【明慧日本2013年3月10日】法輪功修煉者・袁宏偉さんは2008年5月頃、法輪功の真相資料を配布していた時に逮捕された。翌年、鄭州新密刑務所に入所させられた。それ以来、袁さんは各種の残酷な拷問を受けつくし、肉体的にも精神的にも甚大な苦痛を加えられ、極度に衰弱していった。しかし施設側は、迫害により危篤状態に陥った袁さんに緊急治療を施さず、生命に危険をもたらした責任から逃れるため、2011年に袁さんを釈放した。袁さんは一命をとりとめ、家族のもとに帰ることができたが、既に廃人のようになり車椅子に頼る生活をしなければならなくなった。
袁さんが拘禁されてから、袁さんの母親は息子が迫害されていることにショックを受けて倒れ、その後、会うことのできない息子の名前をつぶやきながら、無念の思いを抱いたままこの世を去った。袁さんの父親も苦しい生活を強いられる状況下で苦境に陥っていた。
出所後の袁さんは自力で生活できなくなり、老人ホームに送り込まれた。しかし、当局の弾圧政策による圧力のもとで重度のプレッシャーを感じ、重病を患った体は健康状態が悪化し、心身共に疲れ果てた袁さんは2013年1月23日、苦しみの中で息をひきとった。入院して治療を受けていた生前の袁さんは、すでに重病でずっと苦しんでいたという。しかし、袁さんにはお金がなく、病院は治療を停止し、社会福利厚生の援助もなく、人権を蹂躪されていた。
鄭州新密刑務所は多数の修煉者を拘禁し、残酷な迫害を行うことで知られており、病院側と連携して健康診断と病気治療を口実に毒薬を修煉者に投与・注射する手口を好んで使用している。これにより多数の修煉者が迫害され殺害されたこともあった。
中国の病院は正常な修煉者を病気患者と扱い、それを理由に彼らを迫害している。修煉者は、心身ともに健常であると診断されたものの、病院側は当局の法輪功弾圧政策に加担し、彼らを拘禁し、彼らに健康を悪化させる薬などを投与し続けている。
以下に、一部の修煉者が上記施設で受けた迫害状況を述べる。
陳躍民さんは施設から家へ帰された後、引き続き迫害を受け、さらに重病を患い苦しい生活を強いられていた。陳さんは警察から何度も嫌がらせを受けて苦しめられ、ひどく疲れ果てた末、2011年4月26日に死亡した。享年わずか48歳であった。
李西録さんは2011年3月から入所させられ、施設内で受けた迫害により重度の糖尿病となり、翌年3月9日、亡くなった。
また去年、施設内で迫害され殺害された梅勝新さんの遺体は、梅さんの親族に死の真相を隠蔽するため、中共(中国共産党)当局の手配により、何の手続きもなく火葬された。