河北省承徳市双橋区の検察院は、人々に神韻DVDを配り、法輪功の真相を伝えたという理由で、法輪功修煉者・趙宝莉さんを起訴した。双橋区裁判所は7月25日から9月28日にかけて、3回にわたって趙さんに対する裁判を行い、その結果、検察側は3回とも敗訴したが、承徳市610弁公室の圧力により、趙さんはいまだに釈放されていない。
趙さん(女性)は承徳市の電気会社の職員である。趙さんは2011年1月5日、現地の警官により身柄を拘束され、拘禁された。
趙さんが連行されてから、警官らは家宅捜査を行い、趙さんの家にある現金や私物などを大量に没収した。
その後、趙さんの夫と母は数回にわたり、承徳市610弁公室、市公安局を訪れ、趙さんの無罪放免と没収されたお金や私物を返却するよう強く求めた。しかし、610弁公室の警官は「私たちのことを明慧ネットに暴露したでしょう。そのせいで私は国外に出られなくなったのだぞ。趙を釈放するわけがない」と趙さんの家族を怒鳴りつけた。
2011年2月中旬、趙さんの家族は、趙さんの件を弁護士を依頼した。家族の訴えにより公安局は3月上旬、没収した趙さんの預金通帳と現金20数万元を返却したが、、私物はいまだに返却されていない。
趙さんの弁護士2人は、趙さんへの「不当な拘禁」、「不当な捜査」の罪で司法の関連部門に610弁公室と公安局を提訴した。
警官らは弁護士の提訴を恐れ、趙さんの家族に「弁護士への依頼を取り消せ」と脅した。
警官らは2回にわたって承徳市双橋区検察院に趙さんの裁判資料を送ったが、検察院側は2回とも、資料不十分との理由で受理しなかった。しかしその後、検察側は610弁公室の圧力の下で、新たな証拠もないまま、趙さんに対する案件を立件した。
3回にわたり行われた裁判に勝訴したにも関わらず、趙さんは釈放されなかった。3回目の開廷が終わった後、趙さんの家族が裁判官に「3回の裁判で、趙宝莉が無罪だとわかっているのに、なぜ裁判を続けるのですか? 」と聞くと、裁判官は「もうやりたくないんだよ。お前らが弁護士を雇ったから、我々の計画が乱されてとても面倒くさいことになってしまったからだよ」と怒ったという。