文/中国の大法弟子 純心
【明慧日本2012年10月3日】
五、真実を言う
1999年7.20以来、全国の大法弟子は迫害を受け、多くの輔導員が捕まえられました。私も煉功場の輔 導員をしており、当時、休暇を取っていた私は、突然呼び戻されました。上司は、「あなたは休暇中なので状況を知らないかもしれないが、全党、全国で昨晩から法輪功修煉者を逮捕し始めた。法輪功をやっている人は誰でも情報を言わないといけない」と私に話しました。全国規模の大迫害が始まったと私は直感で分かりました。私は心の中で「おしまいだ、おしまいだ。善い人と悪い人の区別もできない共産党はおしまいだ。数十年間、私はずっと共産党に忠誠をつくしてきたのに、かえって今は共産党から犯罪者にされている。でも神は全てを見ておられるので、良い人にはきっと良い報いがある」と思っていました。
私は難病が法輪功を修煉してから完治したこと、仏教と道教を研究し、それらの古い哲学から命を救う方法を探り出そうとして、最後に法輪功の修煉にたどり着いたことを上司に伝えました。しかも、私たちはいかなる組織や形式もなく、修煉するのも止めるのもみな自由で、お金も徴収しないし名簿も作らず、時に修煉体験を交流しても修煉者のプライベートなことに触れず、みんなが一心に学法し、煉功して、真・善・忍を基準にして良い人になろうとしているだけだと上司に話しました。しかし、彼らは私の家に行き、大法の書籍と師父の説法ビデオを没収しました。
数日後、私が所属する部門が私を批判する会議を開き、私は部門全員に状況説明を要求されました。上司に言ったことを私は会議でもう一度話し、仕事の中で厳しく自分を律して、出張時、領収書を作る時に一円も水増しをしないこと、貪欲な遊びをいっさいしないこと、真に修煉して道徳が高尚な人になろうと努力をしていることを補足しました。私は涙を流して、「良い人になろうとするのはこんなに難しいです! 私の実績は皆 さんが見ている通りで、『優秀党員』、『優秀警官』の称号は皆さんが与えてくれたではないですか? 修煉する前、私の体は弱くて、修煉してから健康を取り戻した私は、全身全霊を仕事に投入したからこそ、これほど皆さんに評価されているのです。皆さんは、それを忘れたのですか」と言いました。
その後、私の出張はなくなり、普段の仕事の内容もだいぶ減らされました。私は仕事中に『転法輪』を引き出しの中に置き、人がいない時に読んでいました。家ではテレビを見たり新聞を読んだりしませんでした。それらの言っていることは全部嘘だからです。同僚は、「あなたは本当に融通がきかないね。心の中でどう考えているかは別として、先日の会議で、彼らの意思に沿うように言えば、今のように仕事もやらせてもらえない境地に陥ることはないだろうに?」と言いました。私は、「修煉者はどんな時にも、嘘をついてはいけないという師父の教えがあります。これは修煉者として基本的なことです。良心に背いて嘘を言うことを絶対しません」と答えました。そのため、同僚たちは私に「四角の頭(情勢を見て風向きのよい方についていくことができない喩え)」というあだ名を付けました。私の両親、兄弟、妻と子供たちも私を心配して、修煉を止めるように勧めましたが、私は心が動じませんでした。
しばらくして、私は政府部門から放り出されて、辺鄙なところに異動になりました。新しい環境ではいじめも受けて、仕事はとてもしんどかったのです。しかし、私は周りに真相を伝え、人々の尊敬を得ました。またしばらくして、私は以前の政府部門の近いところに戻されました。
自分の中に大きな恐れる心が存在していることに気づきました。パトカーのサイレンを聞くと怖くなり、談話に呼ばれると怖くなり、追跡や監視をされていないかと考えて怖くなります。何も悪いことをしていないのに、私は何を恐れているのでしょうか? そうですね、いつか仕事を奪われて収入がなくなったら、安定した生活できなくなり、捕まえられたら苦を嘗めると心配して、私は恐れるようになったのではありませんか! 自分には師父のご加護があるので、私が持つべきものなら失うことはなく、持つべきでないものは恐れてもいずれなくなる、という道理ではありませんか?! そして、私は恐れる心を取り除こうと決めました。
私は、恐れる心のために、修煉をおろそかにしている同修を呼び戻す努力をしています。同修の家を訪ねた時、彼らの家族が拒み、冷たい目つきと言葉を投げてきても、私は彼らの気持ちをすべて理解できます。彼らは共産党の歴代の政治運動に恐怖を覚えているのです。私は同修に、「たとえあなたが公安局に修煉しないと約束をしても、彼らは依然として裏であなたを監視するのです。これが共産党の本質なのです」と伝えました。数人の同修はもう一度修煉に戻り、真相を伝える活動にも参加しました。
私は今、真相資料を配り、電柱や壁に貼り出しています。当初、私は恐れる心がとても強く、心臓がドキドキして足が痺れて力が出ない状態だったのです。学法をして他の同修とも交流して、私は徐々に恐怖心を克服しました。今、私は常人と顔を合わせて、堂々と真相を伝えることができます。
いかに安全に真相を伝えるかについて、私を含めて当地の協調人たちはよく検討して、他の地方の大規模な活動を真似しないこと、同修の欠点を見かけたら直接当人に伝えること、メンツを気にかけずに、真に同修と大法に責任感を持つことなどを決めました。同修が私を褒める時、私はすぐ内に向かって自分に歓喜心がないかを探し、また素直に自分の至らない部分を同修に教えます。例えば以前、私と同部門の同修のAさんが拘禁された時、上司は私に「Aさんは真相資料の出所など多くの事を白状したぞ、お前はどうだ?」と脅してきました。
私は、資料拠点の機材を移して、Aさんが白状したことを早く他の同修に教えないといけない、自分がその場で逮捕されないようにとばかり考えて、すぐに修煉を止める保証書を書いて上司に渡しました。帰ってある同修の家を訪ねて状況を説明すると、彼は「あなたは上司に騙されたんだよ。私達の安全を心配しなくていいから、私たちのふだんの行動は、ごく少数の人しか知らないよ」と、にこにこして話しました。その時、自分の恐れる心と理知のない行動に、私は後悔の涙を流し、直ちに明慧ネットに厳正声明を出しました。そのため、褒めた同修に私は、「私の修煉はまだまだ至らない所が多く、褒めないでください、褒めるとかえって私を害することになります」と言いました。
再び修煉に戻ってきた同修はとても精進していますが、法輪功を諦めて他の宗教の修行に入った修煉者もいます。その数人を私は何回も訪ねて、大法の修煉に戻るように話をしました。どうしても戻る意思のない人にも、私は「修煉を諦めてもよいが、かつて、あなたは何と言っても大法から恩恵を受けたことがあるでしょう。今後、師父と大法に不敬なことをくれぐれもしないようにしてください」と言いました。
(続く)
(明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)