました。夜が更けて人が寝静まる頃、空虚感に襲われて、眠れませんでした。そんなときには酒を飲んで酔っ払い、横になってしまいました。
 
 あの頃の私は、師父の説法はほとんど覚えていませんでしたが、次の説法を時々思い出していました。「人は一つの容器のようなものであり、何かを入れればそれになるのです」「人が眼や耳を通じて見たり聞いたりしているのは、文芸作品の中の暴力、色情、争いや現実社会での利益の争い、拝金思想及びその他の魔性の現れで、頭に入れられているのは全てこのようなものですが、このような人はその現れがどうなっていても本当の悪い人です」(『精進要旨』「法の中に溶け込む」)
 
 「悪い人に絶対になってはいけない」と、私にははっきり分かっていました。ある日、私は妻とソファの上に座ってテレビを見ていた時、私は「恐らく俺はここまで堕落してぼろぼろになってしまうかも」と、突然独り言を言いました。妻に怒られて、私は目覚めました。
 
 ある日、母は2枚の真相CD-ROMを持ってきて、私に「再生できないので、再生してほしい」と頼みました。実は母は、とぎれ、とぎれではあってもずっと煉功しており、師父の啓発によって私を呼び覚ましにきました。母と一気に真相CD-ROMを見終わり、私は迷いの状態から覚めたかのようでした。その後、私に会いにきた同修に、私は感慨を込めて言いました。「危うく目覚めることができなかったかも知れません。師父に感謝いたします! 同修に感謝いたします!」
 
 私は時間を切り詰めて連続して何回か『転法輪』を読み、すべての新経文を読みました。涙が抑えられず、正法はすでにここまで来たことを知りました。自分の堕落は本当に大法から遠ざかりすぎており、ただ勇猛精進して追いつくことしかできません。
 
 その年、一軒の家を築き、多くの人に接触できたので、私は彼らに真相を伝え、真相ディスクを再生しました。建築材料の売り手、運転手、職人らに真相を伝え、多くの人を救いました。ある鋼材を売る女性は法輪功と聞いて怖い顔をしました。ちょうどその時、私たちは「天安門焼身自殺」のDVDを再生していて、彼女にも見せました。真相が分かった彼女は「いつの日か私のところに来て詳しく話してください」と私を誘いました。
 
 ある日、ある人が「近年は特に災難が多い」と言いました。私はその原因を彼らに教えました。「人の道徳が堕落し、官能的なもの、賭博、毒物、偽物が氾濫してしまったことが原因です。このままいくと、後世の人はどうやって生きるのでしょうか?」「法輪大法は素晴らしい! 『真・善・忍』は素晴らしいと覚えてください」
 
 不思議に、15〜16人が静かに聴いており、私もはっきり説明しました。最後に、5、6の人が我が家に真相DVDを見に来ました。帰る際に真相DVDを受けとって帰った人もいました。
 
 師に手伝って法を正す道で、私が出会ったのはほとんどこのような普通の事でした。私は功能にカギをかけられて修煉していますので、天目は何も見えず、体にも明らかな変化を感じませんが、師父の説法は佛法の真理だと理解でき、信じています。かつて私は、常人から修煉者になり、また常人に戻り、最後にまた修煉者になった過程を経験しました。すなわち、良くない人から良い人になり、そしてまた悪くなり、最後にはまた良い人間になりました。大法と師父が再び私を救ってくださったのです。
 
 私は大法の素晴らしさを、もっと実感することができました。大法を離れることは、邪悪な旧勢力が衆生に按排した道で、それは将来に繋がらない道です。私達は師父の弟子ですから、師父が按排してくださった道を歩み、師父の要求に従って行動することしかできません。
 
 慈悲で偉大なる師父に感謝いたします。同修に感謝いたします。
 
2011年04月03日


明慧ネット:jp.minghui.org