湖南省新晃県の法輪功修煉者・甘橋英さん(60代女性)は2011年10月20日、勤め先の新晃県人民病院で院長・寧偉民の指示を受けた職員、警官らによって強引に車の中に押し込まれた。そして、そのまま湖南省懐化市610洗脳班まで強制連行された。
連行の当日、警官らは同じく修煉者・劉玉紅さんを連行しようと狙っていたが、劉さんの自宅で、身体障害者で介護が必要な劉さんの夫がいたにもかかわらず、強引に劉さんを連れ出そうとした。しかし、劉さんは断固として最後まで不当連行を拒否した。
これまで、甘さんは法輪功を学んでいるとして、労働教養所や洗脳班などで相前後して7回の不当拘禁を受けた。そのうえ、無断で給料の支払いを差し止められ、被害額は数万元に上った。一方で、夫は妻が法輪功修煉者であることで、社会や職場から重度のプレッシャーを受け、結局、心身ともに苦痛の限界に達し、甘さんに離婚を申し出た。また、息子は何度も610弁公室などによる嫌がらせや脅迫を繰り返し受け続けた。
2007年4月28日、甘さんは警官にそそのかされた知り合いにドアを開けるよう騙され、室内に突入してきた警官に強制連行された。そして、留置場で逮捕状に署名することを拒否したため、6人の警官による集団暴行を加えられ、捺印を強制された。7月30日、新晃権610弁公室、国保(国家安全保衛)大隊、検察庁、裁判所の結託によって、甘さんは不公平な裁判のもとで懲役3年の不当判決を宣告された。