【明慧日本2012年2月8日】黒竜江省双鴨市に在住の法輪功修煉者・林沢華さん(49歳男性)はジャムス刑務所に拘禁されている。2012年1月13日、林さんの2人の兄と弟夫婦が面会に訪れた際、林さんは背負われて出てきた。面会中、林さんは衰弱して話す力もなく、精神状態もよくなく、時々苦しそうな表情を見せた。面会は10分間しか許可されず、林さんが兄弟たちと話している途中、電話がかかってきて面会を打ち切られた。
林沢華さん
林さんの状態を見て、家族たちはとても心配した。そこで、兄弟たちは林さんが拘禁されている監区の長・王慶軍と中隊長・王連宇に会いに行き、林さんがなぜこのような状態になったのか原因を聞いた。2人は責任を負うことを恐れ、「多分、長期的に動いていないことと、栄養不良のためだと思う。確かに林は受刑者に押されて、階段から転落したことがあるが、病気になっているかどうか、検査の結果を見なければ分からない」と言った。兄弟たちは王ら2人に「検査結果がどうであれ、あなたたちが責任を負うべきです」と言った。すると、2人は狼狽し混乱した。
林さんはタクシーの運転手をしていた。林さんは法輪功を修煉しているという理由で、2007年9月12日、双鴨市国家安全局の警官と風嵐鎮派出所の警官により、風嵐鎮にある弟の家で身柄を拘束された。警官は林さんの頭に黒いカバーをかけ、秘密の場所に拘禁した。2008年3月、林さんは中共(中国共産党)当局により7年の不当判決を下され、同年7月10日、ジャムス刑務所に拘禁された。
林さんは刑務所の第5監区第2分監区区長・頼宝華に、法輪功の修煉を放棄するように強要された。林さんが拒否したため、警官の指示を受けた受刑者らは、林さんに対して侮辱したり、罵ったり、体罰を加えたりした。2008年11月7日、受刑者・李岩松はわざと林さんを強く押したため、林さんは階段から転落し、背中、臀部、頭など強く打った。その後、林さんは首から下が、両腕を除いて麻痺し、自由に動かすことができなくなった。
しかし、監区長・頼は、林さんが仮病だと言って、林さんを介助することを禁じた。また、善意で介助しようとする人も許さなかった。頼は「お前はベッドで排尿しろ」と言った。林さんは7カ月間、誰からも介助されることがなく、風呂にも入れず、トイレの回数を減らすため、毎日なるべく少量の食べ物と飲み物を摂っていた。
林さんは自分の権利を守るため、裁判所に提訴しようとした。林さんは訴状を書き、監区の教導員・魏孟軍に「検察院に渡すように」と頼んだが、訴状はそのまま差し押さえられた。
林さんは刑務所で迫害され、下半身麻痺になってすでに3年あまり経過した。毎日、壁に寄りかかるか、腕で体を支えて座るしかできず、辛い日々を過ごしている。林さんの年老いた80歳の母親は、息子のことを思うと涙が流れ、毎日息子の帰りを待ち望んでいる。