――使命に背かず 誓約を果たす
文/湖北省の大法弟子 洪微正
【明慧日本2012年6月24日】正法時期の大法弟子が衆生を救うために真相を伝えることは最も聖なる使命です。師父は『人心を放下し、世の人々を救い済度する』の中で「法を正す時期の大法弟子にとって、個人の解脱は修煉の目的ではありません。衆生を救い済度することこそ、皆さんがやってきた時の大きな願いであり、法が正される中で歴史が皆さんに賦与した責任と使命です。ですから、大量の衆生は皆さんが救い済度する対象になります」と説かれました。われわれ大法弟子には、師父から与えられた神の能力が備わっています。私達は師が法を正すことを手伝い、大法弟子の使命を果たして、師の要求に円融すべきです。
きちんと真相を伝えるためには、きちんと法を学ばなければなりません。明慧の文章をたくさん読んで、基本になる真相の資料を把握しておけば、師父のご加護の下で衆生を救う目的をよく果たすことができます。
真相を伝える当初、なかなか説明がうまくできませんでした。迫害されて帰宅した後、知人や友人に会う度に根掘り葉掘り聞かれ、それから少しずつ言えるようになりました。最初は基本的な真相だけを伝えていましたが、正法の進展につれて、迫害を暴露しながら真相を伝えなければなりません。真相を伝えた後に「三退」を必ず勧めることで難度が増してきました。特に「三退」を勧める際には「共産党の本質とは何か」、「世間においての表れとは何か」、「法を正す時期にどんな人物を演じるか」、「法を正した後はどうなるのか」について、大法弟子達は法に則ってしっかり理解していなければ「三退」まで導くことはできません。
私は2007年の後半に「巣窟」(拘置所)から出てきたとき、「三退」をどう勧めていけばよいか全くわかりませんでした。しかし大法弟子の皆が「三退」を懸命に勧めているのを見て、私も真相を伝えて「三退」を急がせていました。拘置所から帰宅して2日目に訪ねてきた従兄弟に、初めて「三退」を勧めました。昼食後、帰る時間まで半日真相を伝えましたが、最終的に「三退」をしませんでした。後になって従兄弟が「三退」をしたと家族から聞きました。どうして私が伝えたときに承諾しなかったか不思議に思いました。そのとき、私が「三退」の成功を求めて焦る気持ちが原因ではなかったかと悟りました。
師父は『精進要旨二』の「妨害を排除せよ」の中で「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」と説かれました。私は心を静めて毎日必ず『転法輪』と各地の説法の経文を学び、その上「明慧週間」と他の真相資料を参照にしようと決めました。学法を通じて、自分自身に植えつけられた党文化の要素がまだ完全に解体されていないとわかりました。常人の背後に潜んでいる邪霊を解体するとき、自身の正念が弱ければ一般人を騙す嘘を打ち破ることはできません。求める執着を持っていれば、世間の人を救うことはできません。法理を理解してから心も純粋になってきました。知人や客が私の経営している店を訪れた時、積極的に法輪功の基本の真相を伝えるようになりました。私に対する邪悪の迫害を伝え、共産党が善良な人々を迫害したため、貴州平塘県の奇石に「中国共産党亡」の字が現れ、天が共産党を滅ぼす話を伝えました。共産党に騙されている世間の人々に、邪悪の仲間にならないように、天は善良で縁ある人々に警鐘を鳴らしています。もし法を以って善意に導けば、ほとんどの人は「三退」に賛同して受け入れてくれます。
学法に心から打ち込めていない時、真相を伝えることは難しく感じます。そのときは学法と発正念を強化して、師父の肖像の前で、縁ある人を近くに導いてくださいとお願いしました。ある日、店の前の道端に座って大法の本を読んでいました。私は三輪車で来た人達が近くに寄ってきたのを見て、彼らに腰掛けるように勧めました。「何を読んでいるのか」という質問に「法輪功の本です」と答えました。その流れから真相を伝える話題を展開させることができました。最後に3人とも「三退」を約束しました。どんな形でも正の力を発揮できると実感しました。迫害が始まっても、私は正々堂々と法を学びました。店に買い物に来たお客さんは、私が法輪功の本を読んでいるのを見ると「法輪功に着せられた濡れ衣がいつか晴れて、正々堂々と大法の本が読めるようになるといいね」と言います。私達の正しい行為は世間の人に救われる希望をもたらすことができます。
絶えず真相を伝えるにつれて、正念は益々強くなり、経験も益々豊かになりました。家族の同修と協力し合って親戚、友人、義理の家族、近隣、町内住民、あるいは買い物などで外出時に会った、縁あるすべての皆さんに真相を伝えました。ほとんどの人が「三退」を承諾しました。初めて会った人に真相を伝える場所は、経営している店の果物売り場でした。師父は『精進要旨二』「北ヨーロッパ法会の全ての学習者へ」の中で「社会で接触するすべての人がみな、真相をはっきりと伝える対象であって、真相をはっきりと伝える中で体現されるのは、大法弟子の慈悲と世人を救い済度することです。一人一人の大法弟子がみな、自らの積極性と大法弟子の役割を充分に発揮できるよう望みます」と説かれました。
また、師父はすれ違った人に慈悲を残すようにと説かれましたので、客が果物売り場に来た数分の短い間を利用して、どのように救われる希望を伝えるかについて真剣に考えました。強い正念が出たときは、売り場の前に出て真相を伝えました。最初の頃は、真相は伝えたけれども、慌てて「三退」を勧めそびれたり、「三退」は勧めたけれども、名前を聞き忘れたりして、落ち着きが足りませんでした。段々伝えていく内に、毎日あらかじめたくさんの仮名を用意することを覚えました。また、発正念を強化して師父のご加持をお願いしました。お客が近くまできたら、まず出身地と名前を聞き、ニックネームを考えます。買い物を選んでいる間に真相を伝えて「三退」を勧めながらお守りを贈ります。場合によっては真相資料を渡すときもあります。時間が短く真相を最後まで伝えきれないこともありますが、お守りは「三退」にとても効果的でした。人数の少ない日は一日に十数人、多い時は20~30人の日もありました。「三退」する人数が少ない時は、自分の気持ちが揺れている事が多かったのです。
普段は様々な人に真相を伝え、それぞれの心の結びを解いてあげます。伝える相手の親身になって、なるべく相手のマイナス要素に触れないように話していきます。例えば宗教の信仰のある人やお寺に行っている人は、独自の精神の糧を必ず持っています。彼らには無事を守るような話をせずに「どこの神様が高い」とか「どこの神様が良い」というような話に触れないようにしています。まず、法輪功が罪なく共産党に迫害されている事実だけを述べます。大法弟子が素晴らしい「善」を修めていること、法輪功は「真・善・忍」を修めていることを伝え、あなたも法輪功は素晴らしいと分かっているはずだと話します。ほとんどの場合は賛同してくれ「三退」を承諾します。
無神論を信じている人には神様の話題は避けます。「法輪功は『真・善・忍』を基準にして良い人になろうとしている、国民には信仰の権利と自由があると憲法で定められているので、法輪功は憲法に守られるべきです」と言うと、わりと受け入れられやすいのです。たくさんの人に同時に真相を伝える時は、皆さんの質問に答える形で真相を伝えることが効果的で、続いて「三退」を勧めるのが自然な流れです。ただし状況によっては、個人個人で「三退」を勧める必要が出てくる事もあります。ある時、同級生の集いがありました。真相を伝えた後に真相資料を配りました。別れるまでの短い間に、私は一人ひとりと握手をしながら「三退」を勧めました。「『三退』をしましょう、『三退』をしたら平安になれますよ。あなたと私のここだけの話です」というと、皆が安心して「三退」を承諾してくれます。各自の職務とメンツに配慮して、内心ではよく知り合っていても、お互いに知らないふりをしました(中には県、局、部級の役人もいたので)。私達は衆生を救う方法に気配りをしなければなりません。全力を尽くしてやれば、きっとより多くの衆生を救うことができるでしょう。
結びの言葉
この交流文章を書く前は頭が真っ白でしたが、突然脳裏に一念が過ぎりました。毎回の法会に形式的に参加するというような責任感のない心では、済度してくださる師父に合わせる顔がないと、恥かしく感じました。申し訳ない気持ちから、すぐに師父に線香を差し上げ、今回の投稿は正しい心を持って応対しますと約束しました。それは大法弟子としての一つの責任と使命だと考えました。正念が出た途端に「使命に背かず 誓約を果たす」というタイトルが頭に浮んできました。私達が遠くの天体から降りてきたのは一つの使命の為で、今日この法を得て修煉する為です。一世一世の輪廻の中で私たちは世間の苦を味わいつくしました。法を学び、自身を高め、三つの事を行うのは師が法を正すことを手伝い、先史の誓約を果たす為です。皆が歴史の使命を果たしているでしょうか。大法弟子として大法を実証するのは当たり前の事で、修煉の体験談を書き出すことは大きな価値があると思います。
今回の投稿を通じて、法からかけ離れていたことに気づきました。真相を伝える際に相手を選び、環境を選ぶ心がありました。居合わせた全ての人に真相を伝えることができていませんでした。家族(同修)とは正常に付き合っていますが、まだまだ気づいていない執着心がたくさん残っています。今後はより多く法を学び、使命に背かず、神との誓約を果たします。
以上は現段階における法に対する個人的な見解と悟りです。法に沿わないところがありましたら、ご慈悲にご叱正ください。
偉大なる師父に感謝いたします。
(完)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)