【明慧日本2012年6月13日】北京市石景山(せきけいざん)区に在住の法輪功修煉者・辺新中さん(63歳女性)と杜香珍さん(63歳女性)は先月19日午後、「神韻芸術団巡回公演」を収録したDVDを配布したという理由で、警官に石景山八角派出所まで不当に連行された。
辺さんは法輪功の修煉を始める以前は、心臓病や婦人病を患い、歩行困難で苦しんでいた。修煉を始めてからの辺さんは、短気な性格を一新し、平穏で優しい心を持つようになり、持病も全快した。その上に、介護が必要な夫の両親を自分の家に連れ帰り、世話をしながら親孝行をしていた。また、職場でも家庭でも道徳の向上を求め、誰とでも仲睦まじく暮らしていた。
2001年、辺さんは法輪功を学び続けているという理由で、北京市女子労働教養所に拘禁された。2年の獄中生活を経て、2005年に再び強制連行され、石景山区模式口の居民委員会(中共の末端に連なる住民の自治組織)により洗脳班へ送り込まれた。辺さんの夫は、妻が受けた幾たびの迫害にショックを受けてパーキンソン病を発症して倒れ、寝たきり生活を強いられており、涙ながらに会うことのできない妻の名前をつぶやきながら、無念な思いを抱き続けている。辺さんの息子は、父の介護をしながら、母親の無罪釈放を求めるために司法部門や市公安局を繰り返し往復したことで、収入のない苦しい生活を強いられている。
杜さんは、以前からメニエール病を患い死にたいほど苦しんでいたが、1996年に法輪功に出会ってから、全ての病気がなくなり、心身ともに恩恵を受けた。1999年7.20以降、デマを流された法輪功の潔白を求め、人々に「法輪功は素晴らしい」と伝えるために上京した。しかし、そのことを理由に彼女は東北地方の辺鄙な田舎まで連行され、そこで一連のひどい迫害を加えられてきた。冬になると、厳寒に晒されながら、薄着のまま狂暴的尋問を強要された。また警官は、法輪功創始者の写真を破棄する命令を拒否した杜さんの顔を分厚い革靴で殴った。杜さんは激しい暴行により、聴覚障害を引き起こした。
杜さんは田舎にいた間、警官の家に閉じこめられていた。警官の妻は、杜さんのことを哀れに思い、数回、逃走の手助けをした。しかし、その度に途中で発見されて捕えられた。最終的に、北京の収容施設へ身柄を引き渡され、監禁された。その後、家に戻った杜さんは、家庭や社会からの圧力に耐え、依然として法輪功の修煉を続けていたが、今回、辺さんと共に、中国伝統文化の復興を目指す神韻公演のDVDを無料配布したことが理由で、再び逮捕された。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)