【明慧日本2013年8月27日】吉林省農安県の法輪功修煉者・楊淑梅さんは省女子刑務所に2年あまり拘禁され、さまざまな迫害を受け、自立生活ができなくなった。楊さんの家族は刑務所側に服役中の重病のための一時出所の申請をしたが、却下された。
現在、楊さんは体が非常に衰弱し、元気がなく、思考力が低下し、反応が鈍く、話もスムーズにできない。顔には浮腫があり、両足に力が入らず、自力では歩行困難である。家族と面会する時には、楊さんは3人の受刑者に作業用の台車に乗せられて面会室に行き、そして、支えられて台車を降り、面会室の窓口まで来るという。
家族は、楊さんがこのような状態になったのは、刑務所で薬物を飲ませられたからではないかと疑っている。それは、家族が昨年面会した時、楊さんと話している途中で、薬のことを口にした際に、楊さんのそばに立っていた受刑者に「薬のことは言うな」と言われ、また警官にもすぐ「面会時間は終わりだ」と遮られ、話を切り上げられたことがあったからである。
今年6月、家族が刑務所の劉隊長に会って、楊さんの服役中の重病のための一時出所を求めたが、「楊淑梅は元気だ。その条件には該当しない」と言われた。そして、家族は楊さんが刑務所に入った時の健康診断書と重病のための一時出所の法律の条文を見せてほしいと要求したが、応じてくれなかったという。
先月、家族が楊さんと面会した時、楊さんの健康状態がいっそう悪化したと分かり、右の手首から3センチぐらい上に、直径1センチほどの黒い円形の皮膚の変色があり、円の中央に黒い点があった。それについて尋ねると、楊さんを監視している受刑者は「血液検査の痕だ」と言った。その跡について、家族は刑務所の劉に尋ねたが、「蚊に噛まれた痕だ」と答えた。それから、家族は再び重病のための一時出所を求めたが、隊長は「楊淑梅は体も精神も健康なので、一時出所の条件を満たしていない」と言った。
家族がどんなに交渉しても、楊さんの健康診断の結果や、2年来の刑務所での診療録も見せてもらえず、一時出所に関する規定も見せてもらえなかったという。
楊さんは2011年3月2日午後、自宅で県国保(国家安全保衛)大隊の警官に連行され、県留置場に拘禁された。留置場で楊さんは迫害を受け、危篤に陥り、病院に運ばれた。しかし、中共(中国共産党)当局は裁判も行わず、家族にも知らせず、楊さんに懲役4年の不当判決を下し、楊さんを病院から直接省女子刑務所に移送したという。
楊さんは現在、女子刑務所八監区四小隊に拘禁されている。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)