■日本明慧 http://jp.minghui.org/2011/09/22/24957.html 



山東省:青島市の裁判所 美術教師に不当裁判

 山東省青島市の法輪功修煉者・楊雪艶さん(40歳女性は、学生らに美術を教えて生計を維持している。2011年5月13日に同市ロウ山区中韓派出所に強制連行され、同市大山留置場に監禁されていた。9月9日の午後、裁判所は楊さんに対して不当に裁判を行った。裁判所で開廷後、法律を踏みにじる行為を目撃した楊さんの父は、裁判所から出てくるとき、怒りのあまり大声で「共産党はマフィアよりマフィアだ!」と叫んだ。
 
 中共関係者らは9月19日の午後2時30分、青島市大山留置場の第一法廷で、楊さんに対して再び不法に裁判を行った。
 
 楊雪艶さんは青島市市北区に在住。友人と一緒に、小・中学生向けの美術クラスを開いている。警官は水道メーター、電気メーターを調べるという名目で、楊さんの自宅に侵入し、家宅捜索を行い、楊さんを強制連行した。また、『転法輪』数冊、『九評共産党』と『党文化を解体する』十数冊と一部の法輪功の小冊子、空きディスクなどを没収された。楊さんが普段の生活用に使っているノートまで没収された。現在、楊さんは依然として、大山留置場に監禁されている。
 
 楊さんの家族は彼女のために弁護士を探したが、ロウ山区検察院、ロウ山区裁判所の妨害を受けてきた。彼らは弁護士が資料を閲覧する権利を奪い、弁護士が楊さんに会見することを阻止した。具体的な事実はすでに明慧ネットで報道されている。
 
 楊さんの案件がロウ山区裁判所に渡されたとき、裁判官は弁護士に、裁判所に来て資料を閲覧するように通知したことがある。弁護士が裁判所を訪れたとき、裁判官は突然恐ろしい顔をして、「私たちは何度か電話を受けました。あなたは資料を閲覧できません」と言った。弁護士は再び大山留置場へ行き、楊さんに会いたいと申し出たが、ガードマンが「司法局の証明書がないと面会できません」と無理やり阻止した。これらすべてを指示しているのは、現地610弁口室と政法委員会(情報、治安、司法、検察、公安などの部門を主管する機構)である。このような状況下で、小学生程度の知識レベルしかない楊さんの父は、自ら娘のために弁護することを決心した。

 
 9月8日、楊さんの父と家族、および弁護士は共にロウ山区裁判所を訪れ、弁護士が楊さんの弁護できるよう要求した。裁判所の警備員は裁判官が会議中ということで、弁護士が裁判所に入ることを阻んだ。彼らはまた、ロウ山区裁判所の陳情部門を訪れたが、得られた回答は「裁判官らはいない」ということだった。楊さんの家族は道理をもって陳情部門の担当者を説得して、やっと裁判官に電話してもらった。しかし、裁判官は電話で、「これは上層部の指示であるため、司法局に行ったらどうだ」と言った。弁護士は裁判官に「弁護士の仕事を阻止しているのは、ほかでもなくあなただ。私はあなたを上訴する」と言った。この時、裁判官は電話を切った。9月9日、楊さんの父はロウ山区裁判所の裁判長に電話をかけ、家族が裁判を傍聴できるよう要求した。裁判長は「あなたはどうやって私の電話番号を知ったのか。午後開廷する際に、傍聴証明を作る」と言った。
 
 9月9日午後2時、楊さんに対して不当に裁判が行われ、現場には司法警察と20人以上の警官がいて、弁護士の弁護を阻み、楊さんの家族が傍聴することをも阻んだ。当時、楊さんの母、夫、妹、妹の夫、その他の親族と親友らも現場にいた。楊さんの父は弁護人の身分で法廷に入り、楊さんのために弁護した。裁判所は楊さんの妹ひとりだけを傍聴させた。楊さんの妹が法廷に入ってみると、すでに一部の人が傍聴していた。裁判所は事前に傍聴人を用意していたのだ。楊さんの妹は、政府部門で仕事をしているらしき傍聴人に「あなたは楊雪艶を知っていますか」と聞いた。その人は黙って席を移った。
 
 開廷中、裁判官は何度も楊さんの父の弁護を立ち切った。一度、楊さんの父が発言しようとして、まだ話を始めていないのに、検察官は手を上げ、裁判官に抗議した。楊さんの妹は憤慨の気持ちを抑えられず「まだ話をしてないのに、あなたは何を抗議しているのですか」と聞いた。この時、司法警察が、楊さんの妹のところに歩いてきて、「次に同じことをすれば、法廷から追い出すぞ」と言った。楊さんは法廷で「真・善・忍は良い人になることを教えており、間違ったことではありません。法輪大法を修煉することは無罪です」と述べた。
 
 法廷の外にいた弁護士は、法廷に入ることを阻んでいた司法警察に「江青(毛沢東の妻)、ナチスにも弁護人がいるが、あなたたちに人を弁護させない権利があるのか」と問い詰めた。
 
 楊さんの母は泣くあまり、地面に倒れてしまった。何度も全力を尽くして法廷に入って、娘の姿を見ようとしたが、司法警察に阻止された。楊さんの母は現場にいる人々に「真・善・忍には何ら間違いはありません。私の娘は人に害を与えたことがなく、良い人が監禁され、悪人を管理する人はいない。私たちが幹部らに賄賂していないからですか? あなたたちはみな子供がいるでしょう、自分の将来のために考えてください」と伝えた。
 
 居合わせていた民衆は心中の怒りを口に出す勇気がなく、ひとりの女性は黙って涙を流していた。居合わせていたひとりの司法警察は、楊さんの妹婿の携帯電話を奪い去ろうとしたが、家族が阻止しようとし、対峙した。警官らは写真とビデオを撮っていた。それが終わると、現場にいた警官や傍聴人は去って行った。
 
 楊さんの家族や友人らはこの一部始終を見て、「もし自分の目でみなければ、迫害がこんなに悪質だとは想像もできなかった」と話した。

 

 


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/9/19/246922.html)


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