文／中国の大法弟子

　【明慧日本2012年2月1日】慈悲なる師父、こんにちは！　同修のみなさん、こんにちは！

　修煉体験交流会を機会に、忙しく仕事をする中で、いかに法に基づいて自分を修めたかについて述べたいと思います。認識の不足があれば、どうか慈悲なるご指摘をお願いします。

　数年来、私の仕事はずっと楽でしたが、昨年、突然、私が所属する部署の全員が他の全く違う職場に人事異動になりました。仕事は非常に忙しくなり、相手にする人達の程度は非常に低く、管理が難しい人ばかりでした。突然の移動で、私は経験したことのない重圧感を覚え、どう対応すればいいのか困惑したこともありました。

　これらが旧勢力による一種の迫害だと知り、内に向けて探すべきだと思い、この妨害を排除しようと発正念もしましたが、当時発した念は正念とは言えず、むしろ常人を恨む念があり、かえってマイナスの効果を引き起こしたかもしれません。内心ではやはり、自分をこの局面に追い込んだ常人に恨みを持ち、これは人が人に対する迫害だと強く思い、知らず知らずのうちに常人の同僚達と一緒に、責任者の良し悪しを議論していました。これは正に人心を持って迫害に対処していることを象徴しており、外に向けて探し、自分を修めていなかったのです。

　師父は『精進要旨』「道法」の中でこうおっしゃいました。「長きにわたって大法の中にいる衆生、特に弟子には、心性を向上させることにおいてずっと法に対して異なる次元での誤解があります。魔難がやってくるとき、本性の一面から認識することができず、完全に人間の一面から理解しているため、魔はこれを利用して尽きることのない妨害と破壊を行ない、学習者は長期にわたり魔難に陥っています」私の理解としては、自分は長い間人心を持って修煉し、長期にわたり真に自分を修めていなかったため、魔難が累積し、乗り越えられそうにない関になってしまったのだと思います。

　のちに学法をして、内に向けて探し、同修達と交流することによって、徐々に分かったのですが、自分の最も致命的な点は、人心を持って修煉していたことでした。新しい仕事の環境は、自分の修煉を軌道修正するためのステップだと思います。

　一、新しい仕事環境の中で、内に向けて探し、自分を正す

　法理から、魔難の中で全面的に旧勢力の按排を否定し、内に向けて探さなければならないとわかっています。しかし仕事が急に忙しくなると、私は心身ともに疲れを感じ、新しい仕事に消極的で反感を抱き、場合によっては仕事をするのが非常につらいと感じ、毎日が辛くて以前の仕事を恋しく思いました。自分には苦を恐れ、安逸心等の人心があることに気づきました。自分にある人心を見つけ出す度に、私は自分を法に照らして、法に符合しない部分を滅し、時にはその人心の全てを書き出して初めて徹底的に見つけることができました。頑固な人心はまだありますが、以前より自分の空間場は綺麗になったと感じています。

　新しい主任が私に多くの仕事を配分してきたとき、以前なら「これは妨害だ」（旧勢力による妨害の因素もあるかもしれません）と真っ先に思い、人心を持って、何故この主任が他人より私に多くの仕事を回したのかなどを分析し、分析すればするほど自分の考えが正しいと思い、いらいらして主任に不満を抱きました。最近多くの同修達の交流文章を読み、次のように思いました。「自分は三つの事をすることを妨害されたという口実で、内に向けて探しませんでした。これは非常に厳粛な問題です。着実に自分を修めなければ、三つの事をいくら多くしても常人が行なっていることと同じです。それに私はそれ程積極的に三つの事を実行していませんでした。自分は既に自身を常人と考え、常人なら常人の理に符合すべきで、本当に思ったように主任から多くの仕事を配分されてしまいます。もし修煉者の正念で考えれば、心性の昇華によって、常人の理にコントロールされず、その主任が多くの仕事を私に押し付けようとしても無理なはずです。全ての難は自分の正しくない心によって生じたものでした。人心を無くし、観念を改め、常人の枠から出て、初めて周囲の状況が変わります。

　また、新しい仕事環境の中で、責任者は非常に真面目で、部下に厳格な要求をする人なので、常人の同僚達はこの責任者のことで不満不平を言い合い、私も時にはつられて不満を言いました。常人の面から見て、この責任者は部下のことを考慮せず、上司から要求された任務を言われた以上に成し遂げることで上司に認められようとする心があるのが見て取れるのです。最近気づいたのですが、この責任者の心理状態は正に私の修煉状態と同じです。長い間、私は会社で他人が肯定的に評価してくれることを望み、他人の自分に関する意見などが気になりました。修煉においても同じく、口では言わないものの、心の底では他人に良い対応をされなかったり、無視されたりすれば、気が重くてたまりませんでした。それは正に自分をあまりにも重んじる「私」の徹底的な表現だと思います。別の角度から考えると、自分を重んじることにより他人を疎かにし、自分と衆生の関係のバランスを上手くとれず、正法との関係も協調が取れず、更に師父との関係も正しく取れませんでした。　

　また、責任者が上司に対して認められようとしたため、私は多くの時間を使いました。どうせ他の常人は多くの自由時間を遊びや娯楽などに使うのですからたいしたことにはならないと思いますが、それによって大法弟子の時間が取られてしまえば、その責任者は知らないうちに大法弟子が法を実証することを妨害し、罪を犯すことになります。大法弟子がしっかり自分を修め、正しく修煉の道を歩まなければ衆生を救うことに大きな損失を与えることになります。大法弟子が正しく修めれば、それ自体、周囲の良くない要素を解体し、抑制する事ができ、衆生を救い済度する作用をもたらしますので、何があっても私たちは自分を修めることを忘れてはなりません。

　二、出発点を正しく据え、極端に走らず、理性的に新しい仕事に臨む

　新しい仕事環境の中で、自分が勉強してきた知識や経験の全ては無用になり、全てを一から勉強しなければなりませんでした。以前の完璧を追求する、常人としての自分なら、恐らく私は全ての精力を仕事に投じ、費やす時間と労力などを気にせず、誰よりも完璧に仕事をこなしていたでしょう。しかし修煉する以上、法を正す出発点に立って物事を考えるべきで、この観念も改めなければならず、法を正す時期の大法弟子なら、衆生を救い済度するという神聖な使命を背負っているので、自分の精力と時間は自分だけのものでなくなります。観念を変えると言っても仕事を疎かにするという意味でなく、疎かにするどころか仕事をもっとよくこなさなければなりません。それは心構えを変え、人心を取り除くことを意味しています。自分の理解としては、人心が少なければ仕事の効率も良くなるし、仕事の成果も益々良くなります。そして、このような心構えのもとで、仕事を良くこなす事は大法を実証する事にもなります。でなければ仕事がいくら良くできても、自分を実証していることになります。

　また、常人の理に沿って必要以上に頑張り、仕事をうまくこなし、栄誉が与えられた際、周りの人から何故か怒られたりしました。当時、その人達は私のことを嫉妬しているか、あるいは自分にまだ嫉妬心があるのだろうと思いました。今になって考えてみると、それだけではなく、自分の過剰な努力によって他人の物かもしれないものを奪ってしまったことで、人が私をよく思わないこともあったのでしょう。

　仕事は修煉ではありませんが、修煉する人に修煉の環境を与えるので、この環境下で真に法を持って物事を判断し、過激に行動してはなりません。でなければ仕事と修煉の両方に無用な妨害をもたらしてしまいます。

　三、全面的に旧勢力の按排を否定する

　旧勢力の妨害について、法理上ではっきりと認識した上で発正念をし、排除する以外に、もう一つ、行動でその按排に協力してはなりません。学法が邪魔されたら、私は仕事に支障が出ないように、仕事中に合間をみつけて集中して学法し、発正念もしました。時間の長短に関わらず、肝心なのは集中し、継続する事です。三つの事の実行が邪魔されたら、私は夜の仕事の時間に真相資料を配り、あるいは文章を書く形で内に向けて探し、修煉体験を書きましたが、効果はとても良かったのです。

　また、修煉の時間に関して、常人の理から抜け出し、法理に沿って認識すれば、大法弟子の修煉時間は師父が按排されるので、常人に制御されるべきではないと思います。なぜなら、時に修煉の時間が取られるのは、常人のせいでなく、その背後にある邪悪によるものだからです。これをはっきり認識して否定し、表面上の行動で抵抗するのではなく、多くの場合、自分自身の観念を改める事によって、邪悪は自然に消滅されるのです。

　一例として、一つのエピソードをご紹介します。ずっと前から、皆は日曜日の休みがお預けの状態で、14日にならないと休めないと上司に言われました。お昼、私は同修と交流後にこう悟りました。「これは明慧法会への妨害です。何故なら毎年、法会への交流文章の提出締切日が近づく頃、私たちは沢山の文章を整理しなければならず、そのため十分な時間が取れなくなっています」発正念をして、邪悪を滅しようと同修と決めました。しかし、午後に仕事をスタートするや否や、まだ発正念を行う前に、上司は休みを公表しました。この過程において、同修と私はただ法会に支障がないようにと考え、また結果の如何にも執着しませんでした。変化は一瞬にして現われました。

　四、観念を改め、神の念を持って問題に取り組む

　師父は『転法輪』の第二講で「天目を開く」「遠隔透視功能」「宿命通功能」について説かれました。私の理解としては、師父は私たちに修煉の門に入るや否や、千年来形成された常人の理、常人の観念を改め、常人の枠から出て、慧眼で問題を見つめ、神の念を持って魔難に対処するよう期待されたと思います。

　先日、連続して10日以上出勤したため、私は体が耐えられず、早朝に胸の痛みを感じました。主人に観念を改めるように言われましたが、私は彼に恨み言ばかりを言いました。お昼になって、私は突然思いつきました。「何故自分は観念を改めようとしないのか？　私自身がしんどいのか？　大法弟子がしんどいのか？　私は師父の新経文を思い出しました。『これほど低級な人体で、何の能力もなく、あなたの思想境地が何かのものと一致すれば、そのものはあなたを支配してしまいます。つまり、異なる次元の生命はあなたにほしいもの、執着するものがあるとき、ちょうど自分と一致していると気づけば、すぐに作用してしまい、場合によってあなたを司ってしまいます。人間が理性を失い、うっぷんを発散しているとき、マイナスな要素が働きます。どんなものも生命であり、それは悪だったり、欲望だったり、恨みだったり、異なるものであるため、おのずと作用するようになります」（『大法弟子は必ず法を勉強しなければならない』）　　

　私は悟りました。私はいつも疲れを認め、いつも疲れを口にしますが、それは疲れを求めているのではないでしょうか。「疲れ」という生命体はおのずと私を支配し、作用を起こします。これを思うと、私はすぐに考えを改めました。私は疲れていません。疲れという生命体自身が疲れています。疲れという物質を滅さなければならないと思うと、一瞬にして、疲れを感じなくなりました。

　また、当面の仕事環境について、常人は仕方がないと思っていますが、大法弟子としてはこう思ってはいけません。大法弟子は正念を持って物事を考えるべきです。大法弟子の思惟は強い力を持っているので、常人と同じように思うと、今の仕事環境を固定してしまう事になります。私たちは疲れを恐れず、苦しみを恐れませんが、私たちが耐えるべきでない疲れと苦しみは否定し、求めてはいけません。何故なら、私たちの使命は自分をよく修め、衆生を救い済度し、師が法を正すのを手伝う事です。全てが大法に順応して動くべきで、全てが大法弟子による衆生を救い済度する事に道をあけるべきです。

　全てに命があり、仕事環境そのものにも命があります。大法弟子による衆生の救い済度する事に順応する仕事環境は未来に残り、逆であれば、法が人間社会を正す時期になると滅されることになります。

　総じて言えば、疲れは大法弟子を打ちのめす事ができず、安逸も大法弟子を迷わせることができません。何故なら、私たちは大法弟子であり、大法によって構成された生命だからです。

　（明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会）