文／中国湖北省の大法弟子

四、テレビを見ないように

　ある日、家族は晩ご飯を済ませた後、テレビを消さないまま出て行きました。夫は2人の孫の世話をし、私は6時に正念を発しました。私は「晩ご飯を食べながら、テレビ（数年間あまり見ていなかった）を見よう」と思いました。その念が出た途端、テレビが自動的に消えました。私は2人の孫のいたずらだと思って、「私は少しだけテレビを見たかったのに、何で消したのですか。つけてください」と言いました。孫たちは「私たちは消してないよ」と言い、夫も「触っていない」と言いました。確かにリモコンは私のところに置いてあり、私もリモコンを触っていませんでした。私は「見せてくれないなら、見ないわ」と思いながら、ご飯を食べました。しかし、皿を洗おうとするとき、テレビが自動的につきました。

　本当に不思議な出来事でした。私は「ご飯を食べるときは大法のことをやれないし、テレビを見ても大丈夫だ」と思いました。師父は「あなたが何を考えているのか、ほかの空間にいるわたしの法身が何もかも知っています」（『転法輪』）とおっしゃいました。

　このことから、私は自分の内に向けて探しました。私は時間を大切にしていなかったのです。本当の大法弟子なら、テレビを見るという執着心を完全に取り除くべきです。中共のテレビは嘘ばかりで、良いものはありません。師父は私たちが悪い影響を受けないよう見守ってくださったのだと私は悟りました。妹も「師父があなたを見てくださっているから、あなたも早く精進してくださいね」と言ってくれました。

五、悟ることができるようになった

　3月25日午前、夫は「大きなネズミがあなたの部屋に入った」と言いましたが、私は全然気にしていませんでした。夜10頃、私は部屋で浅く居眠りをしているとき、突然唇を何者かに咬まれたと感じ、痛みで目が醒めました。私が電気をつけると、服、布団、シーツが血だらけになっていました。私がベッドから降りると、唇から地面に血がしたたり落ちました。60過ぎの私は、この出血量に驚きました。

　しばらくして、私は落ち着きました。私が暖かいタオルで唇を拭くと、血がすぐ止まりました。鏡を見ると、唇に3カ所咬まれた跡が残っていました。やっと私は、午前中に夫が言っていたネズミに咬まれたと気がつきました。

　それから、私は師父の「法像」の前に行き、香を3本あげて合掌し、先のでき事を報告しました。すると頭の中に突然「悟りの道」という文字が現れました。私は悟性が悪くて、どう悟るのかよくわかりませんでしたが、内に向けて探すしかないと思いました。

　内に向けて探っていると、師父が「すべてのことは因縁関係があります」（『転法輪』とおっしゃったことが頭に浮かびました。この大きなネズミはきっと、私がいつかこのネズミに悪いことをしたので、今回このネズミがその悪いことの仕返しにきたと思いました。それから、私はあることを思い出しました。正月前、嫁は小さなネズミが家に出入りしていることに気がつきました。そのため嫁は「粘鼠膠」（ネズミを駆除するための粘着剤）を買ってきて、「置いていいですか」と私に聞きました。私は師父の「法像」を捧げている部屋に小さなネズミが出入りをしないようと考え、「置いていいよ」と答えました。そして、嫁はその部屋に一つの「粘鼠膠」を置きました。

　翌々日、1匹の小さいネズミが捕獲され、夫に捨てられました。その次の日も同じように1匹捕獲しました。私は、これは良くないことだと思い、「粘鼠璆」と小さなネズミを持って庭に置き、ネズミが逃げられるようにしました。しかし、そのネズミは逃げられず、しかも1匹の綺麗な小鳥が捕獲されてしまいました。小鳥のしきりに鳴き声を発していました。私はどうすれば良いのかわからなくなりました。すると、妹がちょうど家に来ました。小さな2つの命が捕獲されているのを見て、私たちはとりあえず小鳥が逃げられるようにしようとしました。しかし、粘着剤があまりに強力だったため、小鳥を逃がすことができませんでした。ちょうどそのとき、近所の人がはさみを持ってきて、小鳥の羽を切りました。小鳥は命を助けられたものの、翼に傷を負い、飛ぶことができなくなりました。

　この出来事から、私は修煉の厳粛性を学びました。同時に、師父がおっしゃた殺生の法理に新たに認識することができました。師父は「殺生は重大な業力を生じるだけではなく、そのうえ慈悲心のこともかかってきます」（『転法輪』）とおっしゃいました。

　私は新しい修煉者で、まだ自身を良く修めることができず、師父にたくさんのご心配をかけました。しかし、師父は私を見捨てず、見守ってくださいました。ですから、私は「三つのこと」をよくやり遂げるように頑張りたいのです。師父の「正法の進程」に追いつき、より多くの衆生を救いたいと思っています。

（完）