【明慧日本2012年12月22日】リゾート村と聞けば、人々は娯楽施設を連想し、自由でリラックスできる景勝地だと考えるだろう。しかし、中共(中国共産党)政権の支配する中国では現在、いかなる場所であっても罪のない人を苦しめる魔窟となるかもしれない。学校やホテルもその例外ではなく、すべて監禁施設として使われ、リゾート村も例外ではなかった。
黒竜江省北安市通北鎮に祥瑞と言う名のリゾート村がある。祥瑞リゾート村は北安市から綏化市を結ぶ高速道路の側に位置し、通北料金所の南側にある。この村のはずれに、宿からも遠い1軒の洋式建築がある。1階はレストラン、2階は客室で、全部で10部屋あり、すべての部屋は相当な広さがある。建物の裏庭には10数匹の猛犬が飼われている。
今年11月の初め、10年間法輪功修煉者の収容所として使われてきた黒竜江省伊春市法制教育センター(洗脳班)は、ついに国内外の法輪功修煉者と正義感のある人々の非難により閉鎖された。しかし、中共当局はすぐに祥瑞リゾート村を、法輪功修煉者を転向させるための洗脳班とし、通北鎮政府の役人らも良心に背き、「真善忍」に従う法輪功修煉者への迫害に加担し始めた。
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先月5日、通北鎮政府は通北公安支局と結託して、4人の法輪功修煉者(竜艶芬さん・李成江さん・任広喜さんと妻の畢金栄さん)を連行し、4人を直接、祥瑞リゾート村に監禁して洗脳を行おうとした。今回の不当連行は、黒竜江省の「維穏弁公室」と北安市公安局により行われた。
通北鎮の鎮長は現地で直接迫害を指揮し、また警官らは伊春市・ハルビン市・大慶市などの地域から法輪功修煉者10数人を連行してきた。通北鎮の住民は落ち着かない様子で、現地は恐怖の雰囲気に満ちているという。
中共が法輪功修煉者に対して行っている「転向」とは一体どのようなものだろうか? 「転向」とは法輪功修煉者に修煉を放棄させることである。言い換えると、「真、善、忍」に従う良い人をマフィア的な行為によって強制的に屈服させ、立派な大義名分で犯罪を覆い隠そうとしているのである。10数年来の迫害の中で、多くの法輪功修煉者は「転向」を拒否したために暴行され、残虐な拷問を受けた。そして多くの法輪功修煉者が暴行によって死亡あるいは障害を負い、また不明薬物を注射されることで心神喪失になった。
ある法輪功修煉者はこのように語った。「『転向』は人の尊厳と自信を破壊しました。死の瀬戸際まで苦しめられた時、選択肢は2つしかありません。それは死か屈服のいずれかです。屈服することは自分の人格と信念への裏切りであり、その苦痛は死より辛いです。つまり、『転向』は精神の死亡であり、中共の迫害の圧力の下で『転向』しなければ、肉体の死亡に直面しなければなりません」
祥瑞リゾート村は辺鄙な所に位置し、中には猛犬も多くいるため、情報を入手することは非常に困難である。現在、村内の法輪功修煉者がどのような苦しみに耐えているかは不明であるが、10数年の残虐な迫害の中で中共がどのような手段をとるのかについて、多くの人ははっきりと認識するようになった。五常市と伊春市の洗脳班は、黒竜江省の中で最も残酷な迫害を行なう洗脳班として知られている。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)