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100人以上に読み継がれた1冊の本

文/中国河北省の大法弟子 余香

(明慧日本)ある日私は、用事で街へ出かける際にタクシーに乗りました。車内で何気なく前を見てみると、1冊のぼろぼろな本が置かれていることに気づきました。私が手に取ってみると、それは『共産党についての九つの論評』でした。私が本を開いてみると、中からしおりが出てきました。そのしおりを見て私はとても驚きました。それは私が数年前に作ったしおりではありませんか。しおりを作ったとき、私はしおりに描かれた蓮の花が引き立つように、隷書体で二つの文言を書きました。それは「『九評』を読むと目が覚め、『九評』を伝えると福を得る」というものでした。このしおりは2005年の春、私が農村に行った時に、『九評』の本と共に、小麦畑で水やりをしていた農民にあげたものでした。不思議なことに6年が経った今、私は思いがけずこの貴重な本と再会しました。しかし6年前と違うのは、この本はすでにぼろぼろで、本の角が擦り切れて丸くなっていたということです。このことは、この本がどれほど多くの人々に読み継がれてきたのかを雄弁に物語っていました。
 
 今まで多くの人を救い、そして今なお人を救い続けているこの貴重な本と、私は6年の歳月を経て再び出会うことができたのです。私は「これはきっと慈悲深い師父の按排であり、私にこの事を記録させ、世の人々がすでに目覚めていることを証明させるためのものだ」と思いました。
 
 私はタクシーの運転手に「この本を読みましたか? あなたはこの本をどう思いますか?」と尋ねました。すると運転手は嬉しそうに「この本の内容は真実で、長年にわたりストレスを抱えた、多くの人々の心の底からの叫びが書かれています。もっと早く、このような本が出版されるべきでしたが、いったい誰がこのように大胆なことを書くことが出来たでしょうか! それに、この本の作者のように詳細で、重厚な教養を誰がもっていたでしょうか! だから、この本ができてから、人々の間にとても早く広まっていきました。最初、私はこの本がどこから伝わってきたのかを知りませんでした。私が知っていることは、トラックの運転手が車の修理をしている人から譲り受け、次に洗車をする人が読み、その人が政府で事務をしている友達に手渡し、彼がまた私の仲間に伝え、そして私が仲間からもらったということです。この本は人から人へと多くの人たちに読み継がれてきました。私の後にも多くの人たちがこの本を待っています。野菜を売るお兄さん、売店のお姉さん、果物を売る若者などです。ある老人はこの本の傷み具合を見て、おそらく100人以上の人が読んだのだろうと言っていました。この本は本当に宝物です」と答えました。運転手は一気に多くのことをまくしたて、表情は喜びに満ちあふれていました。
 
 このことを目の当たりにして、私はとても感動しました。世の人々よ、あなたたちは長い間探し続け、待ち続けてきた幸福で安らかな日々、素晴らしい未来へと生まれ変わることの出来る宝物と出会ったのです!
 
 私は彼に「それでは、あなたはこの本の最後に書いてあるように三退をしましたか? この本を読んだあなたの友達はみな三退をしましたか? もし、まだしていなければ、私がお手伝いましょうか? 将来、天が中共(中国共産党)を滅ぼす時、あなたが三退をしていなかったために、巻き添えにならないよう、私は心からあなたのために三退を勧めます」と言いました。
 
 彼は私をちらっと見てから、私の服装が質素で、容貌も平凡で、大した能力もないように見えたのか、不審に思った様子で「あなたがですか? あなたとこの本はどんな関係があるのですか?」と言いました。
 
 私は普段から『九評』を読んでいたので、本を彼に返した後、本の内容について彼と話しました。彼はしきりにうなずきながら「そうです、そうです」と言いました。それから、私は本の中に書かれていない内容、例えば法輪大法が海外で広く伝えられていることなども彼に話しました。彼はさらに驚き「あなたは普通の人に見えますが、普通の人ではなかったのですね。私はあなたの能力を信じます。私は脱退します。偽名でお願いします!」と言いました。
 
 話しているうちに時間が過ぎ、私はタクシーから降りる時に、この不思議な本を眺めながら「人を救うことに引き続き良い作用を発揮できますように!」と祈りました。私は運転手に「この本を読んだ友達に三退を勧めることを忘れないようにお願いします」と言いました。運転手は笑顔でうなずいていました。
 
 「少数をもって多数に当たる」 私は『九評』の効果に喜び、『九評』を読んだ人々が救われることを嬉しく思いました。私は近い将来、『九評』がきっと歴史的な宝物となり、後世に伝えられ、称賛されるようになると思っています。
 
2011年06月17日


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