　山東省郯城(たんじょう)県に住んでいた法輪功修煉者・呉紹霞さん(50代)は若い頃に夫を亡くし、一人で4人の子供を扶養して少ない収入で何とか生活を維持していた。1997年に法輪功を習い始め、あまりにも苦労した生活への過去を苦にしていたが、修煉後、精神的にストレスがなくなり、長年のゆううつから解放された。

　1999年末、呉さんは法輪功の無実を伝えるために上京した。しかし、警察に連行され、8日間の不当拘留を受けた。

　2001年10月29日、呉さんは法輪功の素晴らしさを伝える内容の資料を町で配布したときに、駆けつけた警察に捕まった。そして、施設内で2カ月ほど監禁を強いられ、そこで拷問を受け、鉄製のパイプに吊るされ、スタンガンで電気ショックを受けた。

拷問の実演：鉄製のパイプに吊るされる

　2001年、呉さんは派出所へ行き、強奪されていた三輪車を返すよう求めたが、かえって警察の恨みを買って拘束された。その後、裁判も経ずに4カ月の不当拘禁を経て、鎮江労働教養所で1年の労働教養を強いられた。

　2008年3月19日、呉さんは自分の娘であり、同じく法輪功修煉者の呉広有さん、左山東さんが警察に連行されたときに抜け出すことができたが、それ以降、迫害を逃れるため、放浪生活を余儀なくされた。6月13日、呉さんは家に戻ったところ、見張りの警官に見つかり,、不当連行された。結局、罪もないまま3年の労働教養処分を科された。

　2011年8月2日、紅花郷派出所の警官は呉さんを逮捕する目的で、口実を付けて村の居民委員会(中共の末端に連なる住民の自治組織)に呉さんの行方を尋ねた。そのとき、呉さんは娘と2人の幼い孫と一緒にいたが、警官は全員を派出所まで連行した。結局、収容施設から釈放されてまだ6カ月しか経っていなかったにもかかわらず、呉さんは再び罪もないまま拘禁を強いられた。