【明慧日本2012年2月14 日】法輪功修煉者・林鳴立さんは2012年1月31日、「真・善・忍」の教えに基づく法輪功を学んでいるという理由で中共(中国共産党)に迫害された自らの体験を、カナダの国会議事堂前で述べた。
「私は24時間睡眠を奪われました。寒い冬、1月、刑務官は私の衣服をすべて脱がせ、冷たい水をかけ、とげのある竹で打ったり、高音のラウドスピーカーで法輪功を誹謗中傷する録音を流し続けたりしました。私は断食をして抗議しました。その後、彼らは私に無理やり灌食をしました…」。林さんは法輪功を修煉しているという理由で、4回にわたって中共当局に連行された。最後の4回目の拘束時、裁判の不当判決により、上海提藍橋刑務所で6年間拘禁された。林さんは昨年、カナダ政府の救援により、カナダへ渡った。
中共の法輪功への迫害を制止するよう、訪中するカナダ首相に吹雪の中で呼びかける法輪功修煉者たち
カナダの国会議事堂前の広場では、カナダ東部の都市トロント、モントリオール、ウォータールー、オタワなどの法輪功修煉者たちが雪の降る厳寒のさ中、静かに煉功し、請願して、中国で12年間続いている中共による法輪功への迫害に関心を持つよう、カナダの人々に訴えていた。
同時に、間もなく訪中するカナダのスティーブン・ハーパー首相に、カナダの11人の親族を含め、迫害を受けているすべての法輪功修煉者の解放を中国政府に要求し、法輪功への人権侵害問題を取り上げるよう呼びかけた。
カナダの国会議員が参加し、支持を表明
カナダの保守党国会議員ゲーリー・ブッレトクルス(Garry Breitkreuz)氏、ロバート・アンダース(Robert Anders)氏、スティーブン・ウッドワース(Stephen Woodworth)氏及び緑の党党首で国会議員のエリザベス・メイ氏、カナダの前国会議員で外務省前アジア大洋州局長のデービッド・キルガー氏が記者会見場を訪れ、支持し、スピーチを行った。また、支持を表明するために助手を派遣した議員もいた。国会議員たちは迫害された経験のある法輪功修煉者と握手を交わし、語り合い、非常に感動的なシーンも見られた。修煉者は国会議事堂への通路に沿って50を超えるガラスの容器を置いた。各々の容器の中には、カナダ人の親族や法輪功修煉者が受けた迫害の証拠と物語が込められている。
中国で迫害されたトロントの住民・何立志さんもカナダ政府の支援を受けて救済され、カナダにやってきた。しかし、何さんの弟は中国で法輪功の修煉を放棄しないため、不当に懲役3年を言い渡され、いまだに拘禁されている。トロントの住民・張天ショウさんはこの迫害ですでに親族3人・妹の張雲鶴さん、妹婿の鄒松涛さんと母親の畢務彩さんを失った。
多くの中国本土の法輪功修煉者と同じように、中国の刑務所で6年間、残酷な拷問と洗脳を経験した林鳴立さんは修煉を放棄しなかった。林さんは記者の取材に対し、「『真・善・忍』は間違っていないのに、なぜ弾圧されるのですか? たとえ暴行を受けて死亡したとしても、私は永遠に真・善・忍に従って良い人になることを放棄しません。それは私たちが正しいからです」と述べた。
国会議員アンダース氏が修煉者の言葉に感涙
国会議員ロバート・アンダース氏は集会現場を訪れ、中国当局に迫害された法輪功修煉者や家族一人ひとりと握手を交わし、抱擁した。アンダース氏は修煉者たちから中国で迫害された体験を聞き、涙を流した。
涙ぐむ国会議員ロバート・アンダース氏
アンダース氏は言った。「ここにいる皆さんはそれぞれ中国の刑務所で不当に拘束されたことがあります。皆さんは中国の刑務所でいまだに不当に拘束され、迫害されている何万もの人たちの代表です」、「私は中国で迫害を実際に行っている警官や保安員に『あなたたちは自分の行為に責任を負わなければなりません。迫害が終わる日がくれば、あなたたちは自分が犯した罪で法律の裁きを受けなければなりません』と言いたいのです」
さらに、アンダース氏は「中国との商取引きや貿易に対して、カナダ政府が中国の人権問題に関心を寄せ、公に取り上げることが妨害になることはありません」、「中国は小麦、石油、天然資源を輸入する必要があり、また、国際社会の正義の声も聞く必要があります」と示唆した。
最後にアンダース氏は、「私は、商談で中国に赴く国会議員の同僚たちに、中国政府と経済や貿易交渉すると同時に、中国当局による自国民への人権侵害の事実を非難すべきことを忘れないよう忠告したいと思います。我々は自らを大切にするだけでなく、世界からの尊敬も得られます」と言った。