(明慧日本)
二、法輪功に罪を着せるため、不法役人は関係者を買収・脅迫
江沢民グループによって始められた法輪功迫害政策は、政治的任務として中国全土の各級の役人にまで通達された。多くの地方役人は出世のために手段を選ばず法輪功に罪を着せた。メディアは嘘のニュースをでっち上げ、警察は減刑を交換条件に囚人に法輪功を訴えさせ、病院は医療費の減免を餌に重病患者を買収した。このような脅しと利益誘導の下で、自分が法輪功を修煉していたと装ってテレビ局、新聞社に協力して芝居をする人もいれば、良知に背かなかったがために中国共産党から制裁を加えられ、最後に暴威に屈服した人もいる。
●遼寧省盤錦市の「魏家の母親殺害事件」の内幕
2000年、遼寧省盤錦市テレビ局は「魏家の母親殺害事件」を報道した。殺された老婦人はゴミ拾いで生計を立てていたが、その娘は毎日ぶらぶらしてマージャンをやり、お金がなくなったら母にもらっていた。ある日、母親にお金がなく、お金をもらえなかったため、娘は母を殺害した。その後、公安局の職員は娘に「法輪功を修煉していると言って責任を法輪功に着せれば、あなたは死刑にならない」と言った。近所の人はみな彼女が法輪功学習者でないと知っているが、中国共産党の強権の圧力の下で、陰で取りざたするしかできなかった。
●張海青の「猫背事件」の内幕
1999年7月20日以降、中央テレビ局は毎日90分間連続で、法輪功を中傷する番組を放送していたが、その中にいわゆる「猫背事件」があった。この事件の主役は張海青といい、遼寧省盤錦市で小さなはんこ屋を経営しており、家計はとても逼迫していた。彼は脊椎の病気で北京協和病院に行った時、診察の予約を待っていたが、とても長い行列ができていた。張海青夫婦が行列に並んでいた時、中央テレビ局の記者と自称する人が来て、「番組に出演して法輪功の悪口を言う人には優先的に予約券を渡し、薬代も半額にする」と言った。焦っていた張海青は、自分が法輪功を修煉してから猫背になったと嘘を言い、記者の教えた通りに法輪功の悪口を言った。彼は優先的に予約券をもらったが、薬代は半額にされなかった。後日、張海青の妻は「薬代は全額自己負担になった。中央テレビ局は私たちを騙した。張海青は法輪功を修煉したことがなく、彼の知り合いは皆このことを知っている」と言った。
●黒竜江省の重病の農婦に、院長は無料治療を提案
李淑賢は黒竜江省ハルビン市阿城区新華郷崔家村の農婦で、結婚後ずっと阿城区の大嶺郷に住んでいた。1999年7月、李淑賢は胃潰瘍を患ってハルビン第四病院に入院したが、貧しいため治療費を払えなかった。すると病院の院長は、「法輪功を修煉したためにこうなったと言えば無料で治療し、生活の面倒も見てあげる」と、李淑賢と家族を誘惑した。李淑賢と家族は金銭的な利益を得ようと院長の提案に同意した。するとハルビン市「新夕刊」の記者はすぐに病院に駆けつけてきて、事前に用意されたセリフを李淑賢の夫に話させ、また「表情まで豊かに、本当のように語ってこそ、聞く人々は初めて信じるのだ」と、李淑賢の夫に演技指導をした。その後、李淑賢の病状はますます重くなり、最後は病院から強制的に退院させられ、帰宅後すぐに死亡した。
李淑賢は「1400例」に入れられて、中央テレビ局で何回も放送された。ある人が地元の役人に「中央テレビ局は何故全国の人民に嘘をつくのか」と聞くと、役人は「こんなに大きなメディアなのだから、少しの間違いもないということは不可能だ」と答えた。まったく聞く側の心まで冷やした回答だった。阿城区の「洗脳班」が阿城区の法輪功学習者にこのビデオを見せた時、学習者は「これらは私たちの地元で起こったことなのだから、あなたたちも私たちも、これが嘘だと分かっているのに何故見せるのですか?」と言うと、「洗脳班」の職員はすぐにビデオの再生を中止した。
(続く)