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栄誉賞受賞の農業専門家 蘭州刑務所で迫害され危篤(写真)

(明慧日本)蘭州刑務所で不当に拘禁されている法輪功修煉者・白三元さん(47)は2011年7月4日、刑務所の病院で危篤と診断された。診断結果によると、白さんは深刻な栄養失調、閉塞性黄疸であるという。
 
白三元さん

 白さんは、高校を卒業した後すぐ農業に従事した。10数年あまり、農業生産と、農業技術の研究に専念していた。白さんは、かつて数回にわたり省、市レベルの農業科学研究部門の栄誉証明書を受賞した。また、現地で最も早い、農業専門職での、職階証明書の獲得者でもあった。白さんは実直で、いつも困った人を助ける、優しい人柄だった。
 
 1999年7.20以後、白さんは長期にわたり、中国共産党からの迫害と嫌がらせを受けた。留置場で、白さんはさまざまなな残虐な拷問で苦しめられ、九死に一生を得たといえるほど、全身が硬直し、感覚を失い、小指だけが僅かに動ける状態となっていた。骨だけが残っている様相を呈し、白さんは「生きた標本」と呼ばれていた。2004年、自宅に戻ることができたが、それでも中共の迫害から逃れることはできなかった。
 
 2008年4月22日午後5時、白さんの留守中に、靖遠県公安局の副局長が率いる7、8人の警官らが白さんの自宅に押し入り、白さんの妻を突き飛ばして手錠をかけ、家財を差し押さえ、ノートパソコンやテレビの受信機、法輪功の関連書籍などを没収して立ち去った。翌日、夜が明けないうちに、警官らはまた白さんの自宅に押し入り、至るところを捜索した。3日目の朝、また警官らは、白さんの果樹園を包囲して、近隣の家のゴマ畑を踏みつぶしたり、嫌がらせを行った。その後、白さんはしかたなく、放浪生活を余儀なくされた。
 
 2010年5月16日、8人の警官らは白さんの自宅へ行き、再び白さんを強制連行した。靖遠県の留置場で、白さんは2度「トラの椅子」という拷問器具に乗せられ、1回目は2日間、2回目は8日間も拷問され続け、白さんの左足は萎縮して、動けなくなってしまった。 
 
拷問の実演:トラの椅子

 2010年7月12日、白さんは不当に6年の懲役を宣告され、蘭州刑務所の6監区で灌食という拷問を受けた。2010年11月から2011年の旧正月までの3カ月間、刑務所は、半年間断食をして左足の動けない白さんを、毎日15時間腰掛けに座らせるように強制し、受刑者らに白さんを迫害するよう指示した。
 
 12月、白さんの家族は、刑務所から連絡を受け、「刑務所へ白さんに面会に来てほしい。食べ物を持って来てもよい」と伝えられた。2011年2月14日、白さんの妻と親族たちは刑務所へ行き、白さんと面会しようとしたが、警官・梁小軍は「妻以外の人間は、面会を許可しない。食べ物など、一切の持ち込みは禁止だ。さもなければ、白さんの妻も面会することはできない」と白さんの親族たちに命令した。親族たちは「法輪功は、どの法律を犯したというのですか?」と問い詰めると、梁は親族たちに強制逮捕の話を切り出し、脅迫した。
 
 面会時、白さんは人に背負われてやって来た。表情は暗く、顔は白く腫れ上がっていた。白さんと妻は、日常の雑談だけをした。白さんの妻が持ってきた食べものを白さんに渡そうとすると、梁は「所内の食事はとても良く、新年の時はすべて肉を食べていた」と口を挟んだ。家族は200元を刑務所に預け、白さんに渡すように頼んだ。
 
 2011年5月31日、白さんは貧血、胆結石、閉塞性黄疸のため入院した。6月22日、6監区隊長・何欽人らが白さんの自宅へ行き、家族に手術通知書に署名させようとしたが、家族はこれを拒否した。2011年7月4日、刑務所の病院から白さんの危篤通知が出され、郷政府の役人・張国旺、梁希忠らは白さんの家を訪れ、家族の「協力」が必要だ、刑務所で白さんと面会してほしいと伝えた。
 
 7月5日、家族が刑務所に到着して目にしたのは、病床で横たわっており、骨と皮ばかりに痩せこけ、全身に黄疸が出ている白さんの姿だった。刑務所側は、何度も家族に手術書に署名させようとしたが、家族は白さんの手術に賛成せず、白さんを自宅に戻らせ、そして刑務所の責任を追及する態度を示していた。刑務所側はこれに対し、法的根拠がないと言い逃れた。刑務所側は、一時白さんに出所を勧め、すべての責任を家族に引き受けさせようとした。悲しみ憤った家族は、この刑務所側の理不尽な要求を拒絶した。
 
 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照) 
 
2011年07月15日

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