【明慧日本 2012年10月28日】ジュネーブの国連人権理事会、および米国会で2012年9月、国際映画祭で受賞した中国の法輪功弾圧の実態を反映するドキュメンタリー映画「フリーチャイナ:信じる勇気」(以下・フリーチャイナ)と「生死の間」が続けて上映され、中国で発生した法輪功修煉者の生体臓器狩りと死体販売の罪悪が焦点を集めた。
国連総会の会場で二度、中共による生体臓器狩り関連の映画が上映される
国連人権理事会第21回会議が2012年9月10日~28日、ジュネーブで開催された。9月18日、国際教育発展組織(International Educational Development、IED)の中国で発生した法輪功修煉者に対する臓器狩りの緊急調査の提案について、19日、受賞した記録映画「フリーチャイナ」 と「生死の間」が上映され、各国の国連代表、非政府機関の代表に極めて大きな震撼を引き起こした。
映画上映後のシンポジウム |
ジュネーブ州の大議会人権委員会主席のマルク・ファルケット氏。「真相をすべての人に伝える」 |
ジュネーブ州の大議会人権委員会主席のマルク・ファルケット氏は、「中共がこのような犯罪を組織していることに驚きます。中共はこのような手段で法輪功のような最も良い団体を対処しており、中共は中国社会の最も良い部分を粉砕しています。生体臓器狩りの真相をすべての人に伝えることは、とても重要です」と語った。
9月21日、この二つの映画は世界の女性組織(WOW)の推薦で、再び国連で上映され、世界女性組織主席のアフトン・バルター氏は上映後、座談会の司会を務めた。
世界女性組織主席のバルト氏。「国連は中国へ調査に行くべき」 |
バルト氏は、「法輪功が迫害されていることはすでに新しいニュースではなく、多くの人が知っています」と映画の紹介で語った。この二つの記録映画は、多くの人 達がまだ知らない法輪功修煉者の生体臓器狩りの問題についての映像である。同氏は「生体臓器狩りは人類の基本的な尊厳に背いています」と語り、多くの情報を収集するために、国連と国際社会が中国で調査することを推進し、人権迫害を制止すべきだと言及した。
映画上映後、深く震撼した人々は被害の所在国と機関でこれらの映画を上映し、もっと多くの人に真相を知らせることを希望した。
この間、法輪功修煉者に対する中共の生体臓器狩りは、スイスなどの主流メディアに追跡報道され、各国の国連大使、外交官、国際人権機関代表の会議上で議論され、交流と報告の焦点になっている。ほとんどの代表は数年来、異なるルートから中国で発生しているこの罪悪行為についてすでに知っている。そして、国際人権理事会で正式に発起して、真相を伝えることに力を尽くすことを望むと語っている。
「フリーチャイナ」米国会で放映
9月20日夜、「フリーチャイナ」は米国国会でも上映され、出席者に震撼と感動をもたらした。
米国下院人権委員会主席のスミス議員。「映画は人に希望を与える」 |
米国下院人権委員会主席で下院議員のクリストファー・スミス議員は「フリーチャイナ」が人に希望を与えることに感謝の意を示し、「すごいです! これは単なる1本の記録映画ではありません。これは法輪功修煉者の被っている苦痛を記録しただけでなく、彼らが苦しい立場に直面している勇気を示しています」と語った。「中共の脆弱さも映画の中で十分現しています」、「中共は当初、法輪功という穏やかで有益な修煉法を受け入れましたが、後に脅威を感じ、各種の残虐な拷問で迫害しており、これは中共の一貫したやり方です」と語った。
スミス議員は、「臓器の需要がある時、中共が暴利を貪るために人を殺して臓器を収奪することは悪魔と同じです。この恐ろしい罪悪行為は極限に達しています」と指摘した。
「私は米国の政策制定者、国務院、国会、上院、下院の議員、およびオバマ大統領が皆、この映画を見るべきだと思っています。法輪功を全面的に理解でき、 迫害の重大性と中共のマスコミが作った各種の悪辣な虚言を調べることもできます」と語った。映画がインターネット、テレビ、その他ネットワークの伝播を通じて、数億万人に真相を知らせることを彼は望んでいる。大衆が真相を知った時、罪深い政権はもう存在できないのだ。
また、 スミス議員は中共の生体臓器狩りに対する新しい法案を準備していると発表した。この米国の新しい法案は恒久的に中国で生体臓器狩りに加担した人と家族が、 いかなる形式でも米国のビザをとることを拒絶するというもの。「このよう大罪を犯す人間や彼らの子弟が米国の大学で勉強し、自由と民主を享受することを望みません」と語った。
同氏は緊急に措置を取る重要性を強調した。9月12日、同氏と米国下院外交事務委員会の委員長で調査グループ委員会主席ダナ・ローラーバック氏は、国会で共同で中共の臓器狩りの公聴会を開催した。9月18日、同氏は「ワシントン・タイムズ」に投書し、「スミス:中国の不法な臓器狩り」というテーマの文章を掲載した。9月19日、同氏とその他の議員が共同で呼びかけ文書を起草し、米国務院が現在掌握したすべての中共の生体臓器狩りの情報と証拠の公表を求めている。
国際宗教自由委員会主席のスウェット博士。「法輪功に比類なき敬意を表する」 |
米国国際宗教自由委員会は米国会で創立された全党議員からなる独立委員会で、その主要な職責は世界範囲の宗教自由と人権状況を観察、監督し、米統領、国務長官と国会に外交政策を制定する意見を提供することである。この委員会の主席で人権と正義基金会の主席カトリーナ・ラントス・スウェット博士は映画上映後のシンポジウムで 「私は法輪功修煉者がたゆまず頑張りぬき、平和な方法で信仰の自由を勝ち取る勇気に震撼し、比類なき敬意を表します」と発言している。同氏は 「法輪功修煉者は長期の残酷な迫害の下でも、一貫して『憤慨してやり返す』という方法で悪人に対処していません。善良、忍耐、平和を守り、希望を持ち続け 放棄しないという精神ですべてに対処しています。彼らのストーリーは人々に、私達がもっと良い人になるべきことを信じさせてくれます」と述べた。最後に、同氏は「中国に法輪功修煉者のような平和で勇気に富み、たゆまず人類の信条を求める人がいる限り、必ず自由を獲得することができると信じています」と語った。
米国のシンクタンクのハドソン研究所主任・ホロウィッツ氏。「法輪功修煉者は歴史を変える」 |
米国シンクタンク・ハドソン研究所の主任で上級研究員のホロウィッツ氏は、21世紀の最も重要な問題は中国がどこへ進むのかという問題で、これはすべての人 とその後代に対して極めて重要だとしている。同氏は感動して「映画の中の2人の主人公と幾千幾万の彼らと同じような法輪功修煉者は本当の英雄で、彼らは信奉と良知のために奮闘しています。彼らの勇気と努力によってこそ、自由はようやく到来することができ、歴史を書き直すことができます。これは私達の次世代に自由を保証しています。私は法輪功修煉者に対して最も深い謝意を表し、私は心からあなた達に感心しています!」と語った。
中共の法輪功迫害を暴露した記録映画が国際賞受賞
法輪功修煉者たちが迫害されている真相を深く暴いた英語の記録映画「フリーチャイナ」が、2012年5月ハリウッドの「真相映画祭」で国際政治と文化の記録映画の最高賞を獲得した後、9月12日にも「ロサンゼルス独立映画祭」で再び記録映画類の栄誉賞を獲得した。
「フリーチャイナ」は米国の法輪功修煉者・李祥春さんと前中国国務院発展研究センターの幹部・曽錚の自らの経歴を大筋として、広い角度から中共の法輪功に 対する迫害の真相が反映され、監禁、残虐な拷問の苦難、洗脳、強制労働収容、生体臓器狩り、ネットの情報封鎖などが含まれていると同時に、神韻芸術団が伝統文化を復興するために努力していることを表しており、いかにすれば中国が本当の自由に向かうことができるのか観衆に訴えている。
2011年4月11日、中共の法輪功修煉者への生体臓器狩りに対する、厳格で深刻な報道の新唐人テレビ局が製作したドキュメンタリー「生死の間」は、第47回シカゴ国際テレビ賞調査部門ニュースドキュメンタリー映画の「優秀賞」を獲得した。シカゴ国際テレビはまた「ユゴーテレビ賞」と呼ばれており、国際テレビ界の重要な賞である。
この映画は、ここ10年来の中国の臓器移植手術の件数の激増と移植臓器の待機時間から始まり、大量の出所不明の臓器提供への調査を展開している。中共の臓器移植のデータ及び、メディアの報道の分析を通じて、大量の調査員、専門家と証人を取材して、暴利をむさぼる中共政権が系統的に法輪功修煉者とその他の政治犯の生体臓器のバンクを創立し、必要に応じて人を殺す、生体臓器狩りの驚天の罪悪を実証した。