文/江西省の大法弟子
【明慧日本2012年6月22日】
仕事の環境の中で真相を伝えて「三退」を勧める
幼い頃から内向的な性格で口下手でした。友人作りは苦手で、暇があれば本を手に取って読書を楽しんでいました。終日、自分の声を出さない日もありました。師父は大法弟子に三つの事をきちんと行うよう要求されてきましたが、この性格ですから、真相を伝えて「三退」を勧めることは、最も気が重いと感じました。しかしそれは必ず行う三つのことの一つで、大法弟子の責任と使命であり、先史に師父と交わした誓約でもあると分かっていました。よく学法する以外に、明慧ネットの交流文章をたくさん読むようにしました。また、真相を伝えて「三退」を勧めることにおいて、顕著な効果を発揮している同修と交流し、まず親族から「三退」を試みる事にしました。
はじめに姉に「三退」を勧めた時の事でした。悪党について、西洋から来た悪霊に由来しているということから、法律に則っていない執政、また党内の乱れ、宣伝工作による洗脳、政治腐敗に至るまで話しました。また、天は大法への迫害を絶対に許すことはなく、「三退」は天意に則っていることだと、30分間も話し続けました。
一旦切り出した話は止まらなくなり、「お姉さん。あなたは宣誓して共産党青年団と少年先鋒隊に加入したので共産党組織の一員になっていますね。今はすでに、天が共産党を滅する時期に来ています。その毒された誓いを無効にし、双方から離脱すると宣言してださい。そうすれば神様と佛様が無事と幸せを守ってくださいます」と話しました。
姉はずっと笑顔で、最後まで私の話を聞いてくれました。別人のようになった、と姉は私に言いました。最後に「三退の手続きを頼んだわ。ただし外にいる時は、やたらに言わないように気をつけて」と念を押されました。姉に「三退」を成功させた事で私はホッとしました。それから姪にも「三退」させました。
そこで私は内心、「三退」は簡単なことではないか? と軽い歓喜心が芽生えました。今度は義兄に「三退」を勧めようと思いました。すると、「政治問題ではないか、誰かに利用されているのではないか?」と彼は吐き捨てました。どんなに説明しても「三退」に同意しない彼に、私はがっかりしました。普段は優しそうに見え正義感あふれる人柄ですが、肝心なことがどうして伝わらなかったのでしょう。
師父は「何かの問題にぶつかった時に自分にどんな問題があるかを考えることができれば、向上は最も速いものとなります。問題に遭った時、自らを考えれば、問題の所在を見出すこともできるかもしれません」(『米国東部法会での説法』)とおっしゃいました。私は自分の思いと考えを一つずつ探してみました。自分の歓喜心、親族を慕う心、闘争心、顕示心が邪悪に付け込まれ、衆生を救う際の妨害になっていました。
私は発正念をして、それらの執着心と衆生の「三退」を妨害するものを取り除きました。それから姉の家に行く時は、必ず真相が書かれた小冊子やDVD、『共産党について九つの論評』を携帯しました。また「小鳩」(ネット封鎖の突破ソフト)を義兄のパソコン近くに置きました。しばらくして「三退」を勧めると、彼は快く承諾してくれました。
以前に真相を伝えた親戚、よく連絡を取っている友人と同級生達の全員に「三退」を勧めました。また、病院の臨床現場の仕事を通じて接する衆生、つまり患者を対象に「三退」を勧めました。この部署での仕事は、先史にあった自らの選択だと思いました。仕事環境を利用して真相を伝えて「三退」を勧め、衆生を救うのは私の修煉の道です。師父は「もし普段、仕事の条件を利用してまたは世の人々と接触するとき、忘れずに真相を伝え衆生を救い済度し、大法弟子として行うべきことを行い、法をいつも勉強し、三つのことを全部行なっていれば、あなたはすなわち大法弟子なのです」(『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』)とおっしゃいました。
最初の頃は「三退」の相手を選んでいました。外来患者の中に各階層の人がいるからです。特に私の務める病院は企業、国家政府機関の提携医療機関なので、公安、検察庁、裁判所に勤める患者がほとんどです。当初は公安、検察庁、裁判所に関係する患者に真相を伝えないことにしていました。今思えば大変遺憾なことで、悔やんでも悔みきれません。師父がなかなか悟れない私に何度もご教示くださった後、私はやっと自己修練においての大きな抜け穴に気づきました。心を静めて内に向けて探すようになりました。
いざ探してみると、既になくなっていると思い込んでいた執着心がたくさん残っている事に気づきました。例えば私心、差別心、恐怖心、憎悪心、名利心、闘争心、安逸心など。こんなに多くの常人の心を帯びていれば、邪悪に付け込まれても無理はありません。師父はスパイまで済度するとおっしゃっているのに、私は救われるのを待っている縁ある衆生の中で相手を選んでいたなんて、本当に師父に合わせる顔がないと、恥ずかしく思いました。衆生に期待される宇宙の第一称号である「大法弟子」に申し訳なく思いました。
師父は、この世の衆生はすべて師父の家族であり、それも由来のある大物ばかりとおっしゃいました。天の主、王様たちが大法の為にやって来ており、それぞれが膨大な生命群を代表していると説明されました。大法弟子が出会った全ての人は、師父の按排による縁ある人で、済度の対象です。自らの様々な執着心の為に師父の意思に逆らい、師父の按排による縁ある人に真相を聞かせる機会を逃す訳にはいきません。「この世ですれ違って、話ができなかった人にも慈悲を与えなければなりません。済度されるべき人、更に縁のある人を失わないでください」(『二〇〇三年アトランタ法会での説法』)と師父はおっしゃいました。
更に法を学び、正念を発し、法の中で自分を正すことで、少しずつ成熟していきました。仕事を通じて、全ての縁ある患者に対して、一人も逃さずに正々堂々と真相を伝えて「三退」を勧める事ができました。法に則った正しい念と正しい行いをもって、初めて衆生を救えるようになります。それが安全のための最大の保障になります。
ある日、職場で起きた事を話します。科の主任は慌てて私のところまで駆け込んで来て、「病院の上司があなたを探している」と言いに来ました。「どうして?」と聞いたところ、私が通報され、上司に連れてくるようと命じられたというのです。
上司のところに着くまで、ずっと正念を発しながら、弟子へのご加持を師父にお願いしていました。上司のオフィスに着くと、院長は私に「会議討論の結果、あなたを後方勤務に異動すると決定しました」と言いました。「どうしてですか? もし法輪功が原因なら私は従いません」と心は揺るぎませんでした。
私は師父の弟子なので師父の言う事しか聞かないとよく分かっていました。まだ落ち度と執着心が完全に取り除かれていないにしても、邪悪の迫害は絶対に許しません。かつて真相を聞いた上司は、続けて言いました。「上からの命令なので不本意ながらの決断になるが、局の内部でもプレッシャーが大きい。『仕事の時間に法輪功を宣伝して、(党からの)離脱手続きを勧めている』と政治法律委員会まで訴えられた。私まで非難され、もう堪えられない。理解してほしい」と言われました。
私はますます真相を伝える必要があると感じ、二人きりで話したいと言い、次のように話しました。
「私は、法輪功の修煉者が皆良い人になろうとしていると告げました。法輪功の真相を伝えるのはすべて患者のためで、彼らに尊い命を失わないように、偽りと嘘に騙されないでくださいと話しました。現在、世界中で普通ではみられないような現象が起きています。中国貴州平塘県掌布郷で『蔵字石』が見つかりましたが、これは共産党が解体される天機を指しています。共産党の滅亡は天命です。党、団、隊は共産党の一員なので離脱手続きしていない命は共産党と一緒に淘汰されます。加入する時の毒の誓いが必ず実現されるからです。院長も含めて命を守る為に離脱しなければなりません。毒の誓いを無効にした生命でなければ、災難から免れることができません。それは最も善良な行為なので、私を異動させるのは不正な抑圧と迫害です」
すると院長は「今のポジションにいても構わないが、今後はもう仕事の時間に法輪功のことを言わないと約束してほしい」と言いました。「無実なのに訴えてはいけないなんて、とんでもない。師父以外の誰にも、そんな約束はしない」と固い意志で答えました。「あなたにはまだ幼い子供がいるのに、お子さんのためにも控えないと」と言うのに対して、私は「子供の事をちゃんと考えています。周囲にいる善良な人々、私を心配してくれている人々の為に、私は頑張ります」と言い残して戻りました。最終的に、師父のご加護の下で異動の話はなくなりました。元の職場にいたまま、縁ある衆生を救っています。
ある日のことです。終業後にエレベータに乗っていた時、同僚達に「若いね」と言われました。同乗していた一人の患者も「十年前と全く変わらず、若返りしている」と相槌を打ちました。その患者の顔を見つめながら、どうしても誰だか思い出せませんでした。エレベータを降りる際に、患者が私の漠然とした顔を見て「もしかしたら私のことをもう覚えていないかも知れないが、十年前、私はあなたの患者でした。彼ら(政府関係者)がよくあなたに嫌がらせに来ていたのを知っています。今もまだ修煉を続けていますか?」と聞かれました。私は頷きながら「あなたはきっと共産党青年団と少年先鋒隊に加入した事があるに違いありません。『三退』は無事を守ってくれるという話を聞いたことがありますか?」とチャンスを逃さずに聞きました。「ない」と答えました。「共産党は極めて腐敗しており、天地に逆らい、神様仏様に逆らっています。今、天がこれを滅亡させようとしています。もし毒の誓いを立てたならば、災難から免れるために、これを無効にしてください。お名前は何とおっしゃいますか?」と言いました。相手は李という人で、反対しなければ李某某の名前で離脱手続きをしましょう、と私が提案すると、彼は承諾してくれました。また私は続けて「今は天災人災が非常に多く、もし今後、危険な突発的な出来事に遭って、命が危険に晒されたら、『法輪大法は素晴らしい』、『真・善・忍は素晴らしい』と暗唱してください。神様佛様が守ってくれます」と言い加えました。その患者は感激の表情で私を見て「どうもありがとう。あなたは本当に良い人だ。感謝します!」を言いました。去っていく患者の後ろ姿を見て、衆生は本当に真相を切望して探しているのだと痛感しました。
またある日、患者に治療を施す時でした。患者が「あなたの年齢ならもうシニア級に昇進しているはずなのに、どうして出来ていないの?」と聞かれました。「法輪功の修煉者なので病院は昇進させてくれない」と言い、そのまま真相を伝え始めました。患者に「法輪功は大変良い功法です。人を善に向けるようと教えています。法輪功が病気を取り除き、健康促進の効果は、まさに世に適う物はありません」と話しました。
私はこう続けました。「共産党は法輪功を攻撃する為にたくさんの嘘を捏造しました。例えば『天安門焼身自殺事件』などは真っ赤な嘘です。私は医者なので医学的な角度から言っても偽りだらけだとすぐわかります。たとえば、広い範囲の火傷を負った患者は専門病棟に入院しなければなりませんが、しかし自殺者の女子・劉思影は普通病棟に入っていました。『焦点訪談』番組の記者がインタビューする時、手術直後で感染症の可能性が高い劉にマスクをつけず、着替えもさせず、直接マイクを当てて話をさせるなんて、まったくありえないことです。それから気管が切られて四日目にして話ができるなんて、しかもしっかりとした口調で声もはっきりとした発声ができるなんて信じられません。気管を切開したら、10日前後経ってから初めて、かすれた声が出るようになる程度です。
国際機関は『天安門焼身自殺事件』がでっちあげだと指摘しました。現在、中国貴州平塘県掌布郷にある奇石に「中国共産党亡」との文字が刻まれています。専門家の考証によると二億七千年前に自然形成されたものだと分かりました。
天が中国共産党を滅するに違いありません。党・団・隊に加入したことがある人は、必ず離脱を声明してください。それでこそ命が守られます。党団隊に加入したことがありますか?」と患者に聞いて、すかさず「某某の名前で離脱声明手続きをお願いします」と言うと、私の話を聞いてくれた患者は快く、承諾してくれました。
一人の治療は少なくとも30分以上はかかるので、最後まで明確に、徹底的に真相を伝えることができます。患者が聞いたら、全員が法輪功は冤罪だと分かってくれました。しかもほとんど「三退」に同意してくれます。
今は利益に誘惑されている中で、病院内部でも患者を奪い合う現象が起きています。最初は利益心を取り除かなければならないと思うだけで、気にしないようにしていましたが、しばらくすると診療室に新しい患者が入ってこなくなりました。それも妨害の一つだと認識して、縁ある衆生に真相を聞きに来させるよう発正念して、妨害を取り除きました。悪党に関わるすべての邪悪組織から離脱して、受診に来る縁ある患者の命の本源に「真・善・忍」を打ち込んで生命のわかっている一面を目覚めさせるよう、正念を加持していました。まず縁がある人々に治療室に入らせ、誰にも止められず、妨害されないようにと思いました。そう思った途端、患者の数が急にたくさん増えてきました。しかしちょっと正念が緩まると、または弱くなると患者が目立って減ります。私たち大法弟子は、まさに旧勢力と人を奪い合っているのです。
よく修めている同修と比べるとまだ差が大きく、もっと努力して追いつかなければならないと自覚しています。残されているわずかな時間の中で、更なる精進をしなければなりません。たくさんの法を学び、常に法に溶け込み、正念と正しい行いをもって、よりよく衆生を救っていきます。大法弟子という宇宙の中で一番の名誉称号に悔いを残さないように行います。
不適切なところがありましたら慈悲なるご叱正をお願いします。
師父、同修に感謝いたします!
(完)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)