【明慧日本2012年5月16日】中国の刑務所で、一時出所が許されるのは、拘禁されている人の生命に危険がある時の救急措置として、中国の法律にも明確に定められており、たとえ本当に犯罪をしたとしても、この権利を享有する。長年来、吉林省刑務所は法律と人権を蹂躙し、人命をごみのように扱い、不当に拘禁されている法輪功修煉者に対して残酷に迫害している。さらに、迫害されて命に危険がある法輪功修煉者を治療しないだけでなく、一時出所も許さず、しかも拘禁されている法輪功修煉者の死亡率10％が合法であると秘密裏に定めている。

　刑務所の警官らは「吉林刑務所では、お前を6日間生かせてやるが、5日目もしないうちに終わりだ」と公言している。これは警官の高慢な脅しではなく事実である。13年間で、吉林刑務所の迫害により死亡した法輪功修煉者は、劉成軍さん・雷明さん・崔偉東さんなど、名前が分かっているだけでも20人いる。障害を負った修煉者はもっと多く、雲慶さん斌さんなど数人の修煉者は心神喪失になり、不具になった。これらの情報は、現在の状況下で判明できる一部の統計である。　

　最近、吉林刑務所は一時出所の許可を出しているが、残酷に迫害している法輪功修煉者に対しては、ずっと拒絶している。迫害された法輪功修煉者の多くは、命が危険にさらされても一時出所を許されない。

　吉林刑務所第11区の警官らはよく次のように言っている。「お前たちは修煉を放棄せず、三書も書かないのだから、有罪だと認めない限り、一時出所を承認しない」　

　「真・善・忍」を修煉する法輪功修煉者は、もともと罪を犯していないのだから拘禁されるべきではなく、中共（中国共産党）当局は完全に法律・信仰・人権を蹂躙して迫害を行なっている。法輪功修煉者は一時出所の権利を享有するだけではなく、無条件で釈放されるべきである。　

　以下は長年、吉林刑務所に拘禁されている一部の法輪功修煉者の迫害の状況である。情報が封鎖されているため、これらは氷山の一角にすぎない。　

• 　孫長軍さん（36）は、法輪功の真相映像を長春テレビに挿し込んで放送したため、懲役17年を宣告され、すでに10年間拘禁されている。2002年、孫さんは吉林刑務所に送られた日の夜、警官・李永生の指示を受けた受刑者に殴られ、肋骨を骨折した。2003年、信念を堅持したため70日間にわたってひどく迫害され、体重が20キロも痩せた。孫さんは残酷な迫害を受け、両肺に空洞があるため、大量の血が噴き出し、胸・腹膜炎結核のため胸水と腹水がたまり、生命が危険にさらされたが、刑務所側は三書を書かないという理由で一時出所を許さなかった。　

• 　葉松長さん（57）は、すでに10年あまり拘禁されている。修煉を放棄しないため、刑務所の中の洗脳班に拘禁され、朝5時～夜9時まで、足と腰をまっすぐに伸ばして座る姿勢を強制され、いつも受刑者に殴られた。また、葉さんは独房に57日間監禁され、深刻な肺結核が発症した。現在、葉さんの肺部には空洞があるが、刑務所側は釈放しようとしない。　

• 　張宏偉さん（40代）は、2001年に法輪功の資料を作成したという理由で、懲役13年の判決を下され、すでに12年近く拘禁されている。2001年、張さんは長春鉄北刑務所へ送られた後、53日間断食して迫害に抗議した。2002年3月、張さんは吉林刑務所に送られて残虐な拷問を受けた。張さんは2年あまり独房に監禁され、死人ベッドに「大」の字で縛られて苦しめられた。また滅多打ちにされたり、ベッドにつないで体を引き伸ばす残虐な拷問を加えられた。その期間、刑務所側は家族との面会を許さず、家族は検察院へ告訴した。2004年8月、張さんはようやく独房から出られたが、すでに危篤状態だった。現在、張さんは深刻な肺結核を患っているが、未だに釈放されていない。　

• 　内モンゴル自治区の敖永傑さん（47）は、かつて2度、不当判決を下された。1回目は3年間拘禁され、2007年には懲役7年を宣告され、吉林刑務所に拘禁された。拘禁された期間中、敖さんの病状は非常に深刻で、刑務所側は家族にも知らせない状況下で、診断もせず、勝手に刑務所内で敖さんの気管を切って手術をした。手術後の傷口が化膿して感染したため、周囲が黒くなった。敖さんは病院へ搬送され、肺結核・リンパ性結核と診断された。去年、敖さんの右肺はすでに空洞になり、危篤状態に陥った。敖さんの病状は悪化しているが、刑務所の関係者は責任を逃れようとし、釈放しようとしない。　

• 　隋福学さん（78）は、吉林刑務所第11区に拘禁されている。2011年2月17日、隋さんは深刻な胃腸障害が発症し、病院に搬送されたが、隋さんが法輪功を学び続けているとして、刑務所に引き続き拘禁され、一時出所を許されなかった。　

• 　法輪功修煉者・鄒玉彬さんは深刻な結核を患い、頭と足はすべて腫れている。鄒さんの拘禁期限が満了になったにもかかわらず、いまだ釈放されていない。

　（注：法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は中国語のページを参照）