文/大陸の大法弟子 一蓮
【明慧日本2012年3月26日】
情を放下して環境を正す
主人は共産党文化の被害者で、頑として大法に反対し、私の修煉を理解しませんでした。真相を聞く耳を持たず、師父と大法を罵りました。大法の資料や書籍を破り、共産党の関係部門に私と同修を告発し、常にトラブルを造りました。当時の私の心性レベルは限られており、主人によって作られた難のため、長年絶えず常人の情の中で戦っていました。恨む気持ちから抜け出すことができず、とても苦痛でした。それは「真・善・忍」の特性に反し、修煉者としてあるべき状態ではないと分かっていましたが、心が穏やかにならず、なかなか乗り越えられませんでした。苦しむ中で涙を流しながら師父の『精進要旨』「真修」を何度も繰り返し黙読しているうちに、自然に乗り切る自信とパワーが湧いてきました。
法を学んでいる中で自分の様々な執着と良くない心に気づき、次第に取り除き、徐々に問題が起きたら内に向けて探すようになりました。同修達と一緒に話しながら互いに心性を高め合っていきました。「この情を断ち切らなければ、修煉することはできません。情から抜け出すことができれば、誰もあなたを動揺させることができず、常人の心があなたを動かすことは不可能となります。それに取って代わるものは慈悲の心であり、より高尚なものです」(『転法輪』「心性を向上させる」)
師父が伝えられた法理と同修の助けのもとで、私の心は次第に平穏になりました。法に円融して内心の包容力も大きくなりました。次から次に現れる魔難の中でも落ち着いた穏やかな気持ちで問題と正面から向き合うことができました。主人は救うべき衆生の1人だと思い、根気良く真相を伝えるチャンスを待ち、焦って結果を求めず自然の成り行きに任せ、ひたすら自分自身の心性を向上させ、修煉者の要求通りにきちんと行ない、身をもって主人に法輪大法の素晴らしさを実証しました。
「大法修煉と家庭のどちらかを選択しろ」という彼の脅しに、すぐにその場で答えを出しませんでした。「今の家庭を失ったとき耐えられるかどうか? 修煉と家庭が本当に両立できず、最期になって家庭が原因で修煉出来なかったとき、後悔するかどうか」と自問して、どんな事があっても修煉を貫こうという堅い決意ができたとき、この難関を乗り越えなければならないと決心しました。「私は2人の家庭をとても大事に思っています。家庭の為に多くの心血を注いできました。今まで親族に顔向けできるよう努力してきました」という私の話を聞いた彼は頷きました。「大法の修煉は揺るぎない生涯の選択です。それは家庭と家族に対してよりきちんと責任を果たす為です。あなたがそれを受け入れてくれれば必ず大法から福を報われると思いますが、どうしても二つの中で一つを選べと言われたら、私は離婚を受け止めます」と話した私の態度を見て、彼は二度と離婚話を口にしませんでした。
しかし主人は依然として大法に抵抗があり、大法の修煉を妨害する態度は変わりませんでした。私はずっと大法の書籍と資料をあちこちに隠し、学法と煉功は主人を避けてしていました。普段、充分注意を払っているつもりでしたが、ある日1枚の資料が地面に落ちていたことに気づかず彼に見つかりました。その時私はちょうど台所に立っていました。彼はいきなり私の顔面を平手打ちすると同時に、大きな声で「政治に関わらないと言っているが、これは何だ?」と怒りをぶつけてきました。叫びながら資料を粉々に破ってしまい、包丁を持ち上げ私の顔に向けて「ここで殺してやる」と怒りは頂点に達しました。「私は修煉者だ」と、憤怒を我慢しながら彼を見つめ、平然とした口調で「私の寿命はあなたに決められるものではない、包丁を下ろしなさい!」と命令しました。彼は包丁を置いて黙って部屋に戻りました。
しばらく消極的に辛抱した後、『精進要旨』「道法」を読んだ時でした。「魔難がやってくるとき、本性の一面から認識することができず、完全に人間の一面から理解しているため、魔はこれを利用して尽きることのない妨害と破壊を行ない、学習者は長期にわたり魔難に陥っています」また、「修煉者は、なんといっても常人ではないのですが、ならば、本性の一面は、なぜ法を正さないのでしょうか?」という師父のお話が目に飛び込みました。それから法をもって自分の思いと考えを一つずつ正しました。情への執着が重すぎて正々堂々と修煉できていないから邪悪に乗じられていたのです。家庭環境も正念をもって切り開かなければなりません。執着心を放下すると同時にすべての家事を引き受け、懸命に商売を営み家計を支え、両親の介護を自ら積極的にして、彼のビジネスを助けて借金の返済に努めました。私達の貯金で舅と姑の為に建てた家が取り壊された後の立ち退きの補償金も、全て主人の兄弟に任せて一銭も受け取りませんでした。
それから折を見て「因果応報は天理です。信抑の自由は私の権利です。これから先もずっと一緒に暮らしていきたければ、私の師父を悪く言うのをやめてください。それから大法の書籍と資料を破壊しないこと、私の学法と煉功に干渉しないこと、私を罵るのもだめです。あなたが良い未来を望むなら自ら変わらなければなりません。以上のことを守ってもらえなければ離婚します」と、善意に勧告しました。私の正念が彼の背後に潜んでいた邪悪を制圧しました。彼自身も驚き、それから態度が大分収まりました。
慈悲なる師父は主人のこともずっと守ってくださいました。主人は何度も「車のブレーキがきかなくなり壁にぶつかった」とか「大学入試の答案を白紙で提出した」ような夢を見ました。それについてどういう意味かと私に聞いてきました。「それは人生の答案も白紙で、壁にぶつかっても改心しない」と、師父があなたに示してくださっているのよと答えました。それを聞いた主人は黙り込んでいました。ある日主人がまた師父に対して無礼な事を言い出しました。間もなく下痢が始まって翌朝まで15分間毎にトイレに行き、一晩中やむことがありませんでした。主人は「何も食べていないのにおかしいな」とぶつぶつ言いましたが、私は「間違ったことを言ったからです」と彼に注意しながら、内心では慈悲なる師父が彼の体をきれいにしてくださっていると分かっていました。
主人に早く目を覚まさせようと不思議な事が数回起きたとき、主人はとうとう自ら変わり始めました。私に「信抑は自由だ、これからはもう二度と妨害しない」と心から態度を表明してきました。段々と主人の身近で私が「三つの事」を行なうのは当たり前になりました。自然に大法の書籍と資料にも触らなくなりました。たまには私がきちんとできていない時は逆に「真・善・忍を修めているのだろう?」と、主人に注意される事もありました。彼は実家に帰ると「お姉さんは薬を全く飲まないよ」と自慢げに言っていました。たまには神佛について私に尋ねてきます。私は主人が受け入れやすいような真相を伝え始めました。主人は共産党の劣悪な手口に対して少しずつ認識し始めました。しかし「三退」までは、なかなか進めませんでした。自分にまだ足りないところがあると自覚しました。自分が正しくなければ他人を正すことはできません。これからは更に邁進していかなければなりません。
息子は長年にわたって癲癇(てんかん)を患っていました。たくさん治療を受けましたが効果は全く現れませんでした。学校と日常生活を正常に送れず、家族皆が苦しみました。絶望した彼は、小さい時から何回か自殺という形で自ら命を絶とうとしました。邪悪による迫害は気が狂う程人間性を失っていました。警察が私を逮捕する証拠を集める為に、7、8人体制で地方にある息子の学校周辺で息子を待ち伏せして包囲し、攻撃しました。尋問される中で息子はその場で気絶してしまいました。転んだところで大怪我をして、額に8針の傷を造りました。それでも悪党は諦めずに息子が意識を取り戻すと、すぐに厳しい詰問を始めました。後日息子からの電話で知った私が駆けつけたところ、傷口が腫れ上がって糸のように細くなった息子の目を見て心が震えました。しかしすぐに私は修煉者だと思い直し、歯を食いしばって我慢しました。主人には「このまま修煉を続けていたら息子が犠牲になるよ」と言われました。その場ですぐに答えませんでしたが、きっと大法が私に生きる道を示してくださる、師父が息子を守ってくださると確信していました。
その後、服薬と大法修煉の二つの道を選ぶ権利を息子に任せました。息子は大法修煉を選択しました。息子が精進している時、師父は教示をしてくださったり励ましてくださったりしました。修煉を怠っている時、教室で講義をされている師父が息子を見つめて「どうする?」と、夢で示してくださいました。近年、正法の進展が加速するにつれ、「大難がすぐそこまで迫ってきているので一刻も早く衆生を救うように」と、多くのご教示をいただくようになりました。
魔難と戦っている十数年、私達は法の中で成長しました。息子の癲癇はいつの間にか奇跡的に消え、無事に卒業できました。卒業後には北京という人材が集中する場所での就職が決まり、しかも民間企業の管理職という、応募試験の激しい競争の中で、ずばぬけて優秀な成績で合格しました。また大法の神奇が実証されました。私と同修である息子は、それが大法の英知と福報だと痛感しています。
(続く)
(第八回明慧ネット中国大陸大法弟子修煉体験交流会)