【明慧日本2012年6月15日】河北省唐山市に在住の法輪功修煉者・李文東さん(45)は今年2月頃、自宅に侵入してきた警察に不当に捕まり、唐山市第一留置場へ移送された。そして、中共の法輪功への弾圧政策のもとで李さんは無実の罪を着せられ、検察庁は事実も調査せずに立件した。
それに対し、李さんは留置場に入所させられてから、「法輪大法は素晴らしい」と言い続け、修煉者の潔白を晴らすために断食を通して迫害に抗議した。しかし、留置場側は李さんの口をテープで貼り付け、手足に枷をかけ、独房監禁、面会禁止の卑劣な手口を続々と加えて迫害をエスカレートした。さらにベッドでじっと動かずに縛られた李さんは、1日3回の狂暴な灌食を強いられ、鼻からチューブを差し込まれたまま詳細不明の物を体内に入れられた。
拷問の実演:狂暴な灌食
2012年5月7日、面会した李さんの弁護士は、体が極度に衰弱した李さんの様子を目にし、それを李さんの家族に伝えた。ずっと面会を禁止されていた家族は、李さんの安否を大変心配しており、李さんの面会権利を守るため、派出所、国家安全保衛大隊、検察庁、政法委員会(610弁公室を直轄する組織)、610弁公室、唐山市公安局の間を繰り返し往復していた。しかし、最終的にいずれも各部門によって面会要求を拒否され、何の返答も得られず、連絡が取れなかったりして何の対応も取れず、故意にたらい回しにされた。
李さんは1998年に法輪功を学び始めた。当局の弾圧に屈せずに修煉を続けたことで、2000年に荷花坑労働教養所へ収容された。獄中生活において3年来、毎日辛い労働を伴い、狭い部屋に監禁され、「殺縄」や「座板」、電気ショックなど、監守や労働教養所の囚人らから受け、精神的にも肉体的にも酷い目に遭った。出獄後も、当局の迫害から逃れられず、李さんは勤め先で正当な理由もなく正社員を降格され、アルバイト扱いよりも低賃金とされた。
*訳者注:唐山荷花坑労働教養所で行っている拷問「殺縄」とは、まず、水で湿らせた人の指の太さほどの縄を首に掛け、次に縄で腕を強く縛る。苦痛を強くさせるため、服を脱がせて裸または肌着だけにする(腕には何も着けさせない)。普通は3人以上で腕を後ろにして縄を強く縛る。この時、両手は背中にあり、2人が力強く頭の後ろで縄を縛るため、両腕の血液は流れが悪くなり、心臓の鼓動は速くなる。両腕は耐えられないほどの痛みで、全身が異常に苦しくなり、数分のうちに大粒の汗がひっきりなしに滴り落ちる。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)