【明慧日本2012年2月27日】中国重慶市の前公安局長・王立軍が2012年2月6日、米領事館に政治亡命を求めた事件が発生した後、法輪功迫害の主要な参与者である薄煕来の犯行の証拠がアメリカ側に渡ったのではないかと、各界から注目を浴びている。
2007年にカナダで、拷問罪で薄煕来を起訴したことがある法輪功修煉者・金栄氏はこのたび、カナダで記者からインタビューを受け、中国の遼寧省大連市で受けていた迫害の体験を語った。2000年、大連師範大学の1年生だった金さんは、法輪功への迫害を不当に思い、北京に陳情に行ったという理由で、不当に身柄を拘束され、しばらくして姚家留置場と大連市内にある麻薬中毒者収容所に監禁され、様々な拷問を受けたという。金さんは「大連市は、薄煕来が大連市長に在任していた期間中、法輪功迫害が全国の中でも酷かった地区であり、市長である薄煕来は責任から逃れられない」と指摘した。
麻薬中毒者収容所に監禁された金さんは、独房に監禁され、両手に地面の金具と繋がっている手錠を掛けられ、常にしゃがみ続ける姿勢を強いられたうえ、脅迫と洗脳を受けたいう。医学の専門家によると、このような拷問はリンパに腫れを起してしまうだけでなく、長期にわたってこのような姿勢を続けると、神経が圧迫され、神経系統に大きなダメージがもたらされ、単純に殴打されるよりも、もたらされる傷害は酷く、とても陰湿な迫害の手口だという。
金さんは収容所で、他の法輪功修煉者達が暴行され、無理やりに灌食の拷問を加えられて殺害された光景を目の当たりにしたという。
拷問の実演:手錠を地面の金具と繋げる
明慧ネットの情報によると、薄煕来は大連市長(1993~2001)と、遼寧省長(2001~2004)の在任期間中、積極的に法輪功迫害に加担した。国際人権組織の調査によると2004年4月19日までに、迫害によって殺害された遼寧省の法輪功修煉者は103人に上り、全国で4位だという。
さらに海外のマスコミ報道によると当時、遼寧省の省長だった薄煕来は、省の予算で10億元を刑務所などの改修に投入し、瀋陽市の馬三家労働強制所1箇所だけで、5億元あまりの税金を使い果たしたという。おびただしい数の法輪功修煉者達がここに収容され、迫害を受けている。遼寧省の司法庁の高級官僚が、馬三家労働強制所で行われた大会で「法輪功の取り締まりに投じた金は、すでに1回の戦争経費を超えた」と述べたほど、薄煕来は法輪功迫害に精を尽くしてきた。
また、薄煕来は法輪功修煉者の生体臓器摘出の事件にも関与しているという証言もある。
カナダのアジア・太平洋局の前局長で、『中共による生体臓器摘出の調査報告書』の著者の1人でもあるデービッド・キルガー議員は、「薄煕来が大連市長と遼寧省長に在任中、2000人の法輪功修煉者が角膜を強制的に取られたことを、ある女性が私達に告発した」と証言した。
カナダの安全状況局政策計画主管だった、カナダ民主連盟国家安全問題のベテランメンバーであるデビッド・ハリス氏は、「法輪功修煉者が今まで、様々な耐え難い迫害を受けてきたため、薄煕来が生体臓器摘出事件に関与したという告発には信憑性がある」と明言した。
江沢民、羅幹、周永康、薄煕来など、法輪功迫害に関わった中共の高官30数人は、すでに世界30カ国で「ジェノサイド」「拷問罪」「反人類罪」などの罪で告訴されている。薄煕来は海外訪問の際、常に現地の裁判所から召喚状を渡されており、今まで韓国、スペイン、ニューヨーク、オランダ、ロシア、ルーマニア、ポーランド、イギリス、米ワシントンなどの国と地域で10数回告訴された。