【明慧日本2012年7月11日】山東省威海市に在住の法輪功修煉者・王殿松さんと齊秀春さんは2012年5月12日夜、郊外にある初村鎮大学城に「5.13は法輪大法デー」と書かれた横断幕をかけに行った。しかし、その日の夜10時頃、ある目撃者は「初村鎮威海職業学院付近で、3台のパトカーと数人の警官が王さんと齊さんを取り囲み、王さんは地面に倒れ、齊さんはそばで大声を出し、助けを求めているのが聞こえた」と話した。その後、王さんは死亡した。
齊秀春さん
しかし王さんがなぜ死亡したのか、加害者は誰なのか、いまだにわかっていない。
王さんの家族は王さんの死因の究明を警察側に強く求めたが、警察側は1通の曖昧の鑑定書を出しただけで、王さんの家族に「できるだけ早く遺体を火葬せよ」と要求した。
同日夜、高区の警官は事件の目撃者・齊さんを「過失傷害罪」の疑いで刑事拘留した。齊さんの娘は高区公安局に駆けつけ、母の様子を尋ねたが、警官らは齊さんに関する情報を一切教えなかった。
6月4日、齊さんの娘は弁護士に依頼し、ようやく高区公安局から刑事拘留通知書をもらったが、弁護士も齊さんとの面会を許されなかった。
6月11日、齊さんは拘留期間30日間を満了した。弁護士は再び高区公安局に行き、「齊さんの案件は検察機関に刑事訴訟として提訴したのか、それとも証拠不十分で釈放するのか」と尋ねると、公安局側は「齊秀春を山東省法制訓練センター(山東省シ博王村洗脳班)に送った」と答えた。
山东山東省シ博王村洗脳班は王村労働教養所に所属しており、法輪功修煉者に対して暴力的な洗脳を行うことで知られている。同施設での迫害により、多くの法輪功修煉者が死亡し、負傷して不具になった者も多く、精神障害に至った者も多い。そのため現在、齊さんの生命は危険な状態に晒されている。