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河北省:法輪功修煉者が迫害され死亡

(明慧日本)河北省任丘(にんきゅう)市に在住の法輪功修煉者・鄭宝華さん(女性)は2011年4月18日、唐山開平労働教養所で迫害され、死亡した。享年32歳の若さだった。鄭さんは高校生のときにも迫害を受けたことがあり、今回、労働教養を強いられた期間と合わせると、迫害を受けた期間は8年にも及んだ。
 
 鄭さんはかつて様々な病気を患っていたが、修煉を始めてから病気が治り、精神的にも元気になった。法輪功への弾圧が開始された1999年7.20、鄭さんはまだ高校生だったにもかかわらず、何度も強制連行され迫害を受けた。明慧ネットの報道によると鄭さんは、高校三年生だった2000年3月17日、石家荘市労働教養所に監禁された。鄭さんは20回も平手打ちを食わされた上、囚人服の着用を拒否したために、2度もロープで縛りつけられ、棒で叩かれるなどの暴行を受けた。
 
 鄭さんは2008年7月6日、真相を伝えていた際に、通報されて強制連行された。鄭さんは洗脳班に送られ、暴力を受けた。その十数日後、鄭さんは開平労働教養所に送られ、引き続き迫害を受けた。鄭さんは殴打、長時間立たされる、トイレに行かせない、眠らせない、灌食などの迫害を何度も受けた。
 
 鄭さんは2008年11月初旬、迫害に抵抗し、自らを罪人と認めず、囚人服の着用を拒否したため、警官らから暴行を受け、スタンガンで電気ショックを加えられ、椅子に4日間縛り付けられた。11月の厳しい寒さの下で、鄭さんを苦しめるために、警官らは窓を開け、さらに暴行を加えた。最後に鄭さんは失神した。
 
 監禁されていた法輪功修煉者たちが2009年1月1日、集団で迫害に抵抗したため、相次ぎ拷問を受け、鄭さんは椅子に5日間縛りつけられた。しかし、拷問を受けても皆、服従しなかったため、2日の午後、服従しなかった20人あまりの修煉者たちは外に立たされた。外はとても寒く、鄭さんは寒さに耐えきれず失神した。
 
 鄭さんと他の修煉者は2009年2月26日、煉功していたところを発見され、椅子に9日間縛り付けられた。さらに厳しい寒さの下、窓を開け続けた。
 
拷問の実演:両腕を背中に回して手錠をかける

 鄭さんは2009年3月26日、断食を行い、虐待と暴行に抗議した。しかし、警官らは鄭さんの服をすべて剥ぎとり、下着だけにして灌食を行った。また、鄭さんは髪の毛を掴まれて殴打され、顔が腫れ上がり別人のように変形した。次の日、鄭さんは再び灌食の拷問を受けた。その際、チューブが数回肺の中に入り、引き抜かれたチューブには血が混じっていた。鄭さんが灌食を受けたとき、毎回鼻血が出て、下血、嘔吐、全身が痛むなどの症状が現われた。結局、鄭さんは灌食を9日間連続で行われ、お腹が大きく腫れ、座ることも立つこともできなくなり、耐えがたい苦しみを受けた。
 
拷問の実演:灌食

 5月に、鄭さんは突然、高熱を出して嘔吐した。その後の病院の検査で、鄭さんは肺結核と診断された。しかし、警官らは迫害の手を緩めることなく、さらに迫害を加え続けた。鄭さんは、下着以外の服を着ることを許されず、毎日、灌食を強いられ続けた。
 
 5月19日、すでに体が衰弱していた鄭さんは、法輪功修煉者・楊淼調さんと一緒にトイレに行かせないなどの拷問を強いられた。2人は迫害に猛烈に抗議した。7日目の朝、2人が煉功をしていたところ、警官に発見され、2人は手錠をかけられ、ロープで縛られた。楊さんは6日間トイレに行くことを禁じられたので、トイレに行くことを要求したが、警官・ヤン紅麗に拒否された。楊さんは「ヤン紅麗は服も着させず、トイレにも行かせない」と叫んだが、ヤンはすぐにロープを楊さんの口に入れ、親指で舌を押さえつけた。ヤンの指示のもと、鄭さんは口をタオルで塞がれ、口の角から血が流れた。10日目、2人の体はとても衰弱した。2人は、夜も普通に寝ることができず、鄭さんのお腹は妊娠した女性のように膨らんだ。その後、警官から指示を受けた医者は、2人がトイレに行くことを許可した。長時期トイレに行けなかったため、2人は数日間、尿に血が混じっていた。その後しばらくして、2人は再び断食を行い迫害に抗議した。そのため、鄭さんは再び警官・ヤンと医者に灌食の拷問を受け、何度も失神しかけた。
 
 10月初旬、警官らは2人を再び同じ部屋に監禁した。2人はとても寒くて衣類を返すよう要求したが拒否され、11月初旬になって、ようやく服が返却された。厳しい寒さの中で、2人は一枚の布団しか与えられず、夜はいつも寒さで目が覚めたという。
 
 11月15日、鄭さんはひどく嘔吐し、高熱にうなされて意識不明に陥った。鄭さんは病院で末期肺結核と判断され、採血しようとしたが、血が出ないほどだった。労働教養所は責任逃れのために、鄭さんを家族に引き取らせた。しかし、帰宅後も、労働教養所の警官からの嫌がらせは絶えることがなく、鄭さんの家族は恐怖におびえ、夜は眠れず、正常な生活ができない。
 
 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
 
2011年04月27日

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