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人間性を喪失した、薬物による迫害(二)

(明慧日本)明慧ネットに報道された統計によると、少なくとも30人あまりの法輪功修煉者が遼寧省馬三家労働教養所で迫害され、精神異常になり(迫害のため精神が崩壊し馬三家で死亡した人を除く)、何年経っても精神状態が正常にならない人や、法輪功修煉者の助けで少し良くなったが元に戻らない人、さらに家に戻って間もなく死亡した人もいた。
 
 葫芦島市綏中県前所鎮古城の蘇菊珍さんは1999年10月31日に労働教養を強いられ、馬三家で残酷な苦しみに遭った。あるとき刑務所の警官・王艷平に禁閉室に連れ込まれ、強行に服を全部脱がされ、一晩中スタンガンで全身に電気ショックを加えられた。顔全体にたくさんの大きい水ぶくれができ、口も目も腫れてしまい、あざだらけで見られなかった。警官の邱らは彼女をある病院の精神科に連れて行き、数種類の薬をもらい、毎日、中枢神経を破壊する薬を強硬に飲まされ、結局精神異常になってしまった。家に戻されてから20日あまりでようやく食事ができたが、下半身の傷はまだ治らず、体に針の痕が見つかった。蘇さんは馬三家の警官に迫害され、植物人間になってしまった。蘇さんが連れられて家に戻った時、人々の目の前には、きれいで元気だった蘇さんが、傷だらけで、目が鈍く、話せず、記憶がなく、歩けず、食事もトイレも人の手を借りなければならず、正常に考えることや、話すこともできなくなっていた。蘇さんは2006年4月8日に死亡した。
 
生前の蘇菊珍さん

 黒竜江鶴崗市内の新華農場に在住の法輪功修煉者・宋慧蘭さん(60)は2010年12月13日、再び警察に連行されて拷問され、宋さんは断食をして迫害に抗議した。湯原県拘置所のヤン勇や李、姜、蔡及び楊麗と呼ばれる警官らは、宋さんを床に押し倒して動けないようにし、不明な薬物を注入した。宋さんは全身の激痛を感じ、懸命にもがき、転げ回って、話すことができず、苦しめられた。ひどい苦しみの中で夜になり、宋さんは右足のひざから足まで黒くなり、しかもひざ下から感覚を失ったことに気づいた。女性医師は「この足はもう障害になった」と言った。注射されてから、宋さんは反応が鈍くなり、記憶も断続的で、舌が回らず、体が不自由になり、右足が青黒く筋肉壊死した。それ以来、食べれば吐き、大小便は失禁状態になってしまった。
 
宋慧蘭さん


青黒くなり筋肉が壊死している

 拘置所の医師が厳しく言ったため、所長の喬雲亭らはようやく宋さんを湯原県の病院へ連れて行って検査を受けさせたが、ひどい動脈血栓だと診断され、すぐ切断しないと、全身に回って命が危険な状態になり、10万元かかっても治らないと医者に言われた。
 
 薬物による迫害から、宋さんの右足は黒くなり腫れてしまい、歩けなくなり、寝たきりの麻痺状態になった。
 
 1週間後にまた二つの病院に連れて行かれ、医者に「この患者は治らない」と言われた。その時の宋さんはすでに危篤状態で、湯原県拘置所側は責任を恐れ、2011年3月1日に家族に連れ帰るよう電話で通知した。
 
 宋さんは家族に拘置所から担がれて出た。当時の彼女は体が硬く、目がぼうっとして話せず、手足が曲がらず、何の反応も感覚もなかった(当時、家族はまだ足のことに気付いていなかった)。家に着いた後、宋さんの右の膝から足、足の指先まですでに壊死しており、黒くなり黄色い水が出ていて、鉄板のように固いことに気づいた。2日目、3日目と続けて宋さんをジャムス市の二つの大きい病院に連れて行ったが、医者に匙を投げられた。もう治療の見込みはなく、切断するしかなく、命の危険性もあるという。
 
 以上は、数人の法輪功修煉者が受けた薬物による迫害の事例で、氷山の一角にしか過ぎない。中国国内の精神病院は、中国共産党が「精神病治療」として、精神の正常な法輪功修煉者を迫害する犯罪現場と化している。
 
2011年04月30日

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