【明慧日本2012年7月17日】中国の元四川省公安局長・王立軍が今年2月6日、米国領事館に駆け込んだ亡命未遂事件以降、薄熙来は、中共(中国共産党)中央の権力を奪取する計画が露見したため失脚した。メディアの報道では、王が米国領事館に渡した機密書類の中には、中共当局が生きた法輪功修煉者からの臓器強奪に関与した証拠書類が含まれているという。このように江沢民、周永康、薄熙来らによるジェノサイド犯罪、法輪功に対する迫害の黒幕は急速に暴かれている。地球上において前代未聞の、この邪悪な犯罪行為は国際社会に広く知れわたり、全世界規模で迫害を制止することへと繋がっていくだろう。
中共による生きた法輪功修煉者からの臓器強奪が、初めて米国政府の人権報告書に記載
米国国務省は今年5月24日、2011年度の人権状況報告書を発表した。中国の人権状況の中で、臓器移植にふれ、さらにメディアや人権団体が継続的に報告している「法輪功修煉者が生きたまま臓器を強奪されている案例」も報告された。これは米国政府の公式報告書への初めての記載である。
一方で『血まみれの臓器狩り』の著者であるカナダの著名国際人権派弁護士デービット・マタス(David Matas)氏とカナダの元内閣大臣で公訴官のデービット・キルガー(David Kilgour)氏は、既に以前からこの問題に対して調査を始めており、両氏は「米国の人権報告書の中に中共が生きた法輪功修煉者から臓器を強奪している事実が記されたのは大きな進展であり、米国は充分な証拠を手にしているからこそ報告したのだろう。国際法廷は法の下でこのことに関わる犯人らを反人類罪で裁くべきだ」と述べた。両氏は、江沢民、薄熙来、羅干らは法網から逃れる事ができないと確信しているとも語った。
米国政府は、別の角度からも中共による生体からの臓器強奪との犯罪事実を認め、去年6月から中国からのビザ申請の際、DS-160項目の「安全背景」欄に「生体からの強制的な臓器移植に参与した事はありますか?」という質問が新設された。米国は、これをもって人道に対する罪、人権を犯す行為を排除しようとしている。
国際的に著名な専門家「私たちの時代の最大の悲劇」
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今年3月13日、世界の科学技術界で最も影響力のある十大人物の1人で、ペンシルバニア大学・生物倫理学センターの主任アーサー・カプラン(Arthur Caplan)教授は、フィラデルフィア医学院での『囚人の遺体を臓器の出所とする道徳倫理の問題』(The Ethics of Using Prisoners as Sources of Cadaver Organs)について学術講演をした際、中国では生きたまま臓器を強奪し、需要に応えるために殺人を行っており、このような完全に良心をなくした犯罪が普遍的に存在し、毎年行われていること、そしてこれは「臓器移植界における最も激しく怒りを覚える犯罪行為」であり、「全人類の恥」であると指摘した。
アーサー・カプラン教授は「もしあなたが中国への臓器移植旅行に参加し、3週間以内に移植手術が完了したとすれば、これは1人の人間が殺害されたことを意味しています。もしあなたが刑務所の中で死亡した囚人の臓器を待っているとして、わずか3週間であなたの臓器と同じ形、同じ血液型を見つける事は不可能です。あなたの血液と組織が適合する臓器を持つ人間を探し出し、そしてあなたが発つ前にその人を殺害して臓器を移植しているとしか考えられません。これが私の言う“需要に応える殺人”です」と指摘した。
教授は更に指摘した。「中国には事実上、遺体を寄付するシステムがないにもかかわらず、多くの病院、特に軍部の医院は(臓器移植旅行という方式で)公然と顧客を招いています。たとえアメリカのように臓器提供システムが発達している国であっても数年、または10年待ち続けてやっと1つの臓器と出会えるのです」
アーサー・カプラン教授は去年、医学雑誌「ランセット」に中国をはじめとして、如何なる国であっても、臓器需要のために殺人が行われている現状を制止するよう提唱した。現在では他の医学雑誌も、この問題を制止する活動に参加している。中には『米国臓器移植雑誌』(American Journal of Transplant)『米国生物倫理学雑誌』(American Journal of Bioethics)『移植進展雑誌』(Transplantation Proceedings)『臨床研究雑誌』(Journal of Clinic Investigation)などの有名な雑誌が含まれている。
2011年10月、欧米やアジア専門医によって「強制的に臓器摘出に反対する医師組織」(Doctors Against Forced Organ Harvesting、略称DAFOH)の中国の公式サイト上で、衛生部長・陳竺氏宛てに陳情書が掲載された。そしてDAFOHの全世界のメンバー、特に医学界で移植を専門とする医師に署名をするよう呼びかけた。これは健康かつ正常に生きている人が強制的に臓器を摘出されたことに対する同情であり、特に臓器の供給源とされている法輪功修煉者に対する同情でもあるという。彼らは臓器の需要が発生すると、強制的に臓器を摘出されており、この行為は医学倫理に深く背いているという。請願書の写しは中共(中国共産党)当局のトップ胡錦涛、米国のオバマ大統領、ドイツのメルケル首相などの国家元首に送付したという。
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トレステンソン・トレイ医師は次のように語った。「『血まみれの臓器狩り』の著者であるデービット・マタス氏との合作著書『State Organs』はすでにカナダで出版されました。著書には国際医学界の移植専門医の文章が多く収録され、そのほか第3者から提供された、中共による生きた法輪功修煉者からの臓器摘出の証拠も多く記されています」
今年4月、イスラエルは臓器移植学会代表・ヤコブ・ラビー(Jacob Lavee)氏を中心に、臓器移植法の改正に取り掛かった。特に中国への臓器移植旅行を禁止した。ラビー氏は、2005年に自分の患者から、中国に行けば2週間以内に心臓の移植ができるということを聞かされた。その後、彼は調査により、中国における大量の出所不明な臓器が法輪功修煉者からのものであるとの事実を突き止めた。そのため移植法改正の際、彼は迷うことなく中国への臓器移植旅行を禁止すべきと主張し、医師会、立法機構、宗教界から支持された。全員が中共による反人類的な暴挙に憤り感じていたという。
「法輪功迫害追跡調査国際組織」の調査報告、王立軍は生体からの臓器強奪に参与
2009年「法輪功迫害追跡調査国際組織」は、生きた法輪功修煉者から、臓器が強奪されている現場を目撃した人物からの証言を公表した。それによると王立軍は、遼寧省の公安部にいた際、幾度も法輪功修煉者らを不当に連行し、拷問していたという。その際、彼の立会いの下で生きた法輪功修煉者から臓器を摘出するという悲惨な現場を目撃したと言う。
2002年4月9日、瀋陽軍区医院の15階にある手術室で、遼寧省公安庁から派遣された軍医2人は、30歳過ぎの法輪功修煉者(女性・中学校教師)に対して、麻酔薬を使用せず、意識がはっきりとした状態で、すべての臓器を摘出し、彼女を殺害したという。この時、証人は警備役を命じられていたため、この一部始終を見たという。これは元錦州市公安局長・王が下した「法輪功修煉者を1人残らず殺す」という指令に基づいて行われ、王も現場に居たという。
1999 年、江沢民集団が法輪功に対して「肉体を消滅させ、経済を打ち壊し、名誉を腐らせる」というジェノサイド犯罪を行って以来、「真善忍」の原則に基づいて修煉している多数の法輪功修煉者が、拷問、臓器強奪などの末に殺害されている。