――すべての人と出来事に、慈悲と善の念で対処する
文/河北省の大法弟子 蘭蘭
【明慧日本2012年12月26日】ある日、警官は私を「転向」させるため、「転向」した人たちの部屋に私を移動させました。彼女たちが何を言っても、私は彼女たちの言葉を考えないようにして、質問にも答えず、『転法輪』の暗唱に専念しました。彼女たちの背後には高次元の凶悪な旧勢力の存在を感じて、最初は少し恐れました。師父がきっと側にいてくださり、私を見守ってくださっていると考えたら、怖くなくなりました。私に相手にされない彼女たちは私を殴り、私は「あなたたちに、私を殴る権利はありませんよ」と言うと、中の一人のBさんは「私は以前煉功したことがあり、煉功点の世話人だったのです」と言いました。「あなたは大法を裏切った人なので、なおさら私を殴る資格はありません」と私は言いました。それを聞いてBさんは何も言わずに部屋を出ました。
私は『精進要旨』「道法」を何回も繰り返して暗唱し、心に強い後ろ盾がありました。彼女たちが何を言おうとも、私はただ心を静めて大法を暗唱して法の内包を考えました。だんだんと、教養所の中の建物、植物、ないしすべての人まで変わり、みんなの分かっている一面は私に友好的に挨拶するようになり、すべてが美しくなったのを感じました。きっと師父は私を励ましてくださっています。一方、彼女たちの人間の一面は大きな変化がなく、私に偽の経文を強引に聞かせました。それでも、他空間にいる彼女たちの元神は済度を待っていると私は分かったので、彼女たちに対して抵触する気持ちがなくなり、彼女たちを私の救うべき命として見るようになりました。
Bさんは横暴な態度を変えて、にこにこして「私が読んだ内容をすべて聞き入れましたか」というので、私は「それは偽の経文だと私は知っています」と言い、彼女に一度でも本当のことを言わせる機会を与えたくて、私は「この経文は偽物だと言ってくれませんか」というと、Bさんはため息をついて「おや、こんなところで私にどう言わせたいの? 自分で悟ってください」と言いました。その時、入り口から警官の声がして、「○○はどうですか、少し変わりましたか」というと、Bさんは「少し変わりましたよ、私と会話するようになりました」と答えました。警官は「それなら彼女に修煉を止める誓約書を書かせましょう。いずれ書かなければならないので、早く書いたらひどい目に遭わずに済むのです」と言いました。
「私は絶対に書きません。法輪大法はすでに私の心の中で根を下ろしたので、誰にも奪われません。私を強制しないでください。たとえあなたたちが私の手を握って強制的に書かせたとしても、私は決してそれを認めないのです。それならどんな意味があるのですか」と言うと、一人が「紙とペンを持ってきて、スタンガンも持ってきなさい」と言いました。自分の念が正しければ、目の前の現象はすべて幻像に過ぎず、師父がそばで私を見守っていてくださると私は信じます。私は友好的に笑んで、「持ってきても無駄です。私は絶対に書きません。私の命は大法のために存在します。大法は見ることも触ることもできませんが、至るところに存在しています。あなたたちは私から何を奪えるのでしょうか」と言いました。
警官は「あなた、電気ショックが怖くないですか」というので、私は「私に電気ショックを施すことは犯罪なので、あなたたちはしないと私は信じます」というと、その警官は「そんなに自信を持っているのか」と言いました。私は誠意ある目つきで彼女を見つめて、微笑んで頷きました。警官はじっと私をしばらく見つめて、「では、そこにじっと数時間立ちなさい」と言い残して帰りました。私は他の囚人に「めまいがするから、私にそういう罰を与えないでください」と言いました。実は私はめまいなんかしておらず、そう言ったのは彼女たちに罪を犯させたくないからです。彼女たちは「あなたが全然立たなかったら、後で警官に復命し難いので」と言いました。
その時、廊下から警官の声が伝わって来て、彼女たちは緊張して「あなた、やはり少し立っているふりをしたらどうですか? 自分も殴られないで済むし、私たちも警官に復命しやすいのです」と言って、私を壁まで押したあと、警官が入って私たちを見て帰りました。私は振り返って彼女たちに向かってにこにこすると、彼女たちも私に笑顔を見せました。30分後、「疲れたので、休みたいです」と私が言うと、彼女たちは「では、休んでください」と言いました。
彼女たちは私を転向させることができず、かえって私と仲良くなったのを見て、警官は別のところから数人の囚人を連れてきました。男性もいました。彼らは机を叩いて大法と師父を中傷する言葉を吐き、私に態度表明を強いました。私は穏やかに微笑んで「私の師父は永遠に最も良くて最も正しい人です。真・善・忍は全宇宙の生命が従わなければならない真理です。私はあなたの思想を強制したくありませんが、あなたも私の思想を強制しないでください」というと、彼らは凶暴な目つきで私を見つめて、一人は「転向しないと家に帰れませんよ。誓約書を書かないと刑務所に入れてやるので、一生そこから出られませんよ」と言いました。一瞬、私は少し心が揺らいで、一生刑務所から出られなかったらどうしようと考えたのですが、すぐその考えが間違っていると意識して、「あなたの言うとおりにきっとなりません」と答えました。
彼らはいろいろな手段を変えて私を転向させようとしました。私はずっと彼らを邪悪に騙された生命、私の救うべき生命と見て、彼らも善良な一面を持っており、もし私が彼らを邪悪と見れば彼らも私を敵と見るでしょう。私が彼らに善の念を抱けば、彼らもそれほど凶悪でなくなりました。
夜、夢の中で師父が見えました。師父の体は空一面ほど大きくて、西から東へゆっくり飛んでこられました。師父の体の下に小さい子供が一人いました。私は師父の顔が見えて、嬉しくて「師父、師父」と叫ぶと、師父は期待した目つきで私を見ておられました。突然、師父の額から血がぽたぽたと滴ったシーンが私の目に映りました。私はひざまずいて、激しく「師父、師父」と泣き叫びました。師父のその様子を見て私の心は引き裂かれるほど痛くて、激しく泣き叫んで窒息しそうになった時に私は夢から目が覚めました。頬にまだ涙が残っていました。
師父が夢の中で私に見せた光景はどんな意味があるのでしょうか? きっと師父は険悪な環境に置かれた私を励ましておられると思います。師父は衆生に済度される機会を与えるため、大法弟子に成就の機会を与えるため、ずっと待って、ずっと正法の時期を遅らせて、自分の体で淘汰される寸前の旧宇宙を支えておられます。夢の中で子供が師父の体の下に置かれるシーンはきっとこういう意味だと思います。師父よ、私は本当に駄目な弟子です! 師父が弟子らの代わりに巨大な業力に耐えてくださっていることを忘れて、まだ自分の執着を放下したくありません。師父の慈悲深い済度に、本当に合わせる顔がありません! 「師父よ、私はしっかりと行います」と私は心の中で師父に話しました。
翌日、警官がやって来て私に修煉を放棄する「誓約書」を書くかと聞くので、私が「書きません」と答えると、「どうして書かないのですか」と言い、私は「人間が人生の本当の意味を悟った時、簡単に放棄したり、変えたりしません。あなたはまだ理解できないかもしれませんが、私の信仰を尊重してくれませんか」と答えました。彼女は「では、荷物を片づけて出所してください」と言い、それから私は出所しました。
長年修煉をしてたくさんの体得がありますが、何から書けば良いか分からなくて、今日は修煉の中のほんの少しの体験を語らせてもらいました。修煉の一歩一歩はすべて師父の見守りがなければ成り立たないもので、大法の中で自分を鍛えて、比類のない幸福を感じています!
これから修煉の道はどれほど長くても、私は更に自分を修めて、絶えず向上して「三つのこと」をしっかりと行って、「正法時期の大法弟子」という偉大な称号に恥ないように努力していこうと思います。
(完)
(明慧ネット第7回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)