【明慧日本2012年8月4日】第24回国際臓器移植学会が7月15日~19日にかけて、ドイツのベルリンICC国際会議場で開催された。世界各地から参加した医師達の一部は、会場の前で座禅を組む法輪功修煉者の背後にある横断幕の英文と中国語の文字と写真から、中国の法輪功修煉者が生きたまま臓器を摘出されているという情報を知った。ICC国際会議場から出て来た多くの参加者の中には、真相の宣伝ビラを配っている修煉者を見て足を止め質問する人や、すでに別のルートから中国で発生している犯罪を知っているという人もいた。
8月18日、ベルリンで開催された「十字路にある移植医学」のシンポジウム |
国際臓器移植学会の会場前で、臓器移植の模擬実演をする法輪功修煉者 |
国際臓器移植学会の会場前で、功法を実演する法輪功修煉者 |
法輪功修煉者たちは臓器移植学会に参加する医師達に、中国では数万人もの法輪功修煉者が臓器を無残に摘出され、その臓器は臓器移植を希望する患者に高値で売られている上、臓器を摘出され死亡した法輪功修煉者は死体を焼却され、跡形もなく消されていることを伝えた。
「臓器の強制摘出に反対する医師会」は7月18日に会場の近くで「十字路にある移植医学」と題するシンポジウムを開催し、中国で発生した法輪功修煉者の生体臓器狩りの犯罪をどのように制止するかを討論した。
「臓器の強制摘出に反対する医師会」は米ワシントンD.C.に本部を置く国際組織で、中国や他の国で発生した、すべての不法な移植臓器の取引を制止するために、異なる専門の医師達が創立した。
臓器狩りは中国共産党当局の許可を得ている
中国の医師と薬物の排斥を呼びかけるデービッド・マタス弁護士 |
中国共産党当局は2005年に、中国の95パーセントの移植臓器が死刑囚からのものであると、初めて公に承認した。このことは長期にわたり推測されていた、中国における臓器移植の実態を裏付けた。すなわち、臓器狩りは中国共産党当局の支持を得ていたのである。
デービッド・マタス氏はカナダの元国会議員デービッド・キルガー氏と共に、法輪功修煉者の生体からの臓器狩りを調査し、『血まみれの臓器狩り』という本を著した。マタス氏は、死刑囚という特殊な身分の人の臓器を摘出することも彼らの意志によるものとは言えないとし、強制的に臓器を摘出する行為とともに、それらのシステムが中国共産党の統治のもとですでに存在していたと述べた。
スイスのコンピュータ専門家であり、病院での長年の勤務経験があるアルネ・シュワルツ氏は、他の国にも不法な臓器の取引はあるが、中国にはいかなる国家とも異なる二点があると述べた。一つは、中国は政府が臓器の不法な取引を許す唯一の国であること。二つ目は、中国の軍区病院は摘出した臓器の不法な取引により、暴利を貪っていることである。
中国人医師は行動を制限されていた
今回、学会に参加した160数人の中国人医師は他の国の医師とは様子が異なっていた。他の国の医師達はすべて自由に行動し、自由に食事をするが、中国人医師全員は朝と夕、3台の大きな車で決められた時間、場所に送迎が行われ、昼はすべて会議場センターで統一して食事をし、ずっと行動を制限されていた。
多くの国の医師は真相を伝える法輪功修煉者と話し合い、彼らの功法の実演を見たが、中国人医師にはこのような自由はなかった。法輪功修煉者は朝と夕方に中国人医師が車から出入りするところで、法輪功修煉者の生体から臓器狩りが行われている真相を伝える関連資料を渡し、中国大陸の医師が中国共産党の制約から抜け出して真相を理解し、法輪功修煉者を迫害する中国共産党の共犯者にならないよう、この地球上でかつてない邪悪を暴き出すことを望んだ。