薜さん(43)は法輪功を修煉する前、気が短くてよく人に喧嘩を売ったりして、物や金を盗む常習犯だった。近隣でも評判が悪く、放蕩者として有名であった。
しかし、薜さんの妻が病気のため、法輪功を修煉し始めた。彼女は『転法輪』を1回読み終えて体がとても軽く感じた。低血圧も治ってしまった。それで、恩恵を受けた彼女は、薜さんに「一緒に煉功しよう」と勧めたが、薜さんは「お金がたくさんもうかってからね」と言った。つまり、当時の薜さんは自分が満足するまでお金を盗んでからということであった。ある雨の日、薜さんは出かけたようとしたとき、妻に声をかけられた。妻は「『転法輪』を読んであげるよ」と言い、読み始めた。薜さんはその内容をよく聞いていた。「とても良い道理を教えているじゃないか」と言いながら、自分で読むことをした。
それから、薜さんは法輪功の修煉の道に入った。薜さんは良い人間になるという道理が分かり、以前の悪い習慣を捨て、一新して良い人間になろうと努力し始めた。
薜玉軍さん夫婦 |
しかし、1999年7.20から、中共(中国共産党)は法輪功修煉者への迫害を開始した。2004年2月25日、薜さんは法輪功修煉者・呂震さん(山東刑務所の迫害で死亡)と一緒に部屋で学法し、妻は庭で夜ご飯の用意をしていたとき、突然20数人の警官が薜さんの自宅に侵入してきた。警官らはまず薜さんの妻を取り押さえ、口を手で覆い、蹴ったりして手錠をかけた。そして、薜さんと呂さんも連行した。
拷問の実演:後ろ手で手錠をかけられる |
拷問の実演:暴行 |
その後、薜さんは王村労働教養所に拘禁された。薜さんは労働教養所で小さい椅子に長い時間にわたって座らされたり、法輪功の創始者を誹謗するビデオを見せられたりした。心身ともに迫害された薜さんは屈しなかったため、独房に拘禁された。
拷問の実演:長時間にわたって小さい椅子に座らされる |
2005年5月20日、労働教養所7大隊大隊長・靖続勝はスタンガンを持ってきて、薜さんに電気ショックを加え、吊るし上げた。24日、300人の大会で薜さんは「法輪大法は素晴らしい」と叫んだため、4~5時にわたって吊るし上げられた。警官は朝3時に寝た薜さんを5時に起こさせたという。
拷問の実演:電気ショックを加えられる |
拷問のイメージ図:吊るし上げられる |
薜さんは労働教養所に収容されたため、残された家族の生計が厳しくなった。薜さんの妻はw子供2人の世話をしながら、アルバイおトしなければならなかった。
しかし、2年6カ月の労働教養を終えた薜さんは、家に帰った後もなお、中共政府の人員からの嫌がらせがずっと続いているという。