【明慧日本2012年5月6日】吉林省吉林市龍潭(りゅうたん)区に在住の法輪功修煉者・李長海さん(66)は2012年2月17日午後、妻・李淑雲さんと一緒に、吉林市長江以北化学工業病院の近くで、中国五千年の伝統文化を再現する「神韻公演」のDVDを配っていた際、竜華派出所の警官に不当に身柄を拘束され、夫婦は尋問を受けた。
派出所で李さんは、警官・趙に「誰から、そのDVDをもらったのか」と聞かれたが答えなかった。そのため、警官は李さんの顔面が変形するまで殴り続け、さらに李さんのズボンを脱がせた。
その日の夜8時、警官らは李さん夫婦の自宅の鍵を探し出し、夫・長海さんを連れて、自宅に不法侵入した。李さんの家には息子と孫娘がいたが「動かないように」と警官に脅迫された。それから、数10人の警官が家宅捜査を行い、李さんの自宅にあった法輪功の関連書籍、法輪功創始者の写真、MP3プレーヤー3台、法輪功の真相資料、現金6000元などを没収した。その後、警官らは李さんの息子と孫娘を派出所に連行し、法輪功の真相資料の出所などについて、夜12まで尋問した。
2012年2月18日、李さんの息子と妻は子供を連れて派出所へ行き、両親の釈放を求めた。しかし、警官らは3人を別室に監禁して2時間尋問した。孫娘は派出所で、祖母が拘禁されている姿を目にして、ショックを受けた。遠く離れて暮らしている李さんの娘も駆けつけてきた。
2月24日午前8時、李さんの娘は親族と一緒に、竜華派出所へ行って所長・艾業東に「両親をなぜ逮捕したのですか」と尋ねた。すると艾は、娘に「お前の両親が法律違反をしたからだ」と言った。娘は「法輪功の『真・善・忍』を信奉している父母は法律違反などしていません。法律にも法輪功を修煉することが犯罪であるとは書かれていません」と言った。しかし、艾は「とにかく、中国で法輪功を修煉する者は逮捕する。お前にお金があれば、両親を外国に行かせ、外国で修煉させればよい。俺は法輪功を見かけたら、捕まえる」と言った。
李さん夫婦は連行されて15日後、吉林市刑務所に移送された。健康診断のとき、警官は李さん夫婦が持っていた200元をゆすり取った。さらに警官は家族に「30元を支払えば、李淑雲を帰宅させる」と恐喝した。家族はお金を払う理由がないと考え、お金を持たずに母を迎えに行った。
3月26日、龍潭公安支局から、李長海さんの逮捕状が家族に届いた。罪名は「法律の実施を破壊した」とあり、案件責任者の氏名は記載されていなかったという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)