【明慧日本2012年8月16日】河北省唐山市唐海県に在住の誠実な商売人・鄭祥星さんは、唐海県留置場で監禁されている間、懲役10年の不当判決を宣告された。これ以前に、第10農場と第11農場を含め、秦皇島(しんこうとう)などの地元住民たちは、日頃の鄭さんの人柄の良さから、不当連行され拘禁されている鄭さんの釈放を呼びかけ、1200人以上もの住民が連名で訴状を作成し、鄭さんの無罪釈放を訴えた。
住民が連名で鄭さんの無罪釈放を呼びかける
鄭祥星さん
鄭さんは電化製品を販売しており、長年の商売で、親切はもちろん優れた技能とサービスを提供する上、良心と誠実さ、信用を重んじて、地元住民から信頼されていた。鄭さんの日頃の人柄から、周囲の誰もが法輪功が道徳の向上に良いと実感し、その素晴らしさに驚いた。
2012年2月25日朝6時頃、唐海県公安局の副局長をはじめ国保(国家安全保衛)大隊の大隊長は、多数の警察を率い、まず2人の女性警官を民間人に装わせ、鄭さんの店に入り込んだ後、私服警官を含めて十数人が鄭さんの店を占めた。そして、罪を捏造して鄭さんを不当に連行し、唐海県留置場へ収容した。当時、目撃者によると、警官らは店の商品を奪い取って2台のトラックに積み、その場を立ち去ったという。
河北省唐海県の警察である国保(国家安全保衛)大隊の隊長は今月6日、同県留置場と結託して、理由もなく鄭さんを唐山安康病院(精神病院)へ送り込み、強制的に毒物を注射し、また一連の拷問で丈夫だった鄭さんを病弱な体になるまで迫害した。さらに、治療を口実に家族から1万元(約12万円)を騙し取った。
鄭さんの妻は、正義ある弁護士と連携して、地元住民らに鄭さんへの釈放要求に署名を求めた。こうして地元住民らは、地元警察に不当連行され拘禁されている鄭さんのため、普段の鄭さんの人柄の良さから526人による連名で訴状を作成し、鄭さんの釈放を呼びかけた。
ところが、上級部門は李富国ら公安局や村の幹部に指示し、村の全員にその署名を拒否するよう養老保険金の差し止めなどで脅迫させた。そのため、一度署名を支持した多くの村民は、鄭さんのために告訴する道もなく、涙を流して怒りをおさえきれず、共産党がいかに悪らつかを非難しながら、署名を廃棄せざるを得なかった。
にもかかわらず、当局の圧力を恐れず、秦皇島県などの住民は、第10農場と第11農場の住民を応援して、鄭さんのために1000人以上もの連署で訴状を作成し、鄭さんの無罪釈放を訴えた。ある20代の女性は、連署時、捺印のインク使い切ったため、針で自分の指を刺し、流れ出た血で紙に捺印した。
2012年5月29日、唐海県の裁判所は、鄭さんに対して開廷したが、偽の証拠を元に裁判したため、北京市と河北省からの人権派弁護士2人は反論した。しかし、法廷の場で密かに裁判長に指示を数回にわたって出し続けた男がいた。裁判長はまさにこの男の上下に動く指に目を留め、指図を受ているように言い方を変えたりした。結局、この裁判所は中共(中国共産党)の支配下にあったと判明した。中国の裁判所は法律もどき、裁判所もどきでしかない。中共が暴走した場合、裁判所など中共の司法部門に過ぎない。これが、中国の裁判所の実像である。
唐海県の公安局国保大隊の孫敬森らは、2012年6月13日午前7時頃、鄭祥星さんの妻・孫素雲さんを押さえつけ、強引にパトカーに引きずり込み、不当に連行した。鄭さんの妻は、正義ある弁護士と連携して、鄭さんの釈放要求署名を地元住民526人から集めた。しかし、それにより、国保大隊メンバー、公安局の副局長は、鄭さんの家族、連署に参加した住民たちに多大な圧力をかけているという。また、7月4日、十農場在住の法輪功修煉者・鄭蘭栄さん、呉慶世さんも逮捕された。彼らはいずれも、鄭さんの釈放要求署名を集めたという理由で、唐海県610弁公室の指示もとで迫害され、不当に連行された。
鄭さんは今年7月27日頃、懲役10年の重刑判決を科されたと知らされてから、迫害に抗議して断食を始めた。情報によると、判決書を一旦発行してから、10日後、鄭さんを刑務所へ移送するという。
鄭さんの家族及び連名に参加した住民らは、当局から多大な圧力をかけられ、被害を被っているという。ここで、世界中の正義ある人々は立ち上がって迫害に反対し、彼らを応援するよう国内外の善良な人々に応援の手を差し伸べるよう呼びかける。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)