【明慧日本2013年6月28日】ハルビン市の祁(き)亜茹さんは1998年に法輪功を修煉するまでは、乙型肝炎、深刻な皮膚病、弱い体質などの多種の疾病を患っていたが、修煉を始めた後、病院の治療を受けることなく心身ともに回復した。
1999年7.20以降、法輪功が中共(中国共産党)により弾圧されて以来、祁さんは中共当局による一連のひどい迫害を加えられ、5度も強制連行された。法輪功を続けているとして3年の労働教養処分を強いられ、当時、2歳の娘が残されたまま前進労働教養所に送り込まれた。拘禁中、暴行を伴い吊るし上げる拷問を加えられ、歯が抜けて重体になった。
去年7月、祁さんは4年6ヵ月の不当判決を受け、黒竜江省女子刑務所へ収容された。監禁されてから、修煉をやめる意思表明の「三書」を書くことを拒絶したことで、吊るし上げる拷問や辛い労働、長時間しゃがむ姿勢を維持する拷問で、食べ物が喉に通らないほどの瀕死状態に陥るまで迫害された。
6月22日、祁さんの家族は黒竜江省刑務所管理局センター医局へ行き、瀕死状態に陥った祁さんの状況を尋ねた。しかし、この迫害を隠蔽するため、祁さんがいた部屋の入口には制服の警官や私服警官が配置され、家族が近づけないようにして、家族は中の様子を知ることができなかった。
その前日、家族は、同刑務所から祁さんが危篤の症状が出ていると電話で知らされた。祁さんはさらに過酷な拷問で迫害をエスカレートされたため、瀕死状態に到ったが、刑務所側は重病を口実に病因をねつ造し、犯罪の証拠の隠滅をはかったと考えられている。
祁さんの家には介護が必要な95歳過ぎの高齢者と未成年の子供が残され、当事者一家の生活に影響を及ぼした。祁さんの家族は皆、このような不当で突然の人権侵害にショックを受け、寝食ともに安定しなくなり精神的に不安で、介護が必要な高齢者の持病が発症して薬に頼る生活が続き、祁さんの11歳の娘は日々母親への思いを苦にし、夫はさらに精神的な苦痛の限界に達したため体が日に日に痩せている。そのため、祁さんの一家まで影響を及ぼされ、家族は苦しい生活に陥っている。