黒竜江省女子刑務所 法輪功修煉者を殺害(写真)

 【明慧日本2012年2月15日】黒竜江省海倫市に住んでいた女性医師・劉徳清さん(60代)は、黒竜江省女子刑務所で壮絶な迫害を受け、お腹がまるで妊娠7、8カ月のように膨らみ、全身が腫れるなど、惨めな姿になった。しかし施設側は、劉さんに命の危険があると知りながら、責任を回避するため、2011年2月1日夜、劉さんを釈放した。しかし劉さんは家に戻ってから僅か数カ月後、11月27日に冤罪を晴らせぬまま死亡した。

迫害により妊娠7、8カ月のように脹らんだお腹

 劉さんは1996年に法輪功の修煉を始め、心身ともに恩恵を受けた。1999年7.20以降、法輪功が中共(中国共産党)により弾圧されて以来、劉さんは中共当局による2回の労働教養や5年の不当判決など、一連の迫害を加えられ、相前後して4回も不当に身柄を拘束された。最初は勤め先で「法輪大法は素晴らしい」と言ったという理由で8カ月も拘禁された。2007年12月10日、正当の理由もなく突然拘束され、懲役5年の禁固刑を科せられた。そして約7カ月間監禁された後、2008年7月23日、ハルビン市の黒竜江省女子刑務所へ移送され、そこの第9大隊へ編入された。

 以下は、生前の劉さんの証言に基づく黒竜江省女子刑務所での迫害の真実状況である。

 一、入所の初日から、劉さんは朝5時から夜9時まで15cmほどの椅子の上に立たされ、基本的人権に背く過酷な管理を受けた。二、劉さん1人につき10人ほどの監視員がつき、24時間体制で監視された。三、室長(受刑者)が劉さんのことを気が入らなければ、いつでもほかの受刑者ら指示して、劉さんに対して殴る蹴るの集団暴行を行った。四、睡眠時間をはく奪されたまま、動くことを許されずじっと座らされ続ける姿勢を日々強いられた。少し目をつぶっただけで、すぐ監視者から爪楊枝や針で刺されたり、木の板で叩かれたり、髪の毛をつかんで壁にぶつけられたりした。五、トイレへ行くことを許されずに排泄などもその場でさせられた。六、暴行や拷問を受け、息もできないほどの瀕死状態に陥っても、施設側は緊急治療を施すことではなく、逆に劉さんはさらなる迫害を受け、詳細不明な薬を灌食された。

拷問の実演:小さい椅子に座らされる

 劉さんは施設側に詳細不明の薬を灌食されてまもなく、大便の色が黒くなり、全身の腫れがひどくなり、寒さに弱くなり、腹も日に日に脹らんでいった。

 こうして劉さんは刑務所でひどく苦しめられ、肉体と精神の両面から数々の迫害を加えられ、身体は極度に衰弱した。施設側は劉さんが労働教養所の中で死ぬことを恐れ、本人にも知らせず家族に劉さんを引き取るよう通知した。結局、劉さんはこの迫害によって2011年11月27日にこの世を去った。

 一方で同じ施設で迫害を受けていた修煉者・趙碧旭さんは、2008年8月4日に懲役3年の不当判決を受け、刑務所に収容されて以来、一連の理不尽な拷問によって2011年、瀕死状態に陥り入院した。それから約7カ月後、2012年1月14日に趙さんは帰らぬ人となった。

 黒竜江省女子刑務所は、法輪功修煉者を迫害する邪悪な拠点として、各種の卑劣な手段で修煉者を迫害し、数人を殺害した。施設側は修煉者を転向させるため、減刑などの条件に目が眩んだ一般受刑者を利用して、修煉者を裸にして冷水をかけ、針で刺し、毒物の注射、スタンガンによる電気ショック、手枷足かせ、睡眠のはく奪、長時間の直立不動の姿勢、座らされ、しゃがまされる虐待、独房への監禁、吊るし上げ、鞭打ち、強制的な灌食、侮辱による人格攻撃など、各種の残酷な拷問を行なうことで知られている。

  (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/2/12/252973.html)     更新日付:2012年2月16日