【明慧日本2012年7月3日】吉林省蛟河(こうが)市に在住の法輪功修煉者・劉兆富さんは、自宅で警官によって不当に身柄を拘束された。その後、劉さんは懲役5年の実刑判決を宣告され、今年5月に吉林省刑務所に収容された。
2008年3月18日、同市新駅派出所の警官は、法輪功を学んでいる劉さん夫婦の身柄を拘束しようとし、劉さんの自宅に不法に侵入した。家にいた劉さんの妻・史秀珍さんは警官に身柄を拘束されたが、劉さんは素早く家を離れたため、連行を免れた。それから、警官は史さんを拘禁し、拷問して情報提供を強要した。その後、史さんは懲役6年の実刑判決を不当に言い渡され、吉林省女子刑務所に拘禁された。劉さんは指名手配されたため、仕事もできず、放浪生活を余儀なくされた。
2011年9月22日、市公安局の警官は劉さんの親戚1人を呼び出し、その親戚に「劉は3年も家に帰っていないな。きっと苦しい日々を過ごしているだろう。公安局に数万元を支払えば、彼の件も終わりにしよう。彼は前の仕事を続ければよい」と話した。その場で親戚は劉さんに電話し、警官の話を伝えた。その後、劉さんは警官の話を信じて家に帰ったが、すぐさま警官に身柄を拘束され、市留置場に拘禁され、家族との面会さえ許されなかった。
今年4月10日、留置場側は家族に「劉と面会に来い」と通知した。家族はさっそく留置場へ行き、劉さんと面会した。面会のとき、劉さんは「私は2月23日、警官に連れられ、市裁判所に行き、10数分の尋問を受けた。先日、警官はあの尋問は裁判だと言った」と家族に話した。中共(中国共産党)の裁判所は公開して開廷せず、家族にも通知せず、劉さんに懲役5年の実刑判決を下したのだ。その後、裁判所は劉さんの家族に拘留証明書、起訴状、判決書も渡さず、5月20日、劉さんを吉林省刑務所に送り込んだという。
劉さんが放浪生活を余儀なくされている間、80代の病弱の母親を介護する者がおらず、生活費もなく、息子と嫁のことでひどくショックを受けていた。そして、劉さんの母親は2009年正月にこの世を去った。