二、真相を伝え、縁のある人を救い済度する
どこでも法を実証し、出会った人に真相を伝える
大法弟子として、難や関の中で倒れてはいけません。どこでも法を実証し、邪悪のどんな要求にも応じませんでした。すべての機会を利用して出会った人々に真相を伝え、迫害に加担した人々に真相を伝えました。
迫害が始まってから11年間、私は数回迫害によってこのような場所に入れられた経歴があります。この十数年間、迫害されてどこに監禁されても、いつも迫害に加担した者達と周りの人々に真相をはっきり伝え、多くの人々はここで迫害の残酷さと真相を知った後、ここに居たくなくなり離れて行きました。もちろん根基が特別に良く、師父の按排によって修煉の道に入った人もいました。労働教養所と魔窟の中でこれらの新しい修煉者達も法を実証することに参加し、迫害を受けている修煉者達を助けてくれました。新しい修煉者達は、以前は法輪功とはいったい何かを知らず、邪悪に妥協した修煉者達を見てもっとわけが分からなくなりましたが、意志の固い大法弟子達の姿を見て、やっと分かるようになり、大法についてもだんだん理解し、この環境の中で修煉の道へ入るようになった、と言いました。
今回、邪悪らは密かに私を省都の洗脳班へ連行し、ここがどこであるか私は分からないと思っていました。私を監視する者達はいつも代わり、その人達も真相を聞く機会が与えられました。最初に私を監視していた人達の中に、表面上は上品で礼儀正しい若者がひとりいました。この若者は私の情報を探りに派遣されて来たと気づき、時間があるたびに私は若者に真相を伝えました。法輪功が長年、迫害されてきた経過と今回私が迫害されている経歴を言い、若者がここで見た邪悪らによって私が迫害されてきた過程を伝え、若者にこれらの違法行為を見てどう思うかと聞きました。『共産党についての九つの論評』を伝え、若者に共産党が長年、民衆を迫害してきたことを教えました。若者は共産党の光明な一面を見るべきだと言いました。私は「共産党が悪事をここまでやって来たにもかかわらず、責任を持たなければどうしますか?」と言いました。お互いに話し合う中で、私は若者の身分がスパイであることを暴露しました。最後に若者は、自分はとても深く毒されていると苦しそうに言いましたが、私は依然として善意を持って若者と話しました。
数日後、比較的年配の人に代わりました。その人の着けているベルトから私はその人が公安であることが分かりました。その人はとても遠慮しているように見えました。毎回、話し合う前にその人は自分のバッグをいじりました。私は、その人の持っているバッグの中に録音するものがあると思っていました。その人は他の方面から情報を得ようとしました。その人は私にたくさんのことを聞いてきました。例えば、私が何のために毎日発正念をしているのか? 法輪功には組織があるのか? などでした。私は法輪功には人が思っているような組織はなく、皆が一緒にいるのは自発的なことだと言いました。「自発的に一緒にいる状況は今の社会にはとても多いのです。今日の社会で、切手収集愛好家たちは行列で切手を買い、ファン達は自ら進んで集まって自分達のアイドルを歓迎します。ある時は道路さえ塞がってしまいますが、みんなは特に生活が影響を受けたと思わず、警察も秩序の維持を助けに行きます。中国でこの数年、長期休暇がある時、旅行は一部都市の交通、宿泊に影響を与えましたが、このような道理ならば、その都市の市長、旅行局の局長も捕まえるべきですね。しかし旅行は未だに提唱されています。この迫害は完全にメディアを利用して流言飛語を流し、政治運動の手段を使って攻撃しています。なぜ大勢の善良な民衆を『邪』だと言うのですか? 『正』と『邪』は政府が決めることではないでしょう。政府と民衆の意見が違えば、話しあうことができます。政府もすべてが正しいとは言えないでしょう。今は『行政複議(再び議論する)』ということもあります」
私はその人に次のような物語をしました。『イソップ物語』の中にオオカミと羊の物語があります。オオカミは子羊を見て昼食にしようと思い、羊に向かって叫びました。「お前は私の水をかき回して濁らせた」 羊は「オオカミ先生、あなたは川上にいて、私は川下にいるのに、どうやってあなたの水をかき回して濁らせることができますか?」と言いました。オオカミは「それではお前は去年私の芝生を踏みつぶした」と言いました。羊は「オオカミ先生、それはあり得ないことです。去年私は生まれてもいませんでした」と答えました。オオカミは「それではお前のお父さんが踏んだのだ」と言いました。最後に、オオカミは突き進んで「いずれにしても私はお前を食べるのだ」と言いました。オオカミの法律は即ち羊を食べることです。悪法は法ではありません。
2日後、また自称「610弁公室」だという人に代わりました。私は続けて真相を伝えました。自称「610」という人も私に手紙を書くように勧めてきました。私は「私は書きません。あなたは私のために『国内外の友人達の声援と助けに感謝します』というメッセージだけを伝えてください」と答えました。自称「610」の人は「お前は大きく騒ぐことだけを願っている」と叫びました。その時、私はただ、あなた達が悪事を働いても怖くない。あなたが悪事を働くと私達はその悪事を暴露してもっと多くの人々に伝え、衆生を救い済度するのだ、と思っていました。このことから私は、同修達と家族が救援活動をしており、それが邪悪らにとても大きな圧力となっていることが分かりました。私は海外の大法弟子達の救援活動、特に国内の大法弟子達が正念を持ってしてくれた救援活動に心から感謝します。その後、私が刑務所を出てからとても長い期間が過ぎてからの交流の場で、ある同修が無意識に、私の家族が書いた公開状をあちらこちらに配ったと話している内容を聞きました。その同修は「公共バスに乗ったらすぐ迫害の事実を話して、公開状をすべての乗客に配りました。その時、我々の地区ではみんなが配っており、救援活動を行う過程でみんなも全体的な正念の場をつくりました」と言いました。
私は「転向」させられた人達にも真相を伝えました。「転向」させられた人達の会話から私はその人達が当時「転向」させられた理由が分かりました。迫害の中で法に対して根本的に信じているかの問題があり、または執着によって修煉を放棄したのです。「転向」させられた人達の中には過去に、とても苦労した人もいましたが、今は反対の立場に立って、図々しいことをし、悪魔と卑しい鬼の言葉で法を曲解していました。私は「転向」させられた人達に向かって絶えず発正念をし、その人達の背後の悪魔と卑しい鬼達を取り除きました。後になって、鬼達はその人達の口を利用して私に「誰がお前を相手にしたがるのか? 私達はみなお前によって痛手を負った」と怒りました。その時、私はそれはきっと発正念の効果で、その人達の背後の邪悪らを取り除き、その人達も報いに遭ったのだと思いました。その人達の背後の卑しい鬼達が怖がっていたので、その人達は普通一人で私と一緒にいる勇気がありませんでした。もし一人で私と一緒にいると、背後の邪悪らは補充が間に合わなかったからでしょう。
動揺せず発正念し、真相を伝えることに協力する
私が動揺せず発正念をすると、その人達も変わります。記憶によると当時、修煉者を「転向」するための頭目がいました。その頭目が私に向かって本を読むと、私は発正念をしました。私は、その人達がある時は分かってくることに気が付きました。その頭目は突然、自分が間違ったと言い、その時、その頭目が話している法に対する認識も正常でした。しかし一晩出て行くと、翌日はまた元の様子に戻っていました。私が続けて発正念をすると、しばらくしたらその頭目はまた自分が間違ったと言いました。私はその頭目に「旧勢力はあなたの生命を永遠に滅ぼそうとしています」と教えてあげました。その頭目は「あなた達は本当に善良で、本当に慈悲深いです。あなたはこれをほかの人達(邪悪を助けて「転向」をさせる役をしている者)にも教えて、その人達も救ってください」と言いました。しかし、一日過ぎるとまた変わりました。その後振り返ってみると、ここは邪悪の黒い巣窟で、その人達が根本的な執着をなくし、徹底的に否定しないかぎり、ただ正念の場でその時の表面だけが分かり、出て行くと卑しい鬼が憑いて邪魔するので、その頭目は理が分からなくなってしまうのです。
その間、省の司法機関からある若者が派遣されて私を見に来ました。私はその若者にこの仕事をどれくらい続けてきたかを聞きました。その若者は数百人を「転向」させることに参与したと答えました。私は心からその若者のために悲しく思いました。その若者は何も知らずに騙されてこれらの仕事をしながら良いことをしていると思っていました。真相を言い始めた時、その人達は聴きたくないような反応をしました。ある晩、私が発正念をしている時、その若者は突然息が詰まり、絶えずしゃっくりをしました。その若者のため、様々な方法を使ってみても役に立たず、30分以上もばたばた騒ぎました。私は機会がやって来たことが分かり、最後の方法を教えると言いました。その若者は何であるかを聞きました。私は「心から法輪大法が素晴らしいと念じなさい」と答えました。その若者は黙っていました。しばらくすると、その若者のしゃっくりが止まりました。私はその若者が「法輪大法は素晴らしい」と念じたことが分かりました。翌朝、私が煉功し終わった時、その若者はほかの「610弁公室」の人がいない隙間を見つけて、突然小さい声で私に「絶対『転向』しないでください。『転向』は恥です」と言ってきました。私はうなずいて、微笑みました。
(続く)