文/中国の大法弟子
【明慧日本2012年6月19日】
三、純粋な思いを持っていれば人を救うことができる
私は刑務所から出られたばかりの時に、三退について聞きました。少しの間、どこから取りかかればいいのかわかりませんでした。同修は、もし見知らぬ人と話せないなら、まず親戚と友達から始めましょうと私に教えてくれました。始めはうまく話せませんでしたが、慈悲で偉大な師父は私を励ますため、私が話せば彼らは脱退し、最後にすべての親戚は真相が分かり、三退しました。これらの経験があったので、私は見知らぬ人に真相を伝えることができました。
ある日、親戚の店で北部なまりがある若者に出会って、すぐ彼に真相を話し始めましたが、彼は突然、真面目な表情で「あなたは私が誰か知っていますか?」と言いました。私は「あなたが誰かは重要ではありませんが、生命が救われることは最も重要なのです。大法は人を救う時に分け隔てをしません。平穏無事であることは誰しも必要とすることですから、大法弟子は生命の危険をものともせず、外に出て真相を伝えているのは完全に人を救うためであり、いかなる利益も追求しません。今日、私たちが出会えたのは縁であり、あなたが真相を理解し、正邪をはっきりと見分けることは、あなたの幸せです」と答えました。彼は聞いた後、「縁であるから、座って話しましょう」と笑って言いました。彼は続けて、「私は北京武装警察部隊から来ました。『転法輪』の本も読んだことがあります。さらに私はずっと、この本を隠していました。あなたは私に、法輪功がいったいどういうことを書いているかを話してみてください」と言いました。それから、彼は一つ一つ、とても鋭い問題をしてきました。当時、話した内容を全部思い出すことはできませんが、あの時、きっと大法が私に智慧をくださり、神の一面が作用を果たしたと思います。若者も私の回答を聞いた後、喜んで邪党を脱退することに同意し、帰ってきたら『転法輪』をよく読みますと言いました。
その後、同修がお金を貸してくれて、私はラーメン屋さんを始めました。それまで、私は毎日出かけて縁ある人を探さないといけませんでしたが、今、縁ある人が自ら店に来るので、真相を伝えるために便利な条件を提供してくれたのです。常連さんたちはみな、ほとんど真相が分かり、三退し、真相資料をあげるときも喜んで受け取るようになりました。さらにある人は、私から『転法輪』を借りて、それから大法修煉を始めました。
ある日の事を思い出しました。ある太った中年男性が私の店に来ました。一見、体がよくなさそうで、はあはあと喘ぎ、話すことも大変そうだったので、私は彼に九文字(「法輪大法好、真善忍好」)を教えましたが、彼はすぐに怒鳴って、こう言いました。「あなたは私が誰か知っているか? 私は温州市の610弁公室にいた。今はやめて商売を始めたばかりだが、あなたはよくも大胆に、私に法輪功のことを話したね?」この時、大法は再び私に智慧を与えました。そこで、私はこう言いました、「あなたが610弁公室でいたと聞いたので、私はさらにあなたに真相を話さないといけません。610弁公室の警官は、比較的深く邪党に毒されているので、一般の人より可哀そうです。今日あなたは私の店に来たのだから、これが縁だと思って、あなたに詳しく法輪功の事を話さないといけないのです」そして、私は法輪功が広く伝えられていることから、どのように迫害されているかまで、また、法輪功を迫害することによって生じた因果関係を話しました。私が三退を話した時、彼は突然怒りだして、私が反共産党であると言って、かんかんに怒って帰ってしまいました。きっと私がうまく話せなかったせいです。そこで私はすぐ内に向けて探しました。自分の心情は高ぶりすぎ、話のスピートが早すぎ、成功を求めて気がはやっていました。当時、私はすぐに正念を発してこれらの良くない要素を解体し、彼が再び真相を聞けるようにと祈りました。
二カ月が過ぎて、私は一人のおばあさんに真相を伝えていた時、彼が来ました。店に入ってすぐ、「あなたはまだ法輪功を話しているの?」と言いました。私は「そうですよ、前回あなたによく話ができなかったから、今日もう一回あなたによく話します」と答えました。彼はにっこりと笑いました。私は前回話さなかったところから続けて話しました。今回、彼は怒らず、最後に喜んで邪党から脱退することに同意しました。
私は商売する機会を借りて、多くの縁ある人を救うことができ、店で真相を話せるだけではなく、仕入れ先でも同じように話せます。真相を伝える過程の中で、私は如何なる恐れる心を持ったことがなく、どこに行くにせよ、私は遠慮なく真相を伝えるのです。しかし、私まだたくさんの足りないところがあるので、良くできている同修のように会えば話すことができ、話せば脱退させられるのと違って、私は時には、縁ある人に出会ってもどこから話せばいいか分からず、時にはずいぶん話したのに相手が脱退したくないこともあり、人を救うことが難しいといつも思ってしまうのです。どうして難しく感じるのでしょうか? 今回、師父は新しい経文『大法弟子とは何か』の中でこのように話されました。「大法弟子は宇宙で衆生を救い済度し、この最後の複雑な社会環境で衆生を救い済度しようとしており、皆さんに考えてほしいのですが、どれほど難しいのでしょうか? 皆さんがその難しさを目にしたら、本当に目にしたら、それはあまりに恐ろしいことだと分かるのです。しかし、大法に従い、師父が皆さんに教えた通りに行なえば、皆さんに歩む道があり、誰も妨害することができません。しかし、この道は非常に狭く、非常に正しく行なわなければならないほど狭いのであって、そうしてはじめて、人を救うことができます。非常に正しく歩んではじめて、問題が起こらなくなるのです」
この法を読んだ後、私は心の中で何か悟れた気がしました。難しいと感じれば、自分が正しく行わなかったということになります。もし非常に正しく行えば、人を救うことができ、問題が生じなくなるでしょう。実は、普段の生活の中でのちょっとした考えや思いも非常に重要です。良くない考えは良くない結果を招いてしまうのです。例えば寝るのが遅かったので、翌日は絶対に元気がなくなると考えると、顔色は悪くなり、体力もついていけなくなると感じます。また、発正念の時に眠たくなり、立てた手は倒れ、疲れたから必ず仮眠を取らなければならないと感じてしまうのです。修煉者への要求から見て、修煉者は一切を自然に任せて、時間の概念がないと思うのなら、翌日は逆に状態がさらに良いのです。ここから、私に分かったのは、同じ事でも考え方によって違う結果が生じるということです。
大法弟子として、基点を正しく置くことと問題を考えるやり方がとても重要だと思います。今回、師父は新経文『大法弟子とは何か』の中でこのように説かれました。「特に中国大陸の大法弟子は魔難と迫害の中でその一念が非常に大事になります。しっかり行なったかどうか、迫害されたかどうか、正しく行なったかどうか、どこまで迫害されたのかはいずれもあなた自身が歩んだ道、頭の中で考えたことと直接関係あります。大法弟子にとって極めて難しいのですが、大法弟子もこの末世の最も複雑な環境から抜け出そうとし、そのために修めており、さらに人を救い済度しなければならないため、大法弟子はそれほど大きな生命と高い次元を成就させることができます」
純粋な一念は、実のところ、何でもできてしまうのです。それに、師父は一人ひとりの弟子に大きな能力を与えられたのです。法の中で説かれていますが、常人が事をやることと神佛が事をやることの区別は、常人は意念を用いて四肢を指揮し感官で事をやるのですが、修煉者は意念(正念)を用いて功能を指揮し、具体的な事の中で、功能を働かせて作用させるのです。私もその中でこのように悟りました。意念が純粋であるほど正念が強く、生じた効果も大きく、邪悪を解体する時間が短くなるのですが、このすべては法から得られるので、師父は再び私たちに「大法弟子は必ず学法しなければなりません」とおっしゃいました。
四、七年の迫害がもたらした巨大債務、果てしない師の恩により一日で返済
刑務所から家に戻り、私は八十万元あまりの巨大債務があることに驚きました、同修が私を励ましてくれました。「借金のことをさておき、先にこの何年間、あまりできなかった学法を補い、一人の大法弟子として、ご飯を食べさせないはずがありません。大法弟子としてすべきことをやる以上、師父がきっと助けてくれます」私は言葉の通りだと思い、借金のことをさておき、法を先に良く勉強し、三つのことをしっかりと行なうことにしました。
当時は不動産の価格が毎日のように値上がりし続けていました。そこで私が思い付いたのは不動産の売却で債務を返済することです、しかし私の物件は財産権証がないので、売却できませんでした。当時購入したのは中古マンションであり、財産権の手続きが済んでいない間に、売主が行方不明になりました、私が迫害された何年間に、夫は至る所で売主を探しましたが、何も見つかりませんでした、しかも売主が当時渡してくれた身分証のコピーもずっと見つかりませんでした。この時、弁護士に頼んで訴訟を起こそうとか、闇の人を雇って探そうとか勧めてくれた人がいました、それで私は夫と弁護士に訪ねましたが、弁護士は、不動産購入協議書によれば、売主を見つけても厄介だと言いました、協議書に相手の夫がサインしなかったからです、それに弁護士の費用も二万元余りかかます。その話を聞いて、訴訟を諦めました。
何日か過ぎたところ、突然思いついたのですが、私は大法弟子であり、常人ではないということです。私の全てを師父が按配されるので、どうして弁護士に頼むのでしょうか。私は師父の法像の前で土下座して、「師父、私の全ての状況を師父はご存知ですね。このマンションが誰のものかはともかくとして、全て師父が按配されるようにお願いします。私のものならば早く売主を見つけて、早めに解決してくださるようにお願いします。私のものでなければ、もう探しません」と言いました。結果としてその次の日に売主の身分証を発見しました、これで解決しやすくなります、翌日、売主を見つけました、会ってすぐに、この数年間、なぜ彼女を探さなかったかの原因を説明しました、真相も伝えて、三退も済ませました、財産権の名義変更手続きもしてもらいました。彼らはちっとも私を困らせたりしませんでした。手続きは順調に進みました。その後、家を売却して債務を返済しました、元々は売却して余った分で小さくランクダウンした家を買おうと思っていたのですが、意外なことに今回の転売で債務を返済できただけでなく、以前より大きくて優れた家を買うことが出来ました。「あなたは真善忍を修煉して福がいっぱいで、刑務所から出てまだ一年ちょっとで、たくさんの債務を返済しただけでなく、良い住まいを購入したし、きっと観音菩薩が守っています」と近隣と親戚はみなが不思議に思っていましたが、私は「そうです、師父が守ってくれています」と言いました。
師父の慈悲なる加護の下で、私は巨額の借金を返済しただけではなく、交通事故に遭った時も起死回生したのです・・・・・・師父が与えられたすべては。弟子が恩返しすることができませんが、さらにいっそう努力して、大法弟子としてしっかりと三つのことをやり、勇猛精進し、永遠に怠けません。
(完)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)