【明慧日本2012年1月10日】遼寧省瀋陽市に居住していた法輪功修煉者・李上栄さん(39歳男性)は、2000年12月末に不当に身柄を拘束され、懲役10年の不当判決を宣告された。李さんは10年間の苦しい監獄生活を経て、帰宅時には骨と皮ばかりになるまで痩せていた。2011年12月30日午前、李さんは無念な思いを晴らせないまま、死亡した。李さんの生前の話によると、帰宅したとき親戚の2人が亡くなった。そして、一家を支えて長年苦労してきた妻の負担を減らそうと、急きょ仕事を見つけて父親(70代)と子供を養おうとしたが、仕事があまりにも大変な上に、迫害されて体力がない李さんにとって、とても耐えられるものではなかったという。
迫害されて痩せ細った李上栄さん
李さんは1995年に法輪功の修煉を始めた。生前の李さんは次のように話していた。「当時、私は重い血管炎を患っていました。現代医学や気功を試してみても効果がなく、医者から病気箇所の切断を薦められました。大学卒業早々、このような状況に置かれたのですから、生活することに希望をなくしてしまいまいた。しかし、母親の変化を見て、迷わず法輪大法の修煉に入りました。体は直ちに回復し、仕事もできるようになり、生きる自信を取り戻せました」
2000年12月26日夜、李さんと両親は、突然自宅に不法侵入してきた警官らに身柄を拘束され、家財を没収された。妻子はその夜に逃れることができたが、李さんは東陵区留置場に拘禁された。法輪功を修煉しているという理由で7日間、両手と両足を一箇所で縛られる拷問を受けた。その後、さらに足かせを108日間かけられた。長期にわたって陰湿な部屋で縛られたため、疥癬をわずらい、苦しい日々を強いられた。
1年後、李さんは懲役10年の不当判決を宣告され、瓦房監獄や錦州監獄に拘禁されて迫害された。監獄内での生活は極めて苦しく、2000年に88キロあった体重は、52キロまで激減した。
2005年、李さんの妻は、子供を連れて李さんに面会に行くとき、瓦房駅で不当に身柄を拘束され、そのまま瀋陽市留置場まで連行された。7日後、懲役3年の不当判決を宣告され、遼寧省の女子刑務所に拘禁された。その間、李さんの母親が幼い孫の面倒と高齢の母親(91)の看護をすることになり、2006年5月27日、重度の家事負担のため亡くなった。