文／鐘延

　【明慧日本2012年6月3日】5月15日の明慧ネットの報道によると、今年2月末、河北省泊頭市富鎮周屯村の法輪功修煉者・王小東さん（42歳男性、大卒、教師）が泊頭市公安局の国保大隊に家宅捜査を受けた際、法輪功関連のDVDが見つかったという理由で、王さんは即座に拘束され、連行された。7歳の子供と70代の母は家に残された。この事件は全村民を怒らせた。

　村の300戸のすべての村民が、王さんの釈放を求めて署名と押印を行い、書簡を提出した。この書簡は、中国共産党トップ機関である中央政治局を震撼させた。書簡は中共中央常委会で内部資料として回覧され、数人の政治局常委は書簡を読んでとても驚いたという。

　一方、周永康を代表とする中共政法委は、この件に対する報復を開始した。彼らは泊頭市富鎮役場の役人らとともに、書簡に署名した村民を恐喝し、法輪功を誹謗中傷する「承諾カード」への署名を強要した。

　13年にわたる法輪功への迫害のなかで、全ての中国人が様々な役割を演じた。迫害を受けても信条を堅持した法輪功修煉者、正義を支持し法輪功修煉者を保護した民衆、真相を知り迫害をやめて正義を選択した村幹部、道義に反し、なおも迫害を続ける江沢民とその一派など。

　この事件から、真相を知った民衆が目覚めていることを我々は強く感じた。今日、中国人の誰もが正義と邪悪の前で、自己をどこに位置づけるのかを選択しなければならない。迫害を停止させ正しい信仰を支持し、犯人を追及することは、大局の赴くところで、今後、中国に巨大な変化をもたらすはずだ。

　悪政の前で中国の民衆は正義を選択する

　冒頭の300人による陳情は、現在中国ではますます普遍的な現象となっている。昨年、河北省秦皇岛昌黎県の法輪功修煉者・周向陽さんの訴えを支持した民衆は2300人いた。また、周さんの妻・李珊々さんが連行された後、500人が救助の手をさし伸べた。

　ハルビン市阿城区裁判所が2012年3月7日、法輪功修煉者の趙さん、張さん、王さん、程さん4人に対して開廷し、案件を審理していた際、5人の弁護士は、理路整然とした無罪弁護を行った。「真理を守り、信条を堅持し、不撓不屈で、平和で理性的な陳情と訴えを行う法輪功修煉者を我々は見た。長年の迫害を蒙っても信条を諦めず、道徳や良知を守って引き続きより良い人間を目指している法輪功修煉者に感動した」

　明慧ネットの報道によると、遼寧省撫順市清原県の376人の村民は、2010年4月、東陵刑務所で迫害され死亡した法輪功修煉者・徐大為さんのために、集団で署名を行い、陳情する手紙を当局に提出した。政法委関係者による情報では、中央政法委書記・周永康は「集団署名」に参加した村民らに対し、責任を追及する命令を直接下したという。

　2010年12月21日、黒竜江省富錦市上街基卿忠勝村で、警官に拘束された法輪功修煉者・袁さん一家・3人を救出するために、村の幹部を含む95%の村民が、袁さんは道徳の高尚な人だと保証して、署名をした上で手紙を提出し、袁さんの釈放を求めた。

　遼寧省大連荘河市光明山の法輪功修煉者・鄭德才さんは2009年6月、地元警察に連行された。翌年3月、村の80戸の住民は署名をした上で救出の手紙を提出し、法輪功を支持する立場を当局に示し、直ちに鄭さんを釈放するよう求めた。

　中国の巨大な変化は民衆の目覚めによる

　江沢民の政治利益集団による法輪功への13年にわたる迫害は、中国社会に計り知れない打撃と傷害をもたらした。法律や人権への踏みにじり、社会道徳や倫理の喪失、莫大な国民経済の消耗、優秀な人材の損失・・・。中共の「血債派」（法輪功への迫害に参与した派閥）は、国家や民族全体に重い代価を背負わせた。

　江沢民集団は、村民の集団署名事件を非常に恐れている。なぜなら、このような事件が引き続き発展すれば、それは彼らにとって絶望的な災難に違いないからだ。江沢民集団が権力の中心から段々と離れていくにつれて、検閲・規制されていたマスコミやウェブサイトはますます解放され、真相を知った中国人は必ず、法輪功が中国の巨大な変化に繋がることを発見するだろう。その時、さらに多くの人が正義を選び、巨大な変化が我々の前に現れるはずだ。